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子どもたちの未来を見据えて、モトクロス全国大会"bLU cRUアカデミー"開催

2024年11月29日

皆さん、こんにちはヤマハ発動機販売の田中です。

全日本選手権は、ロード、モトクロス、トライアルと終了しました

全日本選手権は、ロード、モトクロス、トライアルと終了しましたが、今年最後の日本モータースポーツ協会のレースイベントが、若きモトクロスライダーの頂点を決する「2024 MFJモトクロス全国大会」でした!

今年は、東は埼玉県・オフロードヴィレッジ(11月10日)で、西は熊本県・HSR九州(11月17日)の2会場で実施され、国内A級(NA)、国内B級(NB)、ジュニアクロス(85cc)、キッズ65の4クラスで、2階級特進と日本一の称号を目指し多くの若手ライダーが激闘を繰り広げたのです。

そして、本大会にはYZシリーズ

そして、本大会にはYZシリーズを駆る多くのbLU cRU(ブルー・クルー)会員の皆さんも参加していることから、少しでも良い結果を残していただけるよう大会の前日に、会員を対象としたbLU cRUアカデミーを開催しました。

会員をサポートしたのは2人の元国際A級チャンピオン!

会員をサポートしたのは2人の元国際A級チャンピオン!
2010年のIA2チャンピオンで、現在はYZシリーズの開発ライダーを務める小島太久摩さん。
国内最高峰IA1で2022年にチャンピオンを獲得した富田俊樹さんです。

この2人が、各大会前日の土曜日に行われた有料スポーツ走行会でコースをくまなく歩き回り

この2人が、各大会前日の土曜日に行われた有料スポーツ走行会でコースをくまなく歩き回り

メモをとりながら、皆さんの走りとコース状況をじっくりチェック!

メモをとりながら、皆さんの走りとコース状況をじっくりチェック!

各クラスに合わせたコースの攻略ポイントの解説から...

各クラスに合わせたコースの攻略ポイントの解説から...

ライン取りやブレーキングポイント、姿勢、目線、ポジションなどのライディングアドバイス。

ライン取りやブレーキングポイント、姿勢、目線、ポジションなどのライディングアドバイス。

大一番に向けての心構えを伝授。

大一番に向けての心構えを伝授。

加えてライダー個別に気がついたことをフィードバック。

加えてライダー個別に気がついたことをフィードバック。

それぞれの悩みに答えるマンツーマン指導も実施して決勝を迎えたのです。

それぞれの悩みに答えるマンツーマン指導も実施して決勝を迎えたのです。

ここで、現役時代の2005年から

ここで、現役時代の2005年から、本格的にはここ5年間に渡りアドバイザーとして活動している小島太久摩さんに今回のアカデミー込めた思いを聞いていますのでご紹介します。

小島太久摩さん

僕自身は現役の時から若手育成に関わってきました。

「僕自身は現役の時から若手育成に関わってきました。その中でずっとこだわってきたのが基本です。今回の参加者は、"走るのが大好き、モトクロスが大好き"という年代の子どもたち。吸収力のあるこのタイミングなので姿勢、目線、アクセルワーク... そしてこれら基本的な技術がすべて整い連動することで良いライディングが生まれることを伝えています。その先には安全なライディングであったり、転倒しにくいスムーズで速い走りにつながるように指導しています。

これまでも一部のOBの皆さんが、ヤマハのコーチングスタッフとして後世の育成に努めてこられてきました。

これまでも一部のOBの皆さんが、ヤマハのコーチングスタッフとして後世の育成に努めてこられてきました。そして僕もその道を歩んでいます。その目標は大前提としてヤマハYZで活躍してほしいということです。また過去に指導した中には、田中淳也選手や住友睦⺒選手が IAで走っていますが、すべてのライダーにいつか全日本チャンピオンになってほしい、ヤマハを背負ってくれるライダーになってほしい、そして僕たちのように後世を育ててくれたら嬉しいなと思いながら指導しています。

実情として全員がトップにいけるわけではありません。

実情として全員がトップにいけるわけではありません。でも子どもたちがここで技術を得てもっとモトクロスがうまくなって、長くモトクロスを楽しんでほしいという気持ちも込めて全力で取り組みました」


続いて今回、初めてアカデミーの講師を務めた富田さんにも、この指導にどんな思いを込めたのかを聞かせてもらいました。

富田俊樹さん

ライダーの視点で何が必要かを考え

「ライダーの視点で何が必要かを考え、まず決勝できることとして、技術的には散水後のライン取りについて話しました。メンタル面では、新しいことをする必要はなく120%を出す必要もない。今持っている100%で走り、その結果を受けて何ができて何ができなかったかを考え、次につなげてほしいという話しをしました。

僕の経験上、レースで100%を出すのは難しいし、出しきれないことは負けることと同じくらい悔しいものです。ましてや年に一度の大舞台で、実力を出しきれずに終わる悔しさを味わって欲しくないからです。

ここに来ているライダーはみんな何かしらの目標を持っています。

ここに来ているライダーはみんな何かしらの目標を持っています。僕自身も現役時代は目標を持ち、それに向けいろいろ試行錯誤して、結果につながった時は楽しかったし、気持ちよかったという体験があります。だからこそ参加してくれた子どもたちにも成功体験をしてほしいという気持ちがありました。さらにもっと先を見れば、全日本を牽引できる優秀なライダーが生まれるといいなという願いを持って臨みました」

未来までを見据えて並々ならぬ思いで臨んでくれていることがお分かりいただけたと思います。

講師のお二人も、未来までを見据えて並々ならぬ思いで臨んでくれていることがお分かりいただけたと思います。

そしてここからはオフロードヴィレッジでの大会で見事上位を獲得したbLU cRU会員の皆さんを中心にアカデミーに参加した感想をお聞きしていますので、ご紹介します。

まずは、中部選手権を主戦場に

まずは、中部選手権を主戦場に、今年ランキング3位を獲得したTEAMHOLSTEINからナショナル(NA)に参戦する#37青木聖弥選手。今回は他エリアの強豪としっかり戦って5位/4位。表彰台には届きませんでしたが総合4位を獲得しました。

最近、乗り方について自分なりに考えながら走っているのですが

「最近、乗り方について自分なりに考えながら走っているのですが、その確認を含めて応募。富田さんからは、まず散水後の乾いているラインとウエットなラインが混在する中での走り方や、コーナーの進入についてアドバイスがありました。コーナーは突っ込むタイプでしたが、そのマイナス面を理解できたことが大きな収穫になりました。
また一つのラインにとらわれるタイプですが、走っている時の視野がとても狭いことを指摘してもらい、視野を広げてもっといろんなラインを見ることや、ラインを選ぶ時の考え方を教えてもらいました。実際はなかなかレース中にラインを変えるのは難しいけど、勇気を持ってチャレンジすることが大切というアドバイスをもらったので、ぜひ実戦で試してみたいと思います」

続いては、中部選手権のノービス(NB)でランキング3位

続いては、中部選手権のノービス(NB)でランキング3位、近畿選手権ではチャンピオンを獲得し来年はNAに昇格するYSP浜北大橋レーシングの#80水野零埜選手。今大会ではヤマハ勢トップとなる2位/2位の総合2位を獲得しました。

富田さんに指導してもらいましたが

「富田さんに指導してもらいましたが、今意識して走っていることがいくつかあり、そのまま続けるべきか、変えた方がいいのかを聞きました。その一つがコーナーの進入から出口までの走り方。ブレーキングから大きく開けるのではなく、最初から最後までスピードを落とさずにバイクを進めることを意識しています。そこで実際に走りを見てもらって何が足りないのか見てもらい、進入の時のアクセルの開け方やクラッチワークをもっと丁寧にというアドバイスをもらいました。
普段は、お父さんからしかアドバイスをもらうことはありません。でも今日は、IAでチャンピオンをとり海外も走っている方からアドバイスをもらえてすごいありがたいですし、今後もこうした機会を作ってもらえるのであれば参加したいと思います!」

3人目は東北選手権のノービス(NB)でチャンピオンを獲得し来年はNAを走行。

3人目は東北選手権のノービス(NB)でチャンピオンを獲得し来年はNAを走行。将来は国際A級でプロライダーを目指すYSP京葉ツイスターレーシングの#128福田龍人選手(写真右)。今大会は3位/3位で水野選手に続く総合3位となりました。

水撒き後の走り方は難しく

「水撒き後の走り方は難しく、どうやって走るのがいいのか自分で考えても明確な答えが出なかったので、そこを詳しく教えてもらい大変助かりました。このほか、ライン取りやアクセルワークについても話を聞きました。
僕はbLU cRUアカデミーに参加するのは初めてで、IAのチャンピオン経験者で、つい最近まで全日本でトップライダーとして活躍していた富田さんに教えてもらうことは本当に貴重なことです。この後、ジャンプを低く飛ぶ方法やブレーキングのポイントとかを聞いてみたいと思います」


そして東北選手権のジュニアクロス(JX)、最終戦の両ヒート優勝しランキング2位を獲得。来年は全日本を回る可能性があるという龍人選手の弟さん#248福田燈人選手。今大会は8位/8位:総合8位となりました。

小島さんにコーナーの入り方やハンドルの体との距離感について教えてもらいました。

「小島さんにコーナーの入り方やハンドルの体との距離感について教えてもらいました。自分はレース中に転倒することが多いのですが、その原因としてこの2つは関係している部分だったので、とても参考になりました。
なかなか小島さんのような方に教えてもらうことはありませんが、やっぱり丁寧に教えてくれるので心に残るというか、教えてもらったことを実際にやってみようという気持ちが出てきます。もちろん、お父さんから教えてもらうことも大切ですが、いろんな人に教えてもらった方が、たくさんのことを知ることができて、もっと速くなれると感じました」

全日本ではレディースとジュニアクロス(JX)にダブルエントリーしてきたbLU cRU YSP大阪箕面の#42川上真花選手。

全日本ではレディースとジュニアクロス(JX)にダブルエントリーしてきたbLU cRU YSP大阪箕面の#42川上真花選手。今シーズンが最後となるJXで有終の美を飾るべく参戦して3位/3位の総合2位。この経験を活かして2025年は、いよいよレディースのチャンピオンに挑戦します!

父や母に教えてもらうことも大切ですが

「父や母に教えてもらうことも大切ですが、いつもとは違う視点で教えてもらうこともまた大切だと思い参加しました。私自身はブレーキング、コーナーのツッコミが苦手で、そこで差を詰められてしまいます。特にフラットコーナーが苦手で小島さんからもその指摘があり、やはり外から見ても苦手にしていることがわかるほど、うまく走れていないことがわかりました。小島さんからはリアを流して走る技術が必要で、フラットダートでの練習を勧めてもらいました。普段の練習やレースの中での疑問や課題を直接聞くことはないので、本当に助かります」

小学校1年生から乗り始め

小学校1年生から乗り始め、レースは3年生になってからスタート、今年の関東選手権・キッズ65ではランキング7位と伸び盛りの#711伊原七翔選手(レーシングチーム鷹)。今大会は4位/7位で総合5位とまた成長を見せてくれました。※アカデミーの感想は保護者にお聞きしています。

アカデミーには今年の春に初めて参加(小島さん担当)したので

「アカデミーには今年の春に初めて参加(小島さん担当)したので、今回で2回目です。前回はとても細いところまで指導してもらいました。そこからレベルが上がっているか? やるべきことができているのか? を確認も兼ねて参加しました。前回までは自分が得意なラインだけを走る感じでしたが、指導を経てからの変化としてラインの選択ができるようになっていますし、ブレーキングとフォームもめちゃくちゃよくなっています。
今回も小島さんが担当してくれましたが、ライダー目線、子ども目線で指導してくれるので、一言一言がわかりやすいし、子どもも高学年になって言葉の理解力が高まっているので、それを自分なりに確認しながら走っているようなのでドンドン吸収しています。

普段はチーム監督や先輩ライダーから教えてもらいますが、小島さんや富田さんのような方に教えてもらう機会はほとんどありません。特に私自身がモトクロスをやっていたわけではないので、本当にありがたいですね。今回も知らないことを丁寧に教えてもらって、今後もぜひ続けてもらえるとありがたいです」

今年は中部・関東選手権にスポット参戦し

今年は中部・関東選手権にスポット参戦し、来シーズンからは中部でのフル参戦と、一部全日本への参戦も予定しているYSP浜北大橋FLEXMOTOの#8大久保英飛選手。今大会はヒート1で7位、ヒート2では表彰台圏内を走るも5位と総合6位でした。※アカデミーの感想は保護者にお聞きしています。

今年の春先、いなべのbLU cRUアカデミーに参加し

「今年の春先、いなべのbLU cRUアカデミーに参加し、小島さんや国際A級の浅井選手、中島選手らが先生だったのですが、皆さんの教えが響いたみたいで、その後の走りがすごい変わったこともあり参加しました。今回も英飛に足りないところをしっかりと見てくれていて、ピンポイントでアドバイスをくれていたいので、とても重要な機会になったと思います。現在は小5で小3からYZに乗っていますが、親としては、このアカデミーがYZに乗りbLU cRUに入る一つの理由でもあるかなと思います」

皆さん、それぞれアカデミーを通して何かを掴んでくれたようで嬉しい限りです。

皆さん、それぞれアカデミーを通して何かを掴んでくれたようで嬉しい限りです。オフロードヴィレッジでは、そのアドバイスの成果もあり、多くのライダーが表彰台を獲得。さらに11月17日、HSR九州での全国大会では、ジュニアクロスで髙木碧選手が両ヒートで優勝し総合優勝を獲得しています。

さて、これで2024年シーズンのbLU cRUに関する活動は11月30日(土)/テージャスランチ(広島県安芸高田市甲田町上甲立542)での2025年モデル YZシリーズ試乗会「bLU Camp」をもって終了となります。

今年もたくさんのご参加をいただき、ありがとうございました。

2025年も汗をかき土にまみれ

2025年も汗をかき土にまみれ、刺激的な日々を求めるbLU cRU会員の皆さんのオフロードライフをさらに豊かにするサポートプログラムを展開していきますので、来年もよろしくお願いします!


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2024年11月29日

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