ヤマハSMT事業のヒストリー
1980年代に発足したIM事業部時代から、お客様とともに進化を続けてきました。
1980年代
代表的な出来事:

コンパクトディスク登場(光ディスク第1世代)

1982
アメリカ視察 「これからはロボットの時代」と予見する
1983
IM技術室として展示会出展 マウンター製造の打診を受ける
代表的な出来事:CASIOより初代G-Shock発売。家庭用テレビゲーム機 任天堂ファミリーコンピューター発売。
1984
IM事業部発足 マウンターのOEM供給開始
製品

1987
自社ブランドでのマウンター供給開始
製品
YM4600S

1988
当時の先端技術であった「視覚認識技術」を用いたマウンター1号機納入
1990年代
代表的な出来事:

DVD登場(光ディスク第2世代)

FAXの普及

ポケベルの普及



1990
年間売上高50億円を達成
1992
フルビジョンマウンターYV112発売
ストロボ照明と高速ビジョンシステムを採用したフルビジョンマウンター発売
製品

1993
レーザセンサ&ビジョンシステムマウンターYVL80発売
世界で初めてレーザーセンサとビジョンシステムの両方を採用し、革新的汎用マウンターとしてその名を轟かせた。
製品

代表的な出来事:日亜化学が青色発光ダイオードを開発
1994
代表的な出来事:SONY製家庭用ゲーム機 PlayStation発売
1995
年間売上高100億円を達成
代表的な出来事:世界初の液晶モニタ付きデジタルカメラQV-10発売。Microsoft Windows95発売。
1996
マルチビジョンマウンターYV100/YVL88発売
これまでの技術の集大成と言える製品で、全部品認識を行うフルビジョンをマルチビジョンで行い更なる高効率を実現。このYV100/YVL88を「KMシリーズ」と呼び、KMシリーズは市場に広く受け入れられ、この頃にはヤマハは中速機のトップメーカーとしての地位を確立した。
製品


1997
代表的な出来事:量産世界初のハイブリッドカー プリウス発売
1998
代表的な出来事:Appleよりディスプレイ一体型デスクトップPCiMac G3登場
2000年代代表的な出来事:

薄型テレビの普及

2000
ヤマハ初のクリームはんだ印刷機 YVPを発売
ヤマハサーフェスマウンター(表面実装機)にベストマッチのフルビジョン(画像認識)方式のクリームハンダ印刷機「YVP」を新たに自社開発
製品

代表的な出来事:コンピューター2000年問題
2001
マウンターYV100Xg発売
Microsoft Windowsに対応開始したほか、現在のヤマハマウンターの品質の根幹を支えている『MACS』(Multiple Accuracy Compensation System)を採用。 高速/高品質/小型/低価格モジュラーマウンターとしてのヤマハマウンターの立ち位置を決定づけ、ヤマハSMT事業の生き残りと飛躍へ大きく繋がることとなる。
製品

代表的な出来事:iPod(第1世代)発売
2001
多用途、高精度を実現したハイブリッドプレーサー ヤマハ「i-CUBE(アイキューブ)」発売
水晶発振子・SAWフィルター・携帯電話用パーツや、各種ICパッケージ等のデバイスを組み立てるために、表面実装部品だけでなくベアチップ、フリップチップ等のICを混載できる実装機としてハイブリッドプレーサー「i-CUBE(アイキューブ)」を開発し、現在までロングヒット製品となっている。
製品

2001
累計出荷台数1万台達成
2002
クリームはんだ印刷機YVPXgを発売
マウンターの部品搭載精度補正用に開発したMACS( Multiple Accuracy Compensation System) を印刷機にも展開し高品質印刷を実現。この製品が大ヒットとなり、ヤマハ印刷機飛躍の原動力となる。
製品
2005年代代表的な出来事:

SNSの普及

2005
アイパルス社と共同で実装検査装置Miを開発。
ヤマハ『1 Stop Smart Solution』の根幹である実装検査とトレーサビリティの先駆けとなる装置が生み出された。
製品
代表的な出来事:YouTube社設立
2007
累計出荷台数2万台達成
代表的な出来事:iPhone(第1世代)発売
2008
電動フィーダー「SSフィーダー」発売
新開発のマイコン制御による超薄型モーターを採用し、優れた部品供給速度と高い部品位置決め精度を実現した。これにより高精度実装とフィーダーでのトレーサビリティに対応し次世代品質担保に対応する事になる。
製品
2008
2008
2009
高速・高精度・ハイブリッド光学外観検査装置YSi-12発売
印刷機、マウンターと共にSMT工程品質保証の為に光学外観検査装置を発売。ITオプションやQAオプションなど生産支援システムを合わせてヤマハ『1 Stop Smart Solution』提案が本格的にスタートした。
製品
代表的な出来事:Dyson社が羽の無い扇風機"Dyson Air Multiplier発売開始"
2009
2010年代代表的な出来事:

ビッグデータの活用が進む

2011
累計出荷台数3万台達成
代表的な出来事:Apple創業者Steve Jobs氏死去
2012
業界最高レベルの搭載速度と面積生産性を実現し高密度モジュラーZ:TA (ジータ) YSM40発売
ヤマハ初の4ビーム4ヘッドレイアウトマシンとして世界最高レベルの生産性を誇るマウンターを新発売した。またZ:TAの高速吸着に対応する新開発「ZSフィーダー」もあわせて発売した。
製品


2013
汎用異形マウンターの雄「アイパルス」併合
M10/20など汎用異形マウンター業界でその名をとどろかせた「アイパルス」を併合。アイパルスの気鋭の技術者の持つ「チャレンジングスピリッツ」がヤマハに加わる事となった。
企業

2014
年間売上高300億円を達成
2014
高速・高解像2次元検査、高さ・傾斜面3次元検査、4方向斜め画像検査を1台に搭載可能な光学式外観検査装置YSi-V発売
ヤマハSMT工程検査装置として大躍進を遂げるYSi-Vが発売された。マウンター由来の高剛性筐体による繰り返し性能と2D/3Dでの多様な検査による不良を見逃さない装置性能により市場シェアを飛躍的に伸ばす事となる。
製品
代表的な出来事:スマートスピーカーが市場に登場
2014
幅広い生産形態に効率良く対応可能なクラス世界最速の高効率モジュラー「Z:LEX(ジーレックス)YSM20」発売
多様な製品での異なる生産形態に柔軟かつ効率良く対応可能な汎用性と、クラス世界最速の搭載能力を両立した高効率モジュラー。多品種生産における世界最高の生産性を誇り、高速汎用マウンターとして全世界へ飛躍を遂げた。
製品
2015年代代表的な出来事:

クラウドストレージの普及

2015
超高速マウンターの雄「日立ハイテクグループのΣ(シグマ)製品シリーズ」を併合
F8、G5など世界でその名を轟かせた日立ハイテクグループのΣシリーズを併合。超高速機を開発/保守する開発メンバーやサービスメンバーを迎え入れる事でヤマハ技術開発力は更に高まった。
製品


代表的な出来事:Apple Watch 発売
2015
2016
基板対応力を拡大し世界で初めて高速機でありながらW300mmを越える基板のデュアルレーン実装を可能とした「Z:LEX(ジーレックス)YSM20W」
世界的なデュアルレーン実装の流れの中で、世界で初めてW300mmを越える基板サイズにおいて高速かつ高精度でデュアルレーン実装する事を実現した。
製品
2016
超高速ロータリーヘッドを搭載し世界最速の20万CPHを実現する超高速モジュラーZ:TA-R(ジータ アール)YSM40R発売
ついに、名実ともに世界最速となる20万CPHを実現するモジュラーマウンターの開発に成功。中速機メーカーとしてスタートしたヤマハSMTが世界最高のマウンターメーカーの一角を占めるところまで躍進した。
製品
2017
最新技術によりスマートマニュファクチャリングを実現する、ヤマハIoT/M2M統合システム「Intelligent Factory」を新発売
最先端のIT技術を用いてヤマハの生産システムと支援ソフトウェアを統合し、SMT機器間やライン間、上位ホスト、MES、ERPシステムなどの連携により工場全体のスマート化を実現させる統合システム。さらに、ヤマハ『1 Stop Smart Solution』との相乗効果により、ブラックボックスのない高効率な高度連携システムが構築できる。
また、機能別パッケージの集合体構成となっているため、必要な機能や予算に合わせて効率的で無理のない導入を可能としている。
製品
2017
年間売上高500億円を達成
2017
累計出荷台数4万台達成
2018
待望のSPI初登場。印刷機からAOIまで『1 Stop Smart Solution』を実現する3D高速ハンダ印刷検査装置YSi-SP発売
SMT工程のトータル提案の中で足りなかったピースであるSPIを発売した。これにより、コンベア/リフロー以外のあらゆる装置をヤマハが提供可能となりSMT工程まるごとソリューション『1 Stop Smart Solution』が完成した。
製品
2018
部品補給関連の合理化ソリューション「オートローディングフィーダー」「新型無停止パレット交換ATS」「インテリジェントSMDストレージシステムYST15」発売
SMT工程の省力/省人化が求められる中、部品補給の合理化ソリューションを実現するアイテムとして「オートローディングフィーダー」「新型無停止パレット交換ATS」「インテリジェントSMDストレージシステム」を相次いで発売した。
これにより、SMTラインだけでなくSMTフロアのトータルソリューションプロバイダーとして進みゆくヤマハSMTビジョンが世界にアピールされた。
製品
2019
世界初の段取り替え作業の全自動化が可能・世界最速レベルのサイクルタイムを実現するクリームはんだ印刷機YSP10発売
ヤマハ独自の高精度印刷に加え、多品種生産に最適な段取り替え作業の全自動化により、SMTフロアソリューションの一端を担う画期的新製品が完成した。
製品
2019
半導体後工程を「ターンキープロバイド」するヤマハモーターロボティクスホールディングス※が発足
ヤマハ発動機の表面実装機と産業用ロボットの事業、新川のボンディング装置、アピックヤマダのモールディング装置という、各社の有力な技術を統合し、半導体後工程におけるターンキープロバイダーとして顧客の期待を超えるトータルソリューションを提供することを目的に、新会社「ヤマハモーターロボティクスホールディングス」が発足した。
これによりヤマハロボティクス事業は半導体後工程からSMT工程、そしてその後のアッセンブリー工程(FA装置)までの一貫したソリューションを1社で提供できる世界唯一の事業体となった。
※2021年1月より社名変更:ヤマハロボティクスホールディングス(YRH)
企業
2020年代
代表的な出来事:

5G通信開始

2020
プラットフォームを一新し高速ロータリーヘッドによりクラス世界最速を実現したプレミアム高効率モジュラーYRM20発売
クラス世界最速の搭載能力を実現した新開発高速汎用ロータリー型(RMヘッド)と「1ヘッドソリューション」により高速性と高い汎用性を兼ね備えた新設計インライン型(HMヘッド)の2種類のヘッドを採用したプレミアム高効率モジュラー。多品種生産での世界最高効率生産が可能な装置のリリースとなり、今後世界中で大きく飛躍する事が見通される。
製品
代表的な出来事:COVID-19流行
2020
累計出荷台数5万台達成
2021
高速・高精度を両立させた、ハイエンドクラスの電子部品実装工場向け3Dハイブリッド光学外観検査装置YRi-V発売
YSi-Vの2D・3D・4アングル検査を一台でこなす高い汎用性と、マウンター由来の高剛性筐体による検査の高いロバスト性能を継承し、狭隣接の極小部品や鏡面部品の検査能力を大幅に向上。さらに、高速・高解像度のカメラ搭載の新検査ヘッドにより業界最速の検査スピードを実現すると共に、AIの採用などにより、検査データの作成・変換・チューニングを簡易化・スキルレス化したハイスペック・ハイブリッド検査装置が登場。
製品
2021
電子部品表面実装用マウンターとベアダイ対応のダイボンダー機能を1台に併せ持つハイブリッドプレーサーYRH10(i-Cube10)発売
1台でウエハ部品とSMDの混載が可能なハイブリッドプレーサー。ウエハ供給時のベアチップ搭載速度10,800CPH、搭載精度±15μm、と、生産能力と精度を共に大きく向上。マルチチップモジュールや半導体パッケージへの対応力を飛躍的に高めて、SMTのみならず半導体業界にも大きなインパクトを与えた。