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雄大な景色に包まれ、相棒を駆るという至福の時を。「WERIDE三宅島エンデューロレース」

2017年11月22日

こんにちは、ヤマハ発動機販売の加藤です。

火山の地形をそのままに大自然の中を疾走する日本唯一のレース「WERIDE三宅島エンデューロレース」が、11/11-12に開催されました。

火山の地形をそのままに大自然の中を疾走する日本唯一のレース「WERIDE三宅島エンデューロレース」が、11/11-12に開催されました。昨年に続き、真っ青な空と海、そして黒々とした大地の中で躍動するヤマハライダーの勇姿とともに、レポートをお届けします。

三宅島は直径およそ8キロ、周囲は38キロのほぼ円形の島。

三宅島は直径およそ8キロ、周囲は38キロのほぼ円形の島。この中央にそびえ立つ雄山は活火山で、今でも一部立ち入り禁止エリアになっています。年間平均気温17.7度、最低気温が0度を下回ることがない温暖な気候の島です。

この三宅島で大規模噴火が起こったのが平成12年。

この三宅島で大規模噴火が起こったのが平成12年。5年後の平成17年には島民が帰島し、2年後の平成19年、島の復興を願って始まったバイクのイベントは、三宅島の大自然を生かしたエンデューロレースとして開催されるようになり、今年で8回目を数えます。

エントリー開始早々に定員に達する人気で、島民の方々にも愛されるイベントとして定着!

エントリー開始早々に定員に達する人気で、島民の方々にも愛されるイベントとして定着!

参加者の皆さんは前日に辰巳ふ頭でコンテナにバイクを預けます。

参加者の皆さんは前日に辰巳ふ頭でコンテナにバイクを預けます。夜9時に竹芝桟橋を出港した橘丸は強風による揺れと戦いながら午前5時に三宅島に到着。

それぞれ宿で休憩や仮眠をとった後、バスに乗ってバイクを受け取りにパドックへ。

それぞれ宿で休憩や仮眠をとった後、バスに乗ってバイクを受け取りにパドックへ。パドックとレース会場は離れているため、ナンバーがついていない競技車両は警察車両に先導され、一般道をコンボイ走行して会場入りするという珍しいスタイルです(写真はレース後)。

乗船中から強風が吹き荒れた三宅島周辺ですが、レース開催時刻あたりの雨雲レーダーに怪しい影。

乗船中から強風が吹き荒れた三宅島周辺ですが、レース開催時刻あたりの雨雲レーダーに怪しい影。まんまと予報は当たり「七島展望台」周辺は局地的豪雨に! 叩きつけるような大粒の雨が会場を襲い、選手ミーティングや開会式は本部テントの中で行われました。

待機中の参加者には三宅島婦人会が用意してくれた伊勢海老の味噌汁が振る舞われました。

待機中の参加者には三宅島婦人会が用意してくれた伊勢海老の味噌汁が振る舞われました。美味しそー。

参加者もこの表情。

参加者もこの表情。悪天候でのディレイもこれでチャラですね!

ほどなくすると風向きが変わり、海から吹き上げる風で今度は一瞬にして青空に。

ほどなくすると風向きが変わり、海から吹き上げる風で今度は一瞬にして青空に。島の天気の変貌にみな驚きの声をあげながら拍手! 参加者の皆さんはこの表情!

予定より20分遅れとなり

予定より20分遅れとなり、150分のレースは15分短縮されましたが、チャレンジ150、チャレンジ250、オープンクラス、エキスパート、チームエントリーに分かれ、年齢も16歳から御年80歳までのライダー総勢150台が次々にスタート!

スコリアと呼ばれる、独特な質感を持つ火山灰の砂利が体積した山を登り、選手はこぶし大の火山岩がゴロゴロする溶岩っ原へ次々と突入してきます。

スコリアと呼ばれる、独特な質感を持つ火山灰の砂利が体積した山を登り、選手はこぶし大の火山岩がゴロゴロする溶岩っ原へ次々と突入してきます。

真っ黒くゴツゴツした軽石のような火山岩にタイヤを取られ、スピードも要求される難しい路面です。

真っ黒くゴツゴツした軽石のような火山岩にタイヤを取られ、スピードも要求される難しい路面です。今年はウッズのセクションと海沿いのセクションが一部変更になり、また初心者やファンライドの方のためのエスケープコースも設けられ、連続参加している選手たちにも好評だったようです。

溶岩とウッズのセクションから戻ってくると目の前に広がる太平洋、雄山を背にして七島展望台に向かいます。

溶岩とウッズのセクションから戻ってくると目の前に広がる太平洋、雄山を背にして七島展望台に向かいます。

風速30メートルはあろうかという海風に吹かれながら全開で登るヒルクライム。

風速30メートルはあろうかという海風に吹かれながら全開で登るヒルクライム。「このために来た!」と言わせるほどの三宅島の名物セクション。

昨年より延長された全長6キロのコースは飽きることなく、参加者はみな、ここだけでしか味わえない大自然を満喫しました。

昨年より延長された全長6キロのコースは飽きることなく、参加者はみな、ここだけでしか味わえない大自然を満喫しました。

それでは、参加者の皆さんに感想をお聞きしましたので、どうぞ!

2回目の出場という#2佐藤和美さん(YZ125X)

2回目の出場という#2佐藤和美さん(YZ125X)

「YZ125Xは乗りやすくて最高だったのですが、私の技術と体力が追いついていませんでした。

「YZ125Xは乗りやすくて最高だったのですが、私の技術と体力が追いついていませんでした。4周目くらいからコケまくり... 体力を消耗して最後は足をひねってしまったのですが、最初の1・2周はホントに楽しかった! ガレもグイグイ登っていくし、頭を使ってバイクを操ってる感覚はYZの良さだと思います!」

#76竹内祐徳さん(YZ250FX)は初参戦。

#76竹内祐徳さん(YZ250FX)は初参戦。

いろんなセクションがあって面白かったですが、それ以上に強風が怖かった〜

「いろんなセクションがあって面白かったですが、それ以上に強風が怖かった〜 他じゃ味わえないヒルクライムがあって、また来たいなと思いました。上手い人もたくさんいましたが、みんな優しく抜いてくれたので、初心者にもいいですね。ゴール付近で島民の人が並んで応援してくれるのがうれしかったです! FXに乗って2年目ですが、ガレクライムで他の選手がモタモタしていても、FXはトラクションかかって勝手に進んでくれるので、FXに助けられたシーンが何度もありました。ヒルクライムでフープスのようになっているセクションでもサスが全部とらえてくれて、振られずにすんで最高です!」

こちらも初参加の#113 村上和之さん。

こちらも初参加の#113 村上和之さん。YZ125Xで出場。準備中にすみません。

エンデューロレース自体が初めてで、何度も転びました(笑)。

「エンデューロレース自体が初めてで、何度も転びました(笑)。でもYZ125Xは軽くて粘りがあるので、バイクを起こすのは楽だったし、始動性もよくエンジンもすぐにかかってくれたのもよかったです。長い登りもスムーズでした!」

憧れのレースだったという#46鈴木一水さん(YZ250FX)。

憧れのレースだったという#46鈴木一水さん(YZ250FX)。「コースも景色も最高! FXは最近買ったばかりで、これが初レースでしたが、いろいろと乗り変えてきた中では"一番の相棒!"と言える存在です。パワーもあってガレも登っていくし、スムーズで疲れなくて、このバイクのおかげで楽しく走れました。来年も絶対に出たい!」

YZ250Xで初出場の#64斎藤祐太朗さんと、3回目の出場という#63真田治さん(YZ250FX)

YZ250Xで初出場の#64斎藤祐太朗さんと、3回目の出場という#63真田治さん(YZ250FX)

#64斎藤さん「初めてでしたが、バリエーションに富んだコンディションに対応するのが難しかったですね。

#64斎藤さん「初めてでしたが、バリエーションに富んだコンディションに対応するのが難しかったですね。2スト250はエンジンブレーキが効かない分、高いギアにいれてあげればスムーズに走れます。初出場でヤマハ最上位に入ることができてよかったですし、船に乗って旅行みたいな感じで楽しいレースでした。レースが終わってから懇親会があり、みんなで楽しめるのもこのレースのよさですね!」

#63真田さん「今日はスタート前の雨で心が折れそうでしたが、整列したときにパッと晴れて感動的でしたね!

#63真田さん「今日はスタート前の雨で心が折れそうでしたが、整列したときにパッと晴れて感動的でしたね! コースは去年よりウッズが増えていましたが、オールラウンド系のタイヤを履いていたので、そこが雨のせいで滑ってすごく難しかったです(笑)。溶岩セクションが得意で、このレースにでると"オレもまだまだイケる"とちょっと自信がつく好きなコース。2ストの125 と450 FXも持っていますが、改めて一番自分に合っているのが250FXだとわかりました」

#99 川村雄一さん(YZ250FX)「昨年、仲間が出場して、すっごくよかったというので、1年思い続け願いが叶いました!

#99 川村雄一さん(YZ250FX)「昨年、仲間が出場して、すっごくよかったというので、1年思い続け願いが叶いました! レースは1時間半でパンクし、そこからは騙しだまし走っていたのですが、景色も含めすごく楽しめましたね。エンデューロではガス欠しないことが大事なのでインジェクションも利点ですし、ガレもスムーズに走れる足回りと、すべてにおいてFX以外のバイクはないですね!」

2回目の出場、笑顔がとってもステキな#43小泉博之さん(YZ125)「火山岩やサンドがあって難しいけど、景色がよくて気持ちいいコースでとても楽しめました。

2回目の出場、笑顔がとってもステキな#43小泉博之さん(YZ125)「火山岩やサンドがあって難しいけど、景色がよくて気持ちいいコースでとても楽しめました。このバイクで3年目。自分は体力があるほうではないので、転倒した時に車体が軽く起こすのが楽だし、エンジンもかかりやすくリカバリーも早いのでこのバイクに助けられていると思います!」

#65神宮寺優さん(YZ250FX)「初めて出たレースが三宅島だったので、それからは日程が合えば出るようにしています。

#65神宮寺優さん(YZ250FX)「初めて出たレースが三宅島だったので、それからは日程が合えば出るようにしています。以前は違うバイクで出場していましたが、今年からYZ250FX。無駄な力を使うことなくスムーズに走ることができて今回が一番楽でした!」

初回から8回連続出場。

初回から8回連続出場。三宅島の魅力に取り憑かれた#57山西利康さん(YZ250)

「先週のレースがマシントラブルで気持ちよく走れなかったのですが、バイクを直してきたので調子よく走れました。

「先週のレースがマシントラブルで気持ちよく走れなかったのですが、バイクを直してきたので調子よく走れました。最終ラップにコースアウトしてオフィシャルに助け出してもらいましたが、それまでは、いつも絡めないような赤ゼッケンの人とバトルできてホントに楽しかった! 三宅島はスタッフの方々や島の人達も優しくて気持ちよくレースできました」

今回が初レースという#29畦崎(うねさき)洋平さん(WR250R)

今回が初レースという#29畦崎(うねさき)洋平さん(WR250R)

5周は走れてのですが... 残念、リタイヤしちゃいました。

「5周は走れてのですが... 残念、リタイヤしちゃいました。それでも走っている間は楽しくてしかたなかったですね。レーサーは敷居が高いと思っていて、普段の遊びにも使えて、いつかレースにでも出たいと思って4・5年前にWRを買ました。ガレ場で4ストのトルクに助けられたところもあり、ガレがとにかく楽しかったです」

2ストで初のレース参戦という#35佐藤謙吉さん(YZ125X)

2ストで初のレース参戦という#35佐藤謙吉さん(YZ125X)

初出場だった昨年は公道車をカスタムして出場しましたが、

「初出場だった昨年は公道車をカスタムして出場しましたが、"やっぱモトクロッサーで出たい!"と、お金を溜め購入。1ヵ月練習して臨みましたが練習不足でしたね〜 2ストでは初のレースだったのでパワーに振り回されちゃって、性能を生かしきれませんでした。次はもっと練習して、気持ちよく走って表彰台に立てるようにがんばります!」

さあ、いかがでしたか?

さあ、いかがでしたか?
この景色、皆さの感想を見て走りたくなった方。来年はぜひ三宅島へ!
その前に、YZが必要になりますね〜(笑)


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2017年11月22日

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