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トルク

2014年11月16日

回転する力。バイクの場合、クランクシャフトがどのくらいの力で回っているのかを表す。  スペック表などには最大トルクと呼ばれる数値が記載されているが、それはそのバイクがもっともトルクを発生させるときの数値である。トルクはエンジンの回転数によって変動し、必ずしも回転数を上げれば上げるほど数値がアップするとはかぎらない。この変動を表にしたのがエンジン性能曲線。トルクのグラフは山型を描くが、そのグラフ曲線がなだらかなほど扱いやすいエンジンで、急な山だと扱いづらいエンジンとなる。  説明だけではなかなか実感するのは難しいかもしれないが、馬力との違いが分かっていれば問題ない。トルクは単純に回転する力、馬力は回転数も含めた仕事量のことだと理解しよう(もっと詳しい違いは「馬力」の欄を参照)。  よく「ぶ厚いトルク」であるとか「低速トルクがあってよい」など、エンジンを評価するときの表現として定着しているが、実のところライダーが感じているのはトルクではなく、トルクによって発生する馬力である。  ちなみに単位となっている○○N・m(□□kg-m)/△△r/minは、1m先にあるおもりをどのくらい持ち上げられるかというもの(クランクシャフトに対して垂直になるように1mの棒を取り付け、その先におもりを付けるイメージ)。10kgまでおもりを持ち上げることができるならその力は10kg-m(98N・m)となり、そのときのエンジンの回転数が8000回転なら、98N・m(10kg-m)/8000r/minと表記される。もちろんトルクの数値が大きければ大きいほど回転す る力は大きくなる。

2014年11月16日

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