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DiASil(ダイアジル)シリンダー

2011年11月16日

高性能メッキレス・オールアルミ製シリンダー

  背 景  

シリンダーは高い耐磨耗性が必要で、従来壁面に鉄スリーブが使われてきましたが、これに替えメッキ処理で耐摩耗性を確保するのがメッキシリンダーです。放熱性とオイル消費特性改善の効果が特色です。メッキを使わず耐摩耗性を確保する方法としてシリコン含有の方法がありますが、従来のダイキャストでのシリコン含有量は12%程度が限度とされていました。強度を高めるためシリコン含有量を増やすと鋳造性に影響し鋳造が困難となります。その解決を図り、ニッケルメッキシリンダーとほぼ同等レベルの"メッキレス・オールアルミ製シリンダー"を実現したのが、DiASil(ダイアジル)シリンダーです。

  仕組み・特徴  

DiASil(ダイアジル)シリンダー技術は、アルミ原材料・製造技術・環境対応の3つの要素から成立します。1)20%シリコン含有アルミ材使用、2)CF(Controlled Filling)アルミダイキャスト技術投入、3)オールアルミ製ダイキャストシリンダー成型、の要素です。特に、CFダイキャスト技術の適用で、従来鋳造が困難だった20%シリコン含有のアルミ材使用によるシリンダーの量産が可能となりました。
これで、硬いシリコン粒子が均一に分散した耐摩耗性の高い結晶組織を保ち、鋳巣と呼ばれる気泡のないオールアルミ製ダイキャストシリンダー成形の量産が可能となり、従来の鋳鉄ライナー使用アルミシリンダー比較で、1)60%冷却性アップ、2)優れたリサイクル性、3)30%軽量設計、4)製造コスト削減(当社調べ )、を実 現 。「 MAXAMCP250」、「T135」、「AT135」等に採用しています。

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2011年11月16日

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