急制動を安全にクリアするコツは?
- 2015年11月21日
事故などを回避する目的で緊急時に行う急制動では、一定の指示速度から短距離で安全に停止することが求められます。取得しようとする免許の種類によって指示速度や停止ポイントからの制動距離が設定されています。
指示速度 | 制動区間(乾燥路面) | 制動区間(湿潤路面) | |
---|---|---|---|
小型限定普通二輪免許 | 30km/h | 8m | 11m |
普通二輪免許 | 40km/h | 11m | 14m |
大型二輪免許 | 40km/h | 11m | 14m |
Point 1
ブレーキを開始する制動開始地点(パイロンが設置されていることが多い)を通過する際に、指示速度が出ていないといけません。制動開始地点までの距離を目一杯使って加速させると、スピードメーターに注意を払っているためブレーキングが遅れがちに。制動開始地点に到達する少し手前で余裕を持って指示速度に到達しておきましょう。もちろん速度を出しすぎても制動距離が伸びてしまうので、速度のコントロールはしっかりと行います。
Point 2
ブレーキはフロントブレーキ・リアブレーキともに使用します。強さの割合はフロント7:リア3くらいのイメージです。フロントブレーキをいきなり強く握り切ってしまうと、ロックさせて転倒する原因に。「ジワッと、かつ素早く」握るのがコツです。リアブレーキもいきなりガツンと強く踏み切るのではなく、同様に「ジワッと、かつ素早く」踏み込みます。
Point 3
ここでも重要なのがニーグリップ。急制動でいつもより強いブレーキングを行うと、前後のサスペンション(バネ)が沈みこんで、体が前に持って行かれるような感覚があると思います。この時、しっかり下半身をバイクにホールドしておいて、体幹で体を支えると安定して停止できます。
Point 4
MT車の場合、急制動でのエンストは減点対象ではありません。クラッチを最初から切るのではなく、アクセルを戻してしっかりエンジンブレーキも使って制動しましょう。
- 2015年11月21日