初心者でも楽しめるフィッシング
ビギナーでも楽しめるフィッシングをご紹介します。
狙えるターゲットは多種多彩
外洋まで行かなくても、平穏な内湾だってボートフィッシングは十分に楽しめます。狙える魚種も多種多様で、カレイやキスから、クロダイやカサゴ、場所によっては時折回遊してくる青物だって狙うことができます。実はオフショアで狙うより内湾や近場で狙える魚種の方が多いのです。場所によってはマリーナを出港して2〜3分というポイントも少なくありません。ビギナーだってバリエーションに富んだフィッシングが楽しめます。
シーバスキャスティング
小型のボートで楽しむことができるシーバス(スズキ)のキャスティングゲームは、ベイエリアのボートフィッシングの代表格です。桟橋周りや橋脚などのストラクチャーに潜んでいるシーバスをルアーで誘う釣り方ですが、時には80cmを超えるランカーサイズがヒットすることも珍しくありません。
このシーバスゲームはルアーフィッシング、エサ釣りとは違い、釣れたではなく、釣ったという攻めの釣りです。その日の天候、水温、風向き、水の色、季節、ベイトフィッシュ(シーバスが食べているエサ)などのさまざまなヒントからその日のパターン(釣り方)をつかむことが釣果をあげるコツです。
橋脚
橋脚は、コンクリートが真新しい橋脚よりも、コケやフジツボなどが付いている古い橋客の方がシーバスは居ついていることが多いです。
狙い方
基本的な狙い方は潮流もしくは風に対して、橋脚の上流側にボートポジションをとり、潮のぶつかっている側から攻めていきましょう。ボートは潮流または風に流し、ボートの流れるスピード、向き、距離を微調整します。橋脚によってキャストする距離が変わるので、その辺りは臨機応変な対応が必要です。水の中に土台がありその上に構える橋脚の場合、土台のエッジ部分がポイントです。
杭まわり
3本ひとまとめにしてあるヤグラや杭などには、そこをナワバリとして居ついているシーバスがいます。ナワバリを持つくらいなので、当然気も荒く、豪快にルアーにアタックしてくるのが特徴です。
狙い方
あまり接近しないようにできるだけ静かにアプローチしましょう。気の荒いシーバスがいるわりには、クラッチの操作を繰り返していると魚が逃げてしまう場合があり、水が澄んでいる時など特に神経を使います。ルアーはクイの先3~4mにキャストして、リトリーブ(リールの巻取り)スピードは竿先にルアーのプルプルとしたアクション(動き)を感じられる一番遅いスピードで引いていきます。
カケアガリ
カケアガリは、シーバスフィッシングでは、ポイントに迷ったらカケアガリを攻めろ、と言われるくらいポピュラーなポイントです。ベイエリアには運河などの水路が多く、岸からなだらかに深くなるカケアガリや、急激に深くなるカケアガリなど様々なパターンがあります。
狙い方
運河沿いのカケアガリの形状は岸から3~4mくらいまでが浅く、そこから深くなるような形になっていることが多いです。浅い部分から深くなるエッジの部分に魚が付いており、そこをスローでボートを流しながらルアーを連続してキャスティングしていきます。事前に魚探などで、カケアガリのエッジを確認しておくと、ルアーのキャストポイントがすぐに割り出せます。
港内におけるボートフィッシングの注意点
港内の岸壁に停泊している大型船舶の周囲、特に船尾付近では接触の危険性が高いので接近しないようしましょう。またベイエリアは、様々な船舶が通航しています。他船の迷惑になる操船や行為は避けたいものです。
港則法および各種法令の遵守
「係留」という意味の解釈ですが、これは1本でもラインが繋がれていれば係留しているとみなされますが、岸壁、桟橋、部位などに許可なく係留することはできません。不法に係留するのはいかなる場合でも許されず、取り分け橋梁の橋げたにラインを繋ぐのは極めて悪質であり、これは刑法の処罰を受けることもあります。
その他大切な注意事項としてタンカーや燃料補給中の船舶の付近での喫煙や火気の取り扱いは厳禁です。当然これは法令に規定されているものであり罰則規定が設けられています。燃料を補給している船舶の見分け方ですが、船のマストに国際信号旗の「B」旗を掲げているのは燃料を補給しているという意味があるので覚えておきましょう。
シャローキャスティング
シャロー(浅場)でのキャスティングも、ボートの機動力を活かしたフィッシングスタイルのひとつ。ターゲットは浅場に寄ってくる“乗っ込み”のマダイを始め、ヒラメやマゴチなどの底物から、カサゴなどのロックフィッシュ、気分を変えてエギをつければアオリイカなど、季節やフィールドによって多彩なキャスティングゲームが楽しめます。
浅場におけるボートフィッシングの注意点
ボートは岸に近づくほど危険が増えるという側面があります。 水深や暗岩の位置、潮の干満などを事前に調べて無理のない釣行をしましょう。
また、魚網や漁具などの設置箇所にも注意を払うと同時に、近場の好ポイントでは、漁船や遊漁船の数も増えるので、ルールやマナーを守って楽しみたいものです。