教官が教える運転のコツ1
- 2006年1月24日
免許を持っている人も、これからAT免許を取ろうと思っている人も、初めてのビッグスクーターの運転を不安に思う方もいらっしゃるのではないでしょうか?
16歳からバイクに乗っている私も、初めてビッグスクーターに乗るときには少し緊張してしまいました。
そこで今回は、ヤマハテクニカルセンターの馬場教官にビッグスクーターの運転のコツを伝授してもらいます。
こんにちは、馬場です。
「教官が見たAT免許の実情」で申し上げたとおり、AT車はギアやクラッチの操作がない分だけMT車よりも余裕を持って運転できます。
しかしながら、ビッグスクーターならでは車体特性による注意点があることを覚えておいてください。
バイクの免許といえば「一本橋」
これを難関だと思っている人が多いのですが、ビッグスクーターは違います。タイヤの直径が小さいビッグスクーターは案外バランスが取りやすいんです。
受講者の皆さんがよく失敗するのが「クランク」。
ビッグスクーターはホイールベースが長いので、MT車よりも大きな内輪差が発生してしまいます。これに気付かずにパイロンに接触してしまう人が多いんですよね。
ハンドルを大きく切って、車体をなるべく傾けないように運転するのがコツです。
それから、「ニーグリップはどうすればいいんですか?」という質問をいただくことがあります。
確かにビッグスクーターは、MT車と違ってヒザでタンクを挟む「ニーグリップ」はできません。AT車の場合、ニーグリップの代わりになるのがステップに加重を掛けることです。
意識してステップをしっかりと踏みつけると格段に安定します。
横風が強いときにも効果を発揮しますよ。
特に教習所でAT車の講習を受けたことのない人は覚えておいてください。簡単なことですが、これを知っているのといないのでは大違いですよ。
ヤマハテクニカルセンター- 2006年1月24日