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メカニズムのQ&A

船外機のメカニズムをQ&A形式でわかりやすくご紹介します。

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メカニズムのQ&A

01

エンジンはどうやって冷やしているの?

船外機のエンジンは水冷式

船外機は海など外からの水を冷却水として利用しています。ロワー側面にある冷却水取り入れ口からウォーターポンプで汲み上げられた冷却水は、エンジンの周りを循環した後、排気ガスと一緒にプロペラの中央の穴から海中に戻されます。

メカニズムのQ&A
アドバイス
船外機は、冷却水の流れを目で確認できるように、冷却水の一部を空中に吐き出しています。この出具合によってエンジン内を流れる冷却水の状況を知ることができます。

ウォーターポンプは冷却の命

冷却水を汲み上げるウォーターポンプは、船外機の中央のくびれた部分の中にあり、ドライブシャフトと一緒に回ります。ウォーターポンプ内には、インペラというゴム製の水車のようなものが入っています。インペラが回ることで、ポンプケースとのすき間に冷却水を吸い込み、同時にエンジン側に送り出しています。

メカニズムのQ&A
注意
●給水せずに運転しないでください。ウォーターポンプが破損、オーバーヒートを起こすおそれがあります。
●インペラが破損していると冷却水が十分に循環できず、エンジンを傷めますので定期的な点検が必要です。

02

排気ガスはどこから出ているの?

冷却水といっしょに海中に排出

メカニズムのQ&A
排気ガスは、冷却水といっしょにプロペラ中央部から海中に排出されます。 船外機は構造上、車やバイクのようなマフラー(消音器)はありません。従って高温で排出された排気ガスを冷却水と混ぜ、 排気ガスの温度を下げることにより騒音を低減させています。

03

プロペラはどうやって回っているの?

エンジン動力をプロペラに直結

メカニズムのQ&A
エンジンから発生した動力は、クランクシャフトに連結されたドライブシャフト、ギアを介してプロペラシャフトに伝わります。 ドライブシャフトとプロペラシャフトを連結するギアは、動力の方向を垂直から水平に伝えるとともに、回転方向を変え、前進・後進させる動きをします。 また、構造上変速機を持たない船外機はこのギアの歯数(減速比)で、トルク重視の船外機かスピード重視の船外機かが決まります。

04

燃費ってどう計算するの?

燃費を知らなきゃ海には出られない

船外機には、「最大燃料消費量」という項目があります。これが船外機でいうところの燃費にあたります。 単位はL/hで、つまり1時間当たり全開で何リットルの燃料を消費するかが分かります。
これはあくまでも目安であり、天候や操船のしかた、積載重量などにより大きく変わります。
「最大燃料消費量」は、次の式でおおまかな最大燃料消費量を算出することができます。
出力には船外機の最高出力を当てはめます。
燃料消費率とは1時間に1馬力あたり必要な燃料をグラムで表したものです。これは機種により差がありますが、約300g/PShで計算します。(この燃料消費率は低ければ低いほど燃費がよいことになります。)燃料比重は、0.70前後で計算します。

メカニズムのQ&A
アドバイス
海上で給油はできません。船外機を使う前に燃料残量を確認して下さい。また、所有している船外機の最大燃料消費量を把握し、運行時間の管理をしっかり行いましょう。。

05

2ストロークと4ストロークの違いは?

2ストロークと4ストローク船外機

ヤマハ船外機には、2ストロークと 4ストロークの 2つのタイプがあります。両者の特性の相違により性能、重量や大きさが異なります。使用目的や用途に応じて両者を使い分けることで、幅広いニーズに対応しています。

2ストローク船外機

軽量コンパクトでハイパワーが 2ストローク船外機の特長です。一般に燃費や騒音や排気ガスのクリーンさにおいては 4ストロークには劣ります。
単気筒 2馬力からV6 250馬力までの幅広い馬力帯に、CVモデルを含む多種多様なラインナップを揃えています。

メカニズムのQ&A
  • クランクが1回転(ピストンが1往復)する間に爆発が1回起こる。このため 4ストロークよりも出力的には有利となる。
  • シリンダーとクランクケースには吸気用と排気用のポートがあいていてピストンの上下運動により吸排気を行なっている。構造は簡単で軽量コンパクトな構成。
  • 燃料とオイルを一緒に燃焼させるため、一般的にオートルーブ方式(分離給油方式)が採用されている。

4ストローク船外機

4ストローク船外機は低燃費、低騒音、排気ガスのクリーンさが持ち味です。
現在、単気筒 4馬力からV6 225馬力まで豊富なラインナップを揃えています。

メカニズムのQ&A
  • クランクが 2回転(ピストンが2往復)する間に爆発が1回起こる。
  • シリンダーヘッドには、吸排気を行うバルブシステムが装備され、2ストロークより構造が複雑。しかし燃焼効率が高く、低燃費で排ガスがクリーンである。
  • 燃料にはオイルを混合しないため排気ガスの臭いは少ない。
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