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「乗らずに学べるバイクレッスン」サービスツールとツーリングで備えたい携行工具の使い方編

2020年7月17日

こんにちはヤマハ発動機販売の城です。7月も中旬となり、これから夏に向けてツーリングを計画しているライダーも多いと思います。今回はバイクに装備されているサービスツールと、ツーリングに携行したい工具、便利なアイテムの使い方について紹介したいと思います。
ツーリング先でバイクを倒してしまった(-_-;)経験があるライダーは多いと思います。ちょっとしたトラブルでも工具が無かったり、使い方がわからなかったりすると対処できません。
しかし様々なトラブルが心配だから、あれもこれも・・・となってしまうと荷物が増えてしまうので、なるべくコンパクトで役に立つ工具・アイテムを紹介しようと思います。

ヤマハ・スポーツバイクには「サービスツール」が装備されています。普段なかなか目にしない、シートの裏側やカバーの内側等にひっそりと収納されています。愛車のサービスツールが何処にあるかわからないという方は、取扱説明書に記載がありますのでチェックしてみてください。
今回は、YZF-R25を題材にサービスツールの内容と使い方についてお話したいと思います。

タンデムシート裏
YZF-R25のサービスツールは、タンデムシートを外すと裏側にゴムバンドで固定されています。

車載工具内容
袋の中身を確認するとこれらの工具が入っています。

・差替ドライバー
差替ドライバー
このような十字の溝があるボルトに対応します。両端が+と-の二種類の形状で用途に合わせて差し替えて使用します。ドライバー使用時のポイントは、ボルトに対して垂直に上から押さえながら回します。

・スパナ 8×10 10×12
スパナ
一般的な6角のボルト、ナットを回す工具です。6角のボルトに対して2面に力を加えて回すので、強く締まったボルト・ナットに対して使うと、破損させてしまう可能性が有りますので注意が必要です。

・ヘキサゴンレンチ 4㎜ 5㎜
ヘキサゴンレンチ
外装などに多く使われている、凹んだ形状のボルトを回す際に使用します。凹みの奥まで工具を押し込み上から押さえながら回します。YZF-R25には2種類の大きさの異なるレンチが入っています。

・調整レンチ、エクステンション
フックレンチ
リヤサスペンションのプリロードを調整する為の工具です。タンデム走行時やツーリングで荷物を沢山積む時には数字が大きい側へ、逆に小柄な人が乗る場合は小さい側へ調整すると、乗り心地も良くなり、より安定して走行できるので試してみてください。取扱説明書に詳細が記載されていますので、参照してください。

次にツーリングに携行したい工具・アイテムについて紹介します。サービスツールでも軽微な作業は可能ですが、より幅広いトラブルに対応できるように、私は以下の工具も携行しています。免許を取得してはや30年(年ばれますね)、携行工具も経験を重ねる度に精査されてきました。そんな私の経験から役に立つ物を紹介したいと思います。

携行工具内容
携行工具の内容です。精査されたとは言え、これだけの工具を揃えると結構な重量になります。リュックなどに入れると、その重みがライダーの負担になってしまうので、リヤボックスやツーリングバックを装着して収納しましょう。

・コンビネーションレンチ
メガネレンチ
片側がスパナで片側はメガネレンチになっている工具です。メリットは1本でスパナとメガネレンジの両方をカバーできる事です。8㎜・10㎜・12㎜・14㎜・(17㎜)の4~5本を用意すると安心です。先ほど紹介したスパナだと2面しか当たらないですが、メガネレンチは6面全てに力がかかるので強く締まったボルト・ナットを回す事が出来ます。

・T型スライドハンドル+エクステンション+ソケット
T型ハンドル エクステンション
奥まった部分のねじに対応するためソケットが有ると安心です。8㎜・10㎜・12㎜・14㎜の4種類が有れば充分です。それ以上のサイズはツーリング先でまず使いません。T型スライドハンドル+エクステンション+ソケットを装着すると手が入りにくい狭い場所のボルトにも対応できます。若干重くなりますが、ラチェットタイプのレンチでもソケットを装着して同様の作業が可能です。

・バイスプライヤー
バイスプライヤー
バイスプライヤーは物を掴んだ状態でロックできるという、便利な機能があります。使い方は、掴みたい物の大きさに合わせて、調整ネジであごの開き具合を調整します。次に物を掴んでハンドルを強く握り込むと、ロックがかかって固定されます。このとき、調整ネジの締め付けが強過ぎる場合はロックがかからず、また弱すぎる場合にはすぐに外れてしまいます。

・タイラップ
結束バンドとも言います。脱落した部品を固定したり、割れてしまったカウルを固定したり様々な場面で役に立ちます。長さが違う3種類ぐらいを持っていると便利です。使い方は穴に通して引っ張るだけ。引っ張った分だけ強く固定されますが、締め過ぎた場合は後戻りできないので、一度切断して新しい物に交換が必要です。

・エポキシパテ
金太郎あめのような形状をしている金属パテです。使用分を切り取って手でこねて、必要部分にあてがうと、10分程度で金属のように固くなる便利なパテです。使用用途はエンジンのカバーが欠けてしまった際の応急処置や、折れてしまったステップの応急補修など様々です。強度、接着力が有るので様々なトラブルに対応できます。

また宿泊を伴う遠方ツーリングや、ダート走行を交えたツーリングでは下記アイテムを追加します。

・パンク修理キット(チューブタイヤ用)+空気入れ
パンク修理
チューブタイヤを装着している車両がパンクした場合、修理をしないと走行が困難になるので、パンク修理キットは持っていた方が安心です。チューブレスタイヤは、異物が刺さってもゆっくり空気が抜けていく場合が多いので、そのまま走行してバイクショップやガソリンスタンドで修理が可能です。しかし、人里離れた遠方までツーリングに行く際は準備しておいた方が良いと思います。チューブ用とチューブレス用のパンク修理キットは違う物なので、自分のバイクの仕様を確認してから購入しましょう。ちなみに今回の題材となっているYZF-R25はチューブレス仕様なので、不要となります。

・スペアパーツ
スペアパーツ
マストではありませんが、あると安心なのがブレーキレバー、クラッチレバーのスペアパーツです。万が一折れてしまっても工具が有れば交換対応できます。特にブレーキレバーが根元からボッキリ折れてしまうと走行が困難になるので、長距離ツーリングの際は用意しておいた方が無難です。

・携行ガソリンタンク
ガソリンタンク
私が乗っていた車両がガソリンタンクの小さいオフロードバイクだった事もあり、北海道へソロツーリングに行った時はガソリン残量の不安を常に感じていました。ガソリンスタンドは目の前に有るけど営業していない・・・など万が一の事態に対応できます。
※令和2年2月より、ガソリンを携行缶で購入・販売する際に、本人確認、使用目的の確認及び販売記録の作成が義務化されていますのでご注意ください。

様々なリスクを想定すると工具やアイテムはどんどん増えてしまいます。積載に余裕が有れば良いですが、重量がかさむ工具はなるべく少なくしたいですね。仲間とツーリングに行くときは分担制にすると負担を減らす事が出来ます。

携行工具は万が一のトラブル解決用の手段です。もちろんトラブルが無いに越したことはありません。しかし何も準備せずに出かけた時に限ってトラブルに遭遇するものです。万が一を想定してこれらの工具を用意し、安心したバイクライフを楽しみましょう。
また、キチンとした工具の使い方も知らなければ、ネジを破損してしまうなどのトラブルを引き起こしてしまう可能性があります。この機会に工具の使用方法を見直してみましょう。
工具の使用方法について、全国作業工具工業組合で正しい作業工具の使い方」を紹介していますので、併せてご確認ください。

さいごに・・・
今年に入り二輪車搭乗中の事故が増えています。
市街地では右直事故が増加傾向にあります。原因のひとつに、直進しているドライバーからすると前方から来るバイクは小さく見え、距離感がつかみにくい事があげられます。
自分が優先だから曲がってこないだろう・・・と油断せず、もしかしたら曲がってくるかもしれないという意識を常に持って走りましょう。また万が一のためにプロテクターを装着するなど、今回ご紹介の携行工具のように、様々な事態に事前の備えをおこない、より安心したオートバイライフを楽しみましょう!

関連リンク
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ワイズギア バイク用品・バイクパーツ

2020年7月17日
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