本文へ進みます

オフセットフォークブラケット

2011年11月16日

カスタム性の高いデザインと自然な操作性を両立するディメンション設定

  背 景  

米国では近年「カスタムクルーザー」人気が高まっています。フロントにインチサイズの大きなタイヤを装着し、ヘッドパイプ位置を上げるチョッパースタイルが、ひとつのスタイルとなっています。このチョッパースタイルをとった車両では、一般的に直進性は確保できても操舵感や自然なハンドリング特性の阻害要因になる点が指摘されていました。これを解決するのがヨーク角設定を含むフロント回りのディメンション最適設計です。

  仕組み・特徴  

'08年型のXV1900CU RAIDERでは、ヨーク角設定及び相互位置関係を最適化したフロント回りのディメンションを採用。キャスター34度に加え6度のヨーク角を設定することで、フロントフォークは40度傾きます。フロントフォークブラケットのオフセットは、トップブリッジ部0mm、アンダーブラケット部は30mmとして102mmのトレール量を確保。これにより必要十分なトレール量を確保しつつ、フロントフォーク軸をステアリング軸側に近づける設計が可能となり、フロント回りの慣性モーメント低減に貢献しています。1)チョッパースタイルのカスタム性の高いデザイン、2)優れた直進安定性、3)自然なハンドリング、といった要素を合わせて達成しました。

2011年11月16日

モデル別記事

ページ
先頭へ