はじめてのキャンプツーリング <実践編>
- 2011年10月18日
キャンプ通のセローオーナーKさんのレクチャーを受けつつ、はじめてのキャンプツーリングへと出かけることになったWRオーナーのFさん。スムーズに準備を終え、いよいよ出発です。
↑キャンプ道具一式が入っているとは思えないほどコンパクトにまとまった荷物。
富士山の湧き水で沸かしたコーヒーに、アウトドア料理と、食も楽しむ今回のツーリング。心配だった荷物もツーリングバッグに収まり一安心。とはいえ、積載してみると、とても大きく感じます。不安な表情を見せるFさんとは対照的に余裕な表情のKさん。その理由は走り出してから分かりました。
初心者F:「普段あまり荷物を載せないこともあって、走りに影響が出ないかと不安だったんだ。詰め方のレクチャーを受けたおかげか、ほとんど荷物を意識せずに走れたよ。スタート直後からWRならではのキビキビした走りを堪能できて、高速に乗る前にはすっかりウォーミングアップができてたね(笑)」
キャンプ通K:「荷物を載せてるという意識は絶対に必要だけど、載せてしまえば案外気にならないものなんだよね。大きな荷物を載せるのはちょっと……と思ってる人ほど拍子抜けするみたい」
2人の言葉が物語るとおり、キャンプ場までの道のりは快適そのもの。順調に高速を抜け、湧き水を汲みに「道の駅なるさわ」へ。
↑念願の湧き水をゲット!コーヒータイムが楽しみです。
今回お世話になったキャンプ場、「精進湖キャンピングコテージ」はテントの設営場所までバイク乗り入れOK。道路からキャンプスペースまでの未舗装路も、慌てず安全に走れる安心感はオフロードマシンのセロー、WR250Rならではですね。
さて、キャンプ場に着いたら、まずはテントの設営です。今回用意したのは軽量コンパクトなツーリングテント。ポールにインナーを吊り下げるように設置し、その上にフライシートを張るというイメージで設置します。
F:「テントって平らな場所に設置すればいいんだよね。この辺でいいかな?」
K:「場所はいいけど、入り口の方向は決めた?風の裏側、今回は湖から風が吹いてるから、湖に背を向ける方向に入り口を向けよう。そうしないと夜、風の音が気になるからね。あと、これからの季節は特に、太陽の当たる場所に設置するといいよ。朝の冷え込みが和らぐからね」
↑5分もかからないうちにインナー設置完了。今回持参したテントはインナーとポールの取付場所が分かりやすく色分けされていて、思ったより簡単にできました。
インナーの設営が終わったらフライシートの設置。ここでもKさんのこだわりアドバイスが。
K:「フライシートの裏側にあるマジックテープ®でポールに固定して、しっかり張らないとインナーとフライシートの間に隙間ができない。隙間を作ることで空気の層ができて、保温効果が得られ、結露も防げる。それに見た目も悪くなるからね(笑)。大人のキャンプは快適でカッコよくないと!」
↑これくらいインナーとフライシートの間に隙間ができるのが理想。
Kさんのアドバイスのおかげか、簡単に2つのテントが完成。
↑キャンプに来た実感が湧く瞬間。寝床ができると心に余裕も生まれます。少し雲に隠れてしまっていますが、湖から富士山を見ることができました。
無事テントの設営も終え、程よい疲労感と満足感に包まれた2人は、待望のコーヒータイムです。
↑ドリップパック式のコーヒーだと必要な分だけ持っていけばいいから、荷物も少なくて済みますよ。
F:「美味しい!正直、湧き水を使ったからってそんなに変わらないんじゃって思ってたけど、やっぱり違う。外で飲んでるからかな」
K:「食べ物がより美味しく感じるのもキャンプのいいところ。キャンパーっぽくなってきたね(笑)。一休みしたらちょっと走りに行こうか?」
F:「いいね。今回はそれも楽しみにしてたんだよね」
K:「テントを離れるなら防犯対策もしないとね。入り口に南京錠をかけておこう。これはあくまでも抑止効果でしかないから、長い時間テントから離れないことが基本。僕はオススメスポットを案内したら戻るから、ゆっくり走ってきなよ」
再びバイクにまたがった2人。走り出してほどなくすると思わぬ発見もあったそうです。次回は「料理&撤収編」をお届けします。お楽しみに!
※マジックテープは、(株)クラレの商標です。
【※ご注意※】
当記事は、個人の経験に基づく、一例として記述されております。キャンプツーリングは、場所、季節、天候その他の環境、状況などにより、装備や知識が大きく異なります。キャンプツーリングを行う際は必ず、お客様ご自身が信頼のある第三者、またはプロの指導のもと行なってください。
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