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2021年モデルのYZ450FX&YZ250FがエンデューロのデビューレースでWウィン!!

2020年9月25日

みなさん、こんにちは。ヤマハ発動機販売・岡田です。
嬉しいニュースです!
2021年モデルの「YZ450FX」「YZ250F」が、デビューレースを優勝で飾りました!
デビューレース

2021年モデルYZ450FX&渡辺学選手がJNCCでデビューウィン!
2021年モデルYZ450FX
2020年9月20日、新潟県の神立スノーリゾーで開催された全日本モーターサイクルクロスカントリー選手権(JNCC)第4戦に、渡辺学選手(bLU cRU TwisterRacing)が、最新モデルとなる2021年モデル「YZ450FX」で出場!

最新モデル
強力なライバルを相手に巧みな戦略とYZ450FXの性能をフルに引き出しCOMP-AA 1クラスでデビューウィン、今季2勝目を達成しチャンピオン獲得に向け大きく前進。いつも控えめな渡辺選手ですが、しっかりNo.1の喜びを表現してくれました。
強力なライバル
さて、今回は同日に全日本エンデューロ選手権(JEC)が北海道で行われていたことから、鈴木健二選手ら一部ライバルが不在でしたが......、全日本モトクロス選手権で幾度となくチャンピオンに輝いた熱田孝高選手(ホンダ)ら、強力なライバルが参戦していました。
ファクトリー経験者
渡辺選手も「ファクトリー経験者は一味違う......」とかなり警戒。グリッドから緊張感の満ちた表情が印象的でした。
ファクトリー経験者
レースは、ヘルメットタッチからのエンジン始動というスタート。左奥の#1が渡辺選手、出遅れてしまいました......。

ファクトリー経験者
2コーナーの立ち上がりで一気に上位へと挽回すると、1周目をトップで終了!
2コーナーの立ち上がり
その後は予想通り、熱田選手とバトルとなり、「熱田選手はとてつもなく速かった」と渡辺選手も振り返ります。
2コーナーの立ち上がり
COMP-AA 1クラスは3時間前後走行するので給油が欠かせないのですが、ライバル選手の給油タイミングを見計らって渡辺選手はペースを上げるなど、経験に基づく巧みな戦略でリードを奪うと、その後は後方とのタイム差を見ながらレースをコントロールしてトップをキープ。

COMP-AA 1クラス
最終的には2位に約40秒差をつけて、サムアップでチェッカーを受け、2021年モデルYZ450FXデビューウィンを達成しました!
「今大会は、2021年モデルのYZ450FXで勝つことが使命。正直、プレッシャーがあったので喜びよりむしろホッとしています」と渡辺選手。


渡辺選手にレースを振り返ってもらいながら、実戦で感じた新型YZ450FXについて語ってもらいました。
実戦で感じた新型YZ450FX


渡辺選手談:
「エンデューロも(モトクロス同様に)転倒の有無が、完走できるか、優勝できるかの分かれ道。転倒は一瞬、それでマシンに不具合が出てしまったり、場所にもよりますが、リカバリーに時間がかかってしまったらレースが終わってしまうので、リスクを避け、気持ちをコントロールしながら冷静に走破していかなければなりません。

とはいえ実は今回、転倒してしまいました。熱田選手がとても速く、しかもYZ450FXのデビューウィンを目指しながらシリーズチャンピオン獲得にも重要なレースだったため、レースは簡単ではありませんでした。その中で熱田選手にも転倒があったことと、また給油のタイミングを戦略的に使ってマージンを作れたことで優勝できました。本当によかったです」

渡辺選手談
(引き続き 渡辺選手談:)
「ここまで2020年モデルのYZ450Fに乗ってきました。基本的な仕様はYZ450FXと同様です。ところが、エンジン懸架や各種セッティングが変更されており、一言でいうと圧倒的に乗りやすい。それは僕だけでなく、一般ユーザーにとっても乗りやすいということです。昔は大排気量車としてパワーを追い求められてきた印象ですが、今の450は回した時のパワー感、回していない時の操安性、旋回性や軽さやをすごく大切に作られているので、皆さんがイメージするよりも乗りやすいバイクになっています。

特に驚いたポイントは、2021年モデルの"低速の粘り強さ"で、トコトコ走ってもエンストしないなど、とにかく優しい。でもパワーが無いわけではなく、しっかり上まで回って最高速もYZ450Fを超えるところまで出ているのではないかな~という感覚。車体もカチッとしすぎず当たりが優しいなど、僕の感覚ではかなり面白いマシンになっています。

エンジンを引っ張らず、スムーズに乗るライダーにとってYZ450FXは速い。これまで450ccを視野に入れていないユーザーがほとんどだと思いますが、自分の乗り方を考慮しYZ450FXという選択もぜひ考えてみてください」
渡辺選手
渡辺選手、おめでとうございます!

4戦を終えてJNCCは残り4戦とシーズンは折り返し地点に来ています。現在、渡辺選手が大きなリードでランキングトップに立っていますが、残り4戦も新型YZ450FXで参戦する予定。まずは3連勝と連勝記録を伸ばすことが一つの目標ですが、COMP-AA1のシリーズ連覇にもぜひご期待ください。


JECでは2021年モデルYZ250F&鈴木健二選手がデビューウィン!

一方、北海道・留寿都村のBigBearで開催された2020 MFJ 全日本エンデューロ選手権(JEC) 第2戦北海道ルスツ2デイズエンデューロのIAクラスには、鈴木健二選手(bLu cRu Blue Riders with YAMALUBE)が2021年モデルの「YZ250F」で参戦しました。

yz250f
世界選手権やAMAで活躍中のファクトリーマシンのカラーリングイメージを再現したMonster Energy Yamaha Racing Edition。

ファクトリーマシンのカラーリングイメージ

「みなさんに注目されたし、"カッコいいですね!!"とたくさん声をかけていただきました」と鈴木選手。

みなさんに注目された
さて、JECは先のJNCCと何が違うのかと言いますと、JNCCがみんなでいっせいにヨーイ、ドン!でスタートし、決められた時間を走り続けるクロスカントリー形式なのに対し、JECのオンタイムエンデューロは、1周のコースの中に、複数のテスト区間と言われる「タイムアタックをするパート」と、リエゾンまたはルート区間と言われる、テストとテストの間を結ぶ「移動するパート」があり、さらにただ走行するだけでなく、あらかじめ決められた時間にチェックポイントを通過するという、ライディングテクニックはもちろん、時間管理も必要な競技なのです。しかもだいたい3人を1組として、1分おきにスタートします。
ややこしいですね(笑)。

ルスツ2デイズ
今回のルスツ2デイズのコースマップで言うと、黒い線が移動区間。移動といっても山の中ですからね。そして黄色い線がテスト区間。この区間で速さ=タイムを競います。
このコースを初日に6周、2日目は大雨により1周減らされて5周走り、テスト区間の総合タイムで競いました。

スピードを競うテスト区間
スピードを競うテスト区間では、一人ずつコースインします。

スピードを競うテスト区間
とにかくコンマ1秒でも速く走り抜けたいのですが、あらゆるレベルのライダーが同じコース内を走行していますので、予期せぬところで停まっている人や倒れているマシンがあるわけです。
前走時と状況ががらりと変わっている
また、ただでさえ轍や木の根っこなどがあるうえに、同じテスト区間をライダーがたくさん走るので、走行ラインが掘られたり削られたりと、前走時と状況ががらりと変わっていることも少なくありません。
前走時と状況ががらりと変わっている
さらに今回のレース、一番の難敵は雨でした。わずかな雨でも、土質がとにかく滑る、滑る。山の天気ゆえか、初日も途中で何度かパラリと雨が落ちていましたし、初日の夜に大雨が降って2日目は朝から超マディでのスタート。さらに3周目を終えたあたりで30分間ほど豪雨に見舞われ、規定周回数を減らす措置が取られたほどでした。

前走時と状況ががらりと変わっている
さらにこのレースでは、タイムチェックを受ける前にセッティングを変更したり整備をしたりする時間が15分くらいあるのですが、一部の作業を除き、メカニック的な作業もライダーが行わなければならないのです。

臨機応変に対応
そんな、テスト区間と移動区間での気持ちのメリハリやコースの状況に臨機応変に対応できるテクニックが求められるレースで、鈴木選手は、1日目・2日目ともに1位、2日間で2位に1分以上の差をつけて見事総合優勝を手にしました!

何があるのか分からない
「造成されたコースを走るスプリント競技のモトクロスと異なり、走行距離が長く、自然の地形を生かしたコースで、走行のたびにコース状況が変わっていて、何があるのか分からないのがエンデューロレースです。オフロードを速く走ることのできるテクニックはもちろん、走行状況に合わせた対応力が問われます。だから楽しいんですけどね」と鈴木選手。

鈴木選手談

鈴木選手談:
「今回、雨の影響で路面はぬかるんでツルツル。コーナーから次のコーナーまでの距離が短く、ギアチェンジしたいけれど車両の挙動が不安定になるからあまり変えたくないようなコースレイアウトでした。2021年モデルのYZ250Fの新エンジンは中高速がかなり伸びるので、そのまま引っ張っていけてしまう特性にすいぶん助けられました。低速でのマシンの扱いやすさも滑る路面コンディションにマッチし、エンジンの使える幅の広さが、勝因のひとつでした」


鈴木選手
(引き続き 鈴木選手談:)
「2日目は路面がツルツルで、とにかく転ばないようにと思っていましたが、やっぱり何度か足元をすくわれてしまいました(笑)。でも幅広く使えるエンジン特性とアウト側に変えたライン取りが功を奏し、なんとか優勝できてホッとしています。デビューウィンが使命でしたから。そうそう、コース内でスタックしているライダーも多く、勝てたのは運にも恵まれたお陰ですね」

鈴木選手もおめでとうございました!
シリーズ戦で好成績を収めるだけでなく、これからもJECやJNCCにエントリーしエンデューロの魅力を広く伝えたいという鈴木選手の今後の活躍にもぜひご注目ください。次回は2020年10月3日・4日に長野県・大町チャレンジフィールドにて開催されるCGC信州大町HARD ENDURO in チャレンジフィールドに参戦予定だそうです。
2020年10月30日に発売予定
2020年10月30日に発売予定の2021年モデルYZ450FX&YZ250F。パワーがあって高性能なだけではなく、ライダーに寄り添った扱いやすさが、好成績に結びついたようです。

JEC主催による2021年モデルの大試乗会(2020年11月3日西日本会場:プラザ阪下、2020年12月13日東日本会場:成田MXパーク)などが予定されています。ニューモデルが気になっている方、ぜひ一度、体験してみくださいね。


関連リンク
製品情報YZ450FX

製品情報YZ250F

bLU cRU
2020年9月25日

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