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バイク初心者必見!速くなるよりも上手くなるための、柏流ライテク論 第6回「ライディングスクールの受け方と誰でも楽しめるサーキット走行」

2012年9月28日
こんにちは、柏秀樹です。

バイクは他のスポーツや趣味と決定的に異なることがあります。 ワンミスが大きな事故に直結するということです。ピアノでミスをしても、サッカーでオウンゴールしても趣味の世界なら笑ってごまかせますが、バイクは違います。

バイクは趣味であっても、普段の生活の足であっても、バランス補正の連続という特殊なスポーツをしながら、公道という場で立派に社会参加しているわけですから、ミスをすれば自分だけではなく周囲に迷惑をかけてしまいます。

マナーの良い運転をしたくでも、基本技術がなければやっぱりマナーアップは無理ですし、問題なく乗れている人でも年に一度は、客観的にプロに見てもらうべきだと思います。なにせ、ライディングは「なくて七癖」が普通なのだから。

ライダーが自分の技術を再確認し、スキルアップを目指す場所として思い浮かぶのがライディングスクールとサーキット。ライディングスクールは初心者、サーキットは上級者というイメージがありますが、上手くなるための基本理念は同じなんです。ただ走行するだけでは上手くなることはありません。

まずはライディングスクールに通っている人、これから行ってみようと考えている人に向けてのアドバイスです。最初に考えたいこと。それは「テーマを絞る」ことです。

ライディングスクールでの座学

Uターンひとつ取ってもたくさんの方法がありますし、質もどんどん高められます。降りてやっても、乗ってやっても、それこそ能動的に、いろんな可能性を自分で切り開いていけることこそが大切。ライディングはいろんな知恵を無理なく紡いでいく創造的な行為であるべきなのです。

何通りもあるUターン方法で「これにしなさい。他の方法は間違えている」と限定する指導の先生がいたら、それはちょっとチェック。他のやり方に対して排他的や限定的だと、結局はその方法だけしかできない。受講生の柔軟性が欠落しやすいのです。

所定の作業ができたら、はい、そこで終了:卒業というスタンスでは、そこから先のライダーの成長は期待できないのです。できるかどうかだけではなく、丁寧に、どのようにできているかを問いかけ、気がついたことをすぐに直しながら練習を重ねていく。

スタンドを立ててライディングポジションの説明
↑スタンドを立ててライディングポジションの説明

ライディングスクールの例として、曲がることが上手くいかない時は、直線での発進とブレーキをチェックしてみて下さい。ゆっくりやってみると、上手くできない理由、納得できない部分がしっかりと見えてくるでしょう。なぜなら直線で、ゆっくりやれば呼吸も整いやすく、入った力も緩められ、冷静さを取り戻して、どんな作業をして、その結果がどのようになるか、何をすれば改善できるかが容易に想像できるからです。

上手いライダーになるための本質は、脱力しつつ、息をゆっくり吐きながら、簡単なテーマを最優先して笑顔で何度も反復すること。


それはサーキットでも同じです。タイム短縮や深いバンク走行など難しいことに挑戦する方が上達が早いと思いがちですが、これは逆効果。高いハードルに挑戦して緊張している時より、リラックスしている時の方が情報は効率良く蓄積され、さまざまな事態に適応できる確かな知恵になっていきます。

これがもっとも理想的なライディング進化のあり方なのです。

サーキット走行

サーキットの例として、タイムが伸び悩んでいるライダーについて考えてみましょう。タイムが伸び悩む原因はブレーキ能力が不十分なことが大半です。そうなると、カーブ手前でのブレーキのタイミングとその強さ、あるいはラインの取り方がもう少し上手く行けば……と考えがちですが、先に述べたライディングスクールを受講する際のアドバイスと同様に、直線できっちり全開にして、カーブの手前できっちり完全停止できるかどうかを見直すべきです。これを呼吸と脱力と視線の完全管理下で行えるようになると、コーナーの攻め方を考えるよりも答えが意外に簡単に出てくるかもしれません。


ライディングスクールでもサーキットでも、もちろん公道でも、上手くなりたいのなら普段の生活の中で「なんでかな」「本当にこれがベストなの」など、いろんなことに?マークを突きつけることを習慣化して下さい。きっとバイクライディングの賢い上達方法がそこかしこに見えてくるはずです。肝心なのは頑張りすぎないこと。でも「ちゃんと安全に上手くなろう」と思い続け、集中力をきちんと維持して走って下さい。

そして、どうか笑顔のまま、他の人と速さも成長度合いも比較せず、マイペースでライディングの進化を、じっくり楽しんで下さい。安全と楽しむテクニックは一生、貴方の立派な財産になるのですから。


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2012年9月28日
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