教習終了まで最短3日が2日に短縮! 時間に追われる方も取得しやすくなったAT小型限定普通二輪免許
- 2019年2月8日
こんにちは、ヤマハ発動機販売 荒木です。
ご存知の方も多いと思いますが、2018年7月11日の道路交通法施行規則の改正により、AT小型限定普通二輪免許(AT小型限定免許)に係る1日の技能教習時間の上限等が見直され、普通自動車免許を保有している場合、従来、オートマチックの125ccスクーター免許の教習終了までに最短3日間を要したところ、最短2日間での終了が可能となりました。
※普通免許等保有者のAT小型限定免許取得に係る2日間教習実施教習所はこちら
つまり、車の免許を持っていれば、1日に受講できる時限が増えたので、教習内容は変わらないけれど、ギュッとつめて2日で教習が終えられるのです。
AT小型限定免許があれば、原付二種といわれる(正式名称は「第二種原動機付自転車」)50cc超?125ccのスクーターに乗れます。街中で見かけるピンクナンバーのスクーターですね。
【教習所の方のお話】
実際の教習内容はどんな感じなのか、AT小型限定免許取得2日間プランを行なっている新東京自動車教習所さんにお話を伺いました。
↑新東京自動車教習所 教務課長副管理者・横川 亘さん
「バイクで走るには、奥多摩や秩父峠あたりがおすすめ。ツーリングなら、定番ですが、やっぱり箱根が気持ちいいですよね」という教習所での指導員歴20年の大ベテラン。愛車はピッカピカに磨き上げ、愛でて楽しむ派らしいです。
横川さん:「新東京自動車教習所では、週末、土曜日に教習を開始し、翌日曜日には終了、その日に卒業検定まで行なう2日間プランを実施しています。
原付二種は、維持費も手頃で、二人乗りも可能(免許取得1年経過後)。荷物の最大積載量が60kgと原付一種の30kgに比べて倍も積めるんです。
さらに、二段階右折や30km/制限といった50ccスクーターのような規制もなく、利便性・実用性・コストパフォーマンスの高さで原付二種が選ばれています。
特に東日本大震災後、ガソリンの高騰やスタンド不足などの影響を受け、原付二種のメリットが見直されたように思います」
↑新東京自動車教習所さんでは、教習指導員1人に対し受講生は2人。土日2日間プランは毎週末定員2名。だいぶ先まで予約でいっぱいの人気だそうです。
入所時に必要なもの(※新東京自動車教習所さんの場合)
●教習料金
●マイナンバーの記載のない本籍地記載の住民票(本人のみで6ヶ月以内発行のもの)
●身分証明書(健康保険証・住民基本台帳カード・パスポート・学生証・社員証等)
●他免許をお持ちの方は免許証
●視力条件に矯正器具を使用される方は、メガネ・コンタクト
●外国籍の方は、国籍記載の住民票(1年以内発行のもの)
横川さん:「教習終了までにかかる日数は2日ですが、その前に入所手続きがありますので、一度、事前にお電話等でご相談ください」
【教習内容について】
入所手続き後、指定された土曜日に教習所に行くと早速教習がはじまります。
教習プラン例
【1日目(土曜日)】
9:40~ 適正検査
10:40~ 第1段階の技能講習1(車の取り扱い等)
11:40~ 第1段階の技能講習2(車両特性)
12:40~ 休憩
13:30~ 第1段階の技能講習3(みきわめ)
14:30~ 第2段階の技能講習1(シミュレーター)
↑50ccスクーターから125ccスクーターへとステップアップされる方が多く、みなさん車両の取り扱いには慣れている方が多いようですが、排気量がアップするということはそれだけパワーも増えるということ。安心の原付二種ライフのために、車両の取り扱いからしっかり講習が行なわれます。
【2日目(日曜日)】
9:40~ 第2段階の技能講習2(通行区分等)
10:40~ 第2段階の技能講習3(シミュレーター)
11:40~ 学科教習
12:40~ 休憩
13:30~ 第2段階の技能講習4(交通の状況に応じた運転等)
14:30~ 第2段階の技能講習5(みきわめ)
15:55~ 検定説明
16:30~ 検定開始
↑AT小型限定免許の学科教習は、シミュレーターと連動して危険予測についてのディスカッションもあります。久しぶりの座学!と緊張する~って思っていた方、ご安心ください。
それにしても教習時間をギュッと詰め込んだだけあって、かなりタフな2日間となりそうです。
横川さん:「取得にかかる日数が減って、教習内容が簡単になったと誤解されている方も少なくありません。教習内容は従来同様のボリュームです。日ごろから50ccスクーターを愛用されている方はともかく、ほとんどバイクに乗っていない方は、体力的に少しきつく感じる方もいると思います。神経も使いますしね。
時間に余裕のある方は普通にAT小型限定を取得されてもいいかもしれませんね」
【2日間コースでAT小型限定を取得されている方のお話】
受講されていたのは、中学時代からの友人というおふたり。
「地元の消防団に所属しているのですが、万が一火災が起きた際、自分自身で交通手段を確保し現場に急行しなければなりません。市内全域は結構な広さもありますし、フットワークや機動力の良さから、周りには原付二種に乗っている団員が多いですね。今回、2日間で取得可能なコースがあることを教習所の方から聞いて、それならぜひ取ろうと入所しました」
一方、もうおひと方も「通勤に50ccの原付を愛用していますが、二段階右折や法定速度30km/hなどの規制も多いため、実は2年くらい前からチャンスがあればAT小型限定免許を取りたいと思っていたんです。でもなかなか時間が取れずにいました。そんな折、友人が『2日で取れるようになった』と教えてくれて。パパッと取れちゃって原付50ccのさまざまな制約から解放されるなら、と友人の誘いに飛びつきました」
【新東京自動車教習所について】
今回取材にご協力くださった新東京自動車教習所さんでは、バイクの免許取得に当たって、ヘルメットやブーツ、グローブなどの装具類はもちろん
胸部・肘・膝のプロテクターも貸し出してもらえます。
手ぶらで気軽に通えますね。
二輪車教習には特に力を入れられており、全国自動車教習所教習指導員安全運転競技大会での総合優勝を始め、優秀な成績を収めたインストラクターのみなさんが、分かりやすく指導してくれます。
上記大会で女性初の優勝者も新東京自動車教習所さんのインストラクターだそう。
横川さんはインストラクターのみなさんを指導するお立場。インストラクターのみなさんの成績が素晴らしいのは、横川さんの指導の賜物ですね!
新東京自動車教習所
〒187-0032 東京都小平市小川町1-2364
TEL.042-342-4111
初級者向けライディングスクールの開催や毎月第3日曜日(2、11月除く)に小平警察署が開催している二輪車実技講習会にも協力するなど、地域の交通安全にも積極的に携わっています。
↑そういえばヤマハの大人のバイクレッスン・YRA(ヤマハライディングアカデミー)の会場としてもご協力いただいています。
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今回ご紹介したのは、あくまでも新東京自動車教習所さんのケースです。教習所によってカリキュラムや入所の手続き・手順などが異なります。
また、新東京自動車教習所さんでは、2日目の教習終了後に検定が受けられますが、場所によって検定日は別の日になる場合もあります。
AT小型限定免許取得にあたって最短2日間コースを設定している教習所は順次拡大中ですので、まずはこちらから、お近くの教習所を確認くださいね。
春の新生活スタートに向け、AT小型限定普通二輪免許を取得してみませんか?
新しい年に快適・便利でお財布にもやさしい原付二種ライフ、オススメです!
【関連リンク】
・Style 125 125ccスクーター
- 2019年2月8日