祝!「YZF-R6」20周年 SUGOにYZF-Rシリーズの愛好家が集結 マシンへの想いをわかちあう交流がありました
- 2019年6月17日
みなさん、こんにちは。ヤマハ発動機販売の荒木です。
6月8日(土)、「スポーツランドSUGO」にて今年で3回目を迎えたYZF-Rオーナーズミーティング実行委員会主催によるYZF-Rオーナーズミーティングが開催。当日の朝はあいにくの空模様となりましたが、YZF-Rシリーズをはじめとするモーターサイクルを愛してやまないみなさんが東北に集結。マシンへの愛情を湧かせる企画や想いをわかちあうオーナー同士の交流があり素敵な時間になりました。
フィナーレのパレードランでは雨上がりのすんだ空からの明るい陽がコースに差し込みました。
ヤマハのモーターサイクルを象徴するYZF-Rシリーズ、通称Rシリーズ。昨年はR1の20周年をお祝いしましたが、今年は初代R6の誕生から20年です。この特別な年にふさわしく参加された皆さまと一緒に祝えるような多彩なプログラムを用意しました。
それでは、当日のイベントレポートはスポーツランドSUGOの大きな会場を、「ピット」と「ステージ」、「コース」の3つに分けてみなさんにお届けします。
■ ピット(前半)
まずは、ピット近くの会場受付からです。
事前エントリーされた方の受付は9時30分にスタート。
事前エントリーの特典として日本を代表する靴下ブランドTabioとコラボレーションしたRシリーズオリジナルソックスや、
MotoGPに参戦するV・ロッシ選手やM・ビニャーレス選手のサイン入りヘルメットが当たる!?抽選券をプレゼントしました。
そして、R6のオーナーのみなさんには祝!R6 20周年のステッカーをお配りし、
さらに、対象者限定※で特別展示の「YZF-R6 20th Anniversary」の外装セット(限定1名)のプレゼントに申し込みいただきました。
*申し込みの対象:プレストコーポレーション取扱のYZF-R6(2017年モデル以降)を購入されて、現在もお乗りの方
となりの人が集まりワイワイにぎやかなお店は、
お馴染みのオリジナル記念Tシャツの販売でした。
続いて、ピットを東に進み、展示コーナーに行きましょう。
あの黒山の人だかりの先にあるものは、
初代R6をオマージュした「YZF-R6 20th Anniversary」特別仕様車。カラーリングはRシリーズのデザインを手掛ける「GKダイナミックス」。両脇にはヤマハの企業ミュージアムであるコミュニケーションプラザから持ってきたR6(1999年)・R7(1999)を展示しました。
特別仕様車の背後には、Rシリーズのヒストリーを紹介する8.1㍍の横長パネル。「こんなにアップデートしていたんだ」と思わず呟く来場者もいらっしゃって、Rシリーズの歴史を味わっていただきました。
7月の鈴鹿8耐に5連覇をかけて参戦する「YAMAHA FACTORY RACING TEAM」のR1。カラーは「ヤマハ TECH21 チーム」(1985)の復刻版。
YZF-R1/R6/R3/R25の最新モデルは試しにさわることもでき、
またがっての撮影も問題ありません
開発スタッフも近くにいたので、直接質問する方の姿も。
ピットのひとつはレース現場を彷彿とさせる雰囲気に変貌し、開発者をコンシェルジュとしたバイクの個別相談会を開催。
相談後はピット外でのアンブレラガールとの撮影で、まるでコースに向かうライダーになれるような相談会。訪れたみなさまは日頃の悩みを開発者に打ち明けたり、マシンへの要望を直談判したり、貴重な時間を過ごしました。
ピットの紹介は、一旦ここまでにして、そろそろスタートするステージへ移動します。
■ステージ
2006年YZF-R6のプロジェクトリーダーである島本誠さんの挨拶でスタートしました。
今回の特別参加者である映像クリエーターのみやゆうさんとRAMPAGE MONKEYさんをステージにてご紹介。
その後、2組は揃って会場を散策。
RAMPAGE MONKEYさんは、いろいろな方と気さくに交流していました。
みやゆうさんは、レポート動画を撮影。
ステージではR6をお題にした開発者トークショーを開催。モータージャーナリストの丸山浩さんをMC(右)に、初代R6、R7のプロジェクトリーダーの三輪さん、島本さん、そしてR6(06年・08年)の開発にたずさわれた赤塚さん、R6(08年)の開発である天野さん、R6(最新)プロジェクトリーダーの平野さんが登壇。当時の思い出や秘話などさまざまなトークを展開しました。
恒例のチャリティーオークションでは、コンストラクターの皆さまより秘蔵の逸品をご提供。今回のオークションで集まった募金は、ヤマハナイスライド募金を通じ公益財団法人日本盲導犬協会へ全額寄付されます。
世界選手権ライダーのサイン入りキャップやTシャツなど、さまざまな逸品が落札されました。
そして、みなさまお待ちかねの抽選会。MotoGPライダーのV・ロッシとM・ビニャーレスのサイン入りヘルメットをゲットできるチャンスです。
厳正な抽選の末、M・ビニャーレスのサイン入りヘルメットを引き当てたのは、近くに住む福島隆太くん(4歳)。「宝物ができた!」と大満足で帰路につかれました。
V・ロッシのサイン入りヘルメットを引き当てたのはこちらの男性。R3オーナーの友人と一緒に会場にお越しで、バイク経験のないかた。このヘルメットをきっかけに、バイクに少しでも興味をもって頂ければと思います。
そして「あなたのYZF-Rでギネス世界記録に挑戦」のお時間です。巨大な「R」の文字を参加者のRシリーズで作り、バイクで作る最大の文字というギネス記録に認定されるチャレンジです。会場にはギネス世界記録認定員であるマクミラン舞さんにお越しいただきました。
こちらは、巨大な文字をつくる記録に挑戦している駐輪場。新記録達成のためにはギネスが事前に設定した標準記録(300台)を超えなければいけません。マクミラン舞さんにより厳正な審査が行われました。
が、あえなく標準記録に届かず挑戦失敗。協力と支援を頂いたみなさんありがとうございました。次回は、天候に左右されずにまたいつの日か世界記録に再チャレンジすることにご期待ください。
■ コース
ステージが盛り上がりを見せていたころ、コース上でのイベントの熱気も高まっていました。
豪華ゲストをガイドとして迎えたサーキットバスツアーです。まずゲストのライダーはR6で全日本ロードレース選手権ST600クラスに参戦しチャンピオンになったお二人。2017年王者の前田恵助選手(YAMALUBE RACING TEAM・左)と2015年王者の横江竜司選手(Shop Union TOUHOKU・中)。さらにR6で筑波ロードレース選手権に宮澤勇斗として参戦し、今回のイベントのゲストであるみやゆうさん(右)も特別に参加。R6の20周年に相応しい3名のゲストに乗車いただきました。
「ここのコーナーは直前でブレーキングを...」、わからないことだらけのプロの走行テクから秘蔵の小技まで紹介していただき、参加者は大興奮でした。
バスツアー後は、表彰台でのシャンパンファイト体験です。
■ピット(後半)
会場を活気づけるには欠かせないコンストラクターの皆さま。今年は新発売のR25/3に合わせてスポーティな新鮮アイテムから定番まで各種取り揃えて頂きました。では、会場の出展順にご紹介させていただきます。
今年のおすすめは"ワンディングの走りが変わる。"ラジアルタイヤの「BATTLAX HYPERSPORT S22」。スポーティな走行にさまざまな路面状況でフィットする魅力にRシリーズのオーナーさんは興味津々でした。
本格派のバイクレースゲーム「Ride3」を展示。ゲームにはRシリーズやスポーツランドSUGOが登場します。
イタリアのメーカー「rizoma」の最新モデルを展示。洗練されたデザインだけでなく高いアルミ加工技術をもつメーカーだからこそ生まれたミラーやウインカーは一見の価値ありです。
公道走行可能なサーキット・パフォーマンス・タイヤの「SPORT MAX Q4」がおすすめ。スーパースポーツモデルのRシリーズにフィットする強力なドライグリップを実現しています。
ガラスコーティングといえば山城の「CR-1」。表面を保護するコーティングの効果を店頭で実演し、多くの注目を集めていました。
「ドライブチェーンが走りを変える」でお馴染みの軽快な操作フィーリングが人気のストリート用チェーンのVXシリーズ。その520サイズがグレードアップです。耐性アップにより操作性にいっそうの磨きをかけました。
イタリア製のサスペンションやブレーキパーツを展示。今年のおすすめは「Matris(マトリス)」のフロントフォークバルビングキットで、最適な減衰幅で、サーキットからワンディングで無理のないスポーティな走りをもたらします。
世界耐久選手権に「YZF-R1」で参戦するYART(Yamaha Official EWC Team)にチェーンを提供。それと同ランクのチェーンをはじめ多彩なチェーンをブースで展示しました。RKジャパンはドイツ語にローラーチェーンに由来します。
PirelliとMETZELERの欧州系タイヤを展示。今年のおすすめは、PirelliのハイグリップなDiablo Supercorsa SP V3とのことです。
レース用のブレーキディスクやブレーキパッドを販売。スプロケットはイベント特別価格になっていました。
カーボンパーツを製造するEIGHT(旧才谷屋)のブース。今回のイチオシは、タンクカバー(画像はR1用)。コールドプレス方式により両面滑らかでツルツルに仕上がりタンクを傷つけにくい造形になっています。
バイク専用のナビゲーションアプリ「ツーリングサポーター」のデモ体験を実施。バイクの排気量にあわせたルート検索が原付2種と軽二輪にも遂に対応して、もっと多くの人が使えるようになりました。
創業72年目の老舗メーカーで半世紀以上に渡ってバイク用レザースーツを造りつづけているKUSHITANIさん。メディアに取り上げて品薄状態のレッグバッグは、グローブしたままでサッと取り出し可能なコインケースやレインカバーなどライダーの使い勝手良好です。
安心で快適なライディングをサポートする心強い電装パーツを多彩に展示。イチオシは極小サイズで強力に発光するLEDウインカー&テールランプのNanoタイプや前後2カメラ搭載のバイク専用ドライブレコーダーです。
R25(2019年モデル)に専用開発した「POWERBOXパイプ」を展示。エキゾーストシステムの一部として装着すれば、"気持ちイー!"を感じられる豊かな走りに貢献します。
YAMALUBEをはじめとした純正パーツや、ヘルメット、アパレル、アクセサリーなどのバイク用品でおなじみです。
ヤマハモーターサポート&サービスさん
ヤマハのイベント会場の名物。市販しない掘り出し物を見つけられて人気。レアなアイテムを特別価格で販売し、ヤマハのコアなファンで大いに賑わいました。
■ コース
イベントの最後を飾るのは、Rシリーズのオーナーによるパレードラン。先導するのは、レーシングジャケットに身を包んだYZF-R6歴代の開発スタッフ。
時代を超えたRシリーズが走る素晴らしいパレードランとなりました。
ミーティング運営のスタッフに見送られながらみなさん帰路につきました。
ここで、来場されたみなさんをご紹介します。
↑宮城県石巻市からきたご家族。「今日はコースでの試乗会でR6乗りました。念願だったサーキット走行を憧れのR6で叶えることができるなんて感無量です。ウエットな路面でも安定感がある走行で安心して初走行できました」と「TZR250」を所有する旦那さま(32)が楽しさを爆発させていました。
↑山形県新庄市からお越しのヤマハオーナーの同級生3人組(32)。「色々と楽しかったのですが、今のバイクを選ぶキッカケになり、尊敬しているモーターサイクルジャーナリストの丸山浩さんがステージに出てきたのが個人的に衝撃でした」とのことでしたが、その後丸山浩さん(写真左から2人目)と会場で遭遇し、満面の笑みで記念撮影をしました。
↑東京都新宿区からお越しの「MT-25」の元オーナー(27)。「ヤマハのチャレンジスピリットに惹かれて、いつの間にかヤマハファンになりました。そのフラッグシップのR1が全てのバイクで一番良いデザインと思っています。東京に引っ越してバイクを一旦手放していますが、次はR1に乗りたい。」といいながら車両を熱心に見つめていました。
↑福島県伊達市からお越しの「R3」のオーナーさん(23)「色々なバイクや人に会えると聞いて去年から来ることをとても楽しみにしていたので、雨でも迷うことはありませんでした」と会場ではカスタムに興味津々のようで目をキラキラと輝かせながら色々なマシンをチェックしていました。
↑宮城県栗原市からパパの送迎で来た娘(18)とその先輩(20)。「みやゆうさんのファンで会場に来てみました。バイクのことをあまりわからないのですが、なんとなくカッコよくて面白いそうですね」と述べた二人の若い女性は、結果送迎するパパとはぐれるほどに会場でバイクを熱心に見ていました。
↑宮城県富谷市から来た「SR400」に乗るカップル(22)。頻繁にインカムでおしゃべりしながらのタンデムツーリングを楽しんでいます。今までタンデムされてばかりだった彼女が、「こんなバイクを運転できるなら普通二輪免許をとりたい」と赤いR25を前におっしゃいました。
↑宮城県仙台市から来たR6(2000年)を所有する男性(40)。「開発者のコンシェルジュでマシンについて質問をたくさんぶつけました。ミラーやブレーキからエンジンオイルに至るパーツについていろいろと教えてもらいました」と大満足。さらに愛着の湧いた愛機で颯爽とパレードランに参加されていました。
↑東京・千葉・茨城からお越しのYSP千住、YSP墨田、YSP船橋、YSPつくば、YSP京葉の5店舗合同チームの皆さま(15名)。「毎年来ているこのイベントは楽しみで、雨にもかかわらずたくさんで来ることができました」と嬉しい誤算を教えてくれました。この日はこのままみんなでキャンプをして、色々と語りあうご予定だとか。
↑香川県からお越しのR6オーナーズクラブの会長。「シャープなコーナリング特性に高回転域の突き抜ける排気音、R6のとんがった個性に惚れ込んでいます」とマシンへの深い愛情を語っていただきました。
また「R6の魅力をたくさんの人に伝え、分かち合いたいと、10月12日(土)にヤマハ発動機のコミュニケーションプラザでR6オーナーミーティングを開催します。ぜひ、遊びに来てください」と話していました。
↑栃木県宇都宮市から来た「R6」を所有する男性(39)。開場までマイカーで来ましたが、「ギネス記録に協力したい!」と車からバイクを駐輪場まで運んで、ギネス記録の挑戦に協力されました。「またチャレンジするときは必ず来るよ」と粋なコメントを頂戴しました。
↑埼玉県から来た「R1」オーナーの彼氏(27)と「FZ1」に乗る彼女(22)。「コンストラクターのブースで色々チェックするのが楽しみ。今回も掘り出しものを見つけました」バイクがきっかけでお付き合いを始めた二人は、今後のカスタムについて楽しそうにお話ししていました。
↑今回、会場で最後まで残った来場者はこのR125を所有するお二人でした。一見旧知の友人のような二人ですが、この会場で知り合いました。「会場でたぶん唯一のR125でずっと気になっていました。」とパレードランが終わった最後の最後に話しかけたそうです。
↑ともに久しく同じモデルのオーナーに会えずに、会場から人がいなくなるまでR125の好きなスタイリングや所有感について熱く語り合う姿が印象的でした。
Rシリーズをはじめとするさまざまなモーターサイクル愛好家同士が集結し、オーナーのマシンへの深い想いをわかちあう交流もあった今年のYZF-Rオーナーズミーティングでした。来場された方、そして主催されたYZF-Rオーナーズミーティング実行委員会のみなさま、ありがとうございました。
そして、今年の9月、熊本県と山梨県にてヤマハ主催でYAMAHA Motorcycle Day2019を開催します。次はこちらでみなさんに再会することができればと思っております。
詳細につきましては、当ブログにてお知らせしていきます。乞うご期待ください。
- 2019年6月17日