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YPVS(ヤマハパワーバルブシステム)

2011年11月16日

環境エンジン開発プロセスから生まれたパワーアップシステム

  背 景  

一般的に4ストロークに比較し2ストロークは、排ガス中のNOxの割合は10分の1前後です。しかしながら、吸排気の専用バルブを持たない2ストロークは、吹き抜け現象が生まれることから、HC(ハイドロカーボン)が逆に多く、これを削減することがかつて技術テーマでした。この2ストロークエンジンの排出ガス改善の研究開発からヒントを得、その後ファクトリーマシンでのレース実戦で鍛え実用化したのがヤマハパワーバルブシステム=YPVSです。
'77年のロードレース世界選手権フィンランドGPに登場した「YZR500」に搭載されベールを脱いだこのシステムは、'78年より本格的にファクトリーマシンロードレーサー「YZR500」、モトクロッサー「YZM250」「YZM125」に搭載され、実戦でのテストと実績を通じ市販製品へ反映。市販車への採用は'80年の「TZ500」(ロードレーサー)が初めて。以後熟成が重ねられ、今日では2ストロークモトクロッサー「YZ125」「YZ250」、そしてマリンビークルにも採用。排気温度制御の効果もあるYPVSは、触媒を効果的に機能させるデバイスともなっています。

  仕組み・特徴  

一般的に排気タイミングは早いほど高速・高出力型特性となり、タイミングを遅くすると低速・高トルク型の特性となります。高出力型のレース用エンジンの場合も、コーナー立ち上りの加速時には高いトルクが要求されます。
このふたつの要求を両立させるのがYPVSの役割です。 
その構造はシリンダーの排気ポート部にバルブを設け、エンジン回転数に連動させてバルブを回転、またはスライドさせ閉めたり開けたりします。
このようにして実質上の排気のタイミングをコントロールする仕組みです。
バルブの駆動制御は、エンジン回転数、スロットル回度などの情報に基づいて行われています。

2011年11月16日
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