オールNEWな「XMAX ABS」日本上陸 &「マジェS」はNEWフェイスで新登場です
- 2017年10月25日
こんにちは。ヤマハ発動機販売の落合です。本日、2台のニューモデルを発表いたしましたので紹介させて下さい! まずは日本初上陸の新型250ccスクーター「XMAX(エックスマックス) ABS」です。
↑「XMAX ABS」/イエローメタリック6(イエロー)
↑「XMAX ABS」/ホワイトメタリック6(ホワイト)
↑「XMAX ABS」/マットグレーメタリック3(マットグレー)
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"日本初上陸"と紹介したのにはワケがあります。じつは「XMAX」は、すでに欧州では人気のビッグスクーター。TMAXを皮切りに2001年より販売がスタートしたヤマハ・ヨーロッパのスポーツスクーターブランド/MAXシリーズは、その後「XMAX」を含めた、異なる排気量のバリエーションモデルを加え、累計で56万台を越えるセールスを記録しているほどの人気シリーズ。「XMAX」はその中核モデルなのです。
今回発表した「XMAX」は、その最新モデル。MAXシリーズの最高峰モデル/TMAXのDNAを受け継ぐボディデザインを採用しながら、エンジンもフレームも新設計しました!
エンジンは、加速性能と環境性能を併せ持つ"BLUE CORE(ブルーコア)エンジン"を採用。また250ccスクーターとしては初となる一体鍛造クランクシャフトを採用しました。高い精度のクランクシャフトを使用することで、エンジンの小型軽量化が実現。コンパクトでスポーティな「XMAX」のパフォーマンス向上に大きく貢献しています。
↑新開発した一体鍛造クランクシャフト。これまでの組み立てクランクシャフトではクランク両端にボールベアリングを採用していましたが、一体鍛造クランクシャフトでは剛性が高まり、メタルプレーンベアリングの採用が可能となりました。それによってエンジンの小型軽量化が実現し、軽快なハンドリングを生み出すひとつの要因となっています
また「XMAX」はヤマハ250ccスクーターとしては初となる、モーターサイクルタイプのフロントフォークを採用しています。通常ビッグスクーターは、フロントカウル内のトランクスペースを確保するため、ステアリングヘッドパイプと呼ばれる、操舵機構を持つフレーム先端の下側に、アンダーブラケットのみでフロントフォークとフレームを連結しています。しかし「XMAX」は、一般的なバイクと同様、ステアリングヘッドパイプの上下/トップブリッジとアンダーブラケットでフロントフォークとフレームを連結。それによってフロント周りの剛性が高まり、より快適で安定した走りが可能になるのです。ヤマハ・スポーツスクーターの最高峰/TMAXも、同様の、モーターサイクルタイプのフロントフォークを採用しています。
↑スチール製のパイプと板材を組み合わせたフレームは、強度と剛性のバランスを整えました
↑トップブリッジとアンダーブラケットで支えるモーターサイクルタイプのフロントフォークを採用しました
そして「XMAX」は、TCS(トラクションコントロールシステム)を標準装備しました。TCSは発進や加速時に後輪のスピン傾向を検知すると点火時期、燃料噴射量、スロットルバルブ開度を統合制御して滑らかな発進性・走行性を支援するシステムです。同じく標準装備されるABSと合わせ、快適なライディングをサポートします。
と、ここまで「XMAX」の走りの実力についてお話ししましたが、「XMAX」が欧州で人気モデルとなったもうひとつの理由、スクーターとしての利便性の高さについてお話しします。まずはシート下スペース、容量は45リットルです。ヘルメットを2つ収納できるように工夫いたしました(※サイズや形状によって収納できないモノもあります)。またシートを開けたときの開口部を広く取り、LEDライトや油圧ダンパーを付けて、より使いやすさを高めました。
↑大きく開くシートは、シート下前方へのアクセスが容易で、ヘルメットの出し入れもしやすいのが特徴です
フロントトランク右側は、ロック機構を持っていませんが、プッシュオープンのトビラ付きで簡単にアクセス可能。でもライディング中にヒザが当たってトビラが開いてしまわないよう、最初のプッシュではトビラが半開きで止まる"2アクションオープン機構"を採用。フロントトランク左側はメインスイッチ下のボタンで開閉できるロック機構付き。なかにDCジャックを装備しています。もしスマートフォンをナビとして使用する場合は、ハンドル回りに装着したスマホに、そのDCジャックから延ばした充電コードを繋げられるよう、トビラ下側にコードを取り出せる凹みをセット。その凹みの作り方もじつにユニークなのですが、文字で説明するのはとても難しいので、是非販売店でご確認下さい。
↑スマートキー・システムを採用したことでメインスイッチはボタン式となりました。その両サイドにはフロントトランクを装備。当たり前のように見えますが、モーターサイクルタイプのフロントフォークを採用しているのでスペースの確保が大変なんです
↑フットフロア中央の凸型のトンネルには、この「X型」ステッチをデザイン。職人さんによる手作業で型を製作しました
まだまだトピックスは続きます。フットフロア中央の凸型のトンネルには"シボ"と呼ばれる、質感の高い表面加工を施しているのですが、そこに「X」の文字をモチーフにしたステッチをデザインしています。これは専用の「X」型を、職人さんがひとつひとつ打ち込んだステッチラインをベースに金型を製作しています。型に樹脂を流し込んで製作する樹脂パーツなのですが、その型に職人さんの手仕事が生かされているのです。
そして厚みのあるシートはじつに乗り心地がいいです。250ccスクーターですから高速道路を走ることができるのですが、シートが快適で長時間走行でもお尻が痛くなりづらい。だから"次のツーリングはXMAXで行っちゃうか!?"なんて気分になります。
ツーリングといえばETCが便利ですが、「XMAX」はフロントスクリーン裏側にETCの別体アンテナが装着できるようフラットスペースが設けられているほか、アンテナのコードを通すことができる穴が開いているんです。「XMAX」は世界戦略車ですが、これは日本市場のためだけに、開発者がこだわって設定した装備になります。
↑少し分かりづらいのですが、スクリーン中央に見える「Y字型」の凹み付近が、ETCアンテナを装着しやすいフラットスペース。その下側にはアンテナコードを通す穴が開いています
この「XMAX」には、"ローダウン・サスペンションキット"がすでにオプションで用意されています。それを使用すれば、シート高も約40mm下げることが可能です。
ふ〜、長くてスミマセン。気合いが入りすぎてしまいました。つぎに行きましょう。
今日発表したもう1台のニューモデルは「マジェスティS」です。
↑「マジェスティS XC155」/シルキーホワイト(ホワイト)
↑「マジェスティS XC155」/マットダークブルーイッシュグレーメタリック3(マットダークグレー)
↑「マジェスティS XC155」/ブラックメタリックX(ブラック)
↑「マジェスティS XC155」/ディープパープリッシュブルーメタリックC(ブルー)
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「マジェスティS」は2013年にデビューした軽二輪スクーター。排気量250ccエンジンが主流の軽二輪スクーター、いわゆるビッグスクーターカテゴリーに、155ccという軽二輪カテゴリーながら軽量級のエンジンと125ccスクーターばりのコンパクトな車体のコンビネーションでデビュー。瞬く間に人気となりました。今回は、その「マジェスティS」をベースにフロントフェイスを変更。ヘッドランプとポジションランプをLED化し、またヘッドランプのインナーをカラーリングするなど、よりシャープなイメージを作り上げました。
↑フロントフェイスはデザインを一新。LEDのヘッドランプとポジションランプが、精悍なイメージを作り上げました
↑ボディカラー/ホワイトとマットダークグレー(右側2台)は"ブルーのヘッドランプインナー"を、ボディカラー/ブラックとブルー(左側2台)は"ブラックのヘッドランプインナー"を採用しています
↑フロントポケットは2.6リットルの容量があり、500mlのペットボトルも収納可能。また12VのDCジャックも標準装備しています
↑コンパクトなボディですが、前後にコントロール性と制動力に優れた油圧ディスクブレーキを標準装備しています
いかがですか? 新しくなった2台のスクーターをよろしくお願いします。
【関連リンク】
「XMAX(エックスマックス)」製品サイト
「マジェスティS」製品サイト
- 2017年10月25日