乗らずに学べるバイクレッスン フェリーに乗ってツーリングに行ってみよう! ~バイクでいろんなフェリーの乗り方~
- 2025年8月21日
みなさんこんにちは。ヤマハ発動機販売の高島です。バイクライフ満喫されていますか?
乗らずに学べるバイクレッスンシリーズ、今回はフェリーに乗ってツーリングに行ってみよう!というお話です。
レッスンで受講生の方と会話していると、「フェリーに乗ってみたいけれど、怖くてなかなか踏み出せない」というお悩みを聞くことがあります。その乗る前から「怖い」という話ですが、実際にやってみれば、なんてことはないんですよ。私は色々なフェリーに何度も乗っていますが、車両甲板でライダーが転倒するシーンなど、ほとんど見たことはありません。ですが初心者の方には確かにドキドキするイベントではありますね。
フェリーによっては、車両甲板は車両を固定するためや、滑り止めの凹凸がたくさんありますので、なるべく走りやすいところを選びましょう。
いや、その前に「フェリーに乗り込むためのランプウェイ(搬入路)が怖い」という声もありますね。
ランプウェイにはスロープを駆け上がる場合や
フェリー側から伸びてくるランプウェイもありますね
船内のスロープにも滑り止めの凹凸があります。どちらも走行する時は、できるだけスロットルを一定にして、車体をまっすぐにして走る様にしましょう。もちろんニーグリップも忘れずに!
このランプウェイを走って船内に入る瞬間、「旅が始まった!」といつも感じる私です。
船内(車両甲板)に入れば係員さんの誘導に従い、指示された場所に停めます。船内では限られたスペースの中で、それぞれのバイクをスムーズに停められるよう指示を受けます。隣のバイクとの距離がとても近い場所に停めた時や、荷物を後ろだけでなくサイドにもたくさん積んでいると、ちょっと身動きが取りにくいことがあります。そういう場面では同じライダー同士、声を掛け助け合ってくださいね。
バイクを停める時は、基本的にギヤを1速に入れてエンジンを切りバイクが動かない様にします。ハンドルロックをするか、それともまっすぐな状態にするかは、フェリー会社や航路、停める場所によって異なりますので、その時の係員さんの指示に従ってください。
固定のされ方もフェリー会社や航路によって様々・・・
時にはロープの場合も
それと出港したらバイクのある車両甲板には入れません。そのため特に長距離フェリーでは船内で過ごすための服やタオル、眼鏡が必要な人や薬などを忘れずに、雨の可能性があるならレインウェアも船内に持って上がりましょう。リラックスするにはサンダルもあると便利です。私は船内で使用するものは、最初から別のリュックにパッキングしています。そうすると、いちいち荷物を取り出さなくて済みますよ。
ちなみに穏やかな内海の港を結ぶ小さいフェリーでは、乗り込んでハンドルロックだけの場合も。
目的地に着いたら「いざ出発!」の前に、最も奥まった場所に停めた時や、降りるための向きが変えられない!(>_<)
そんなケースもあるでしょう。不安な人は、普段から取り回しの練習をしといてくださいね。
バイクの取り回し
ただ、どうしてもできない時は、係員さんに助けてもらえますから、ご安心ください。
そして慌てて降りる前に、外の天気や気温も確認しておいてください。もし雨が降っていたら船内でレインウェアを着用して、ランプウェイをゆっくり降りましょう。
昔の私は、どこへ行くにも「自走で行ってこそツーリングの価値がある」と、自走にこだわっていました。ですが日本を三周ぐらいしてからは、そんなこだわりがなくなり、むしろ今は積極的にフェリーを使用しています♪極端に言えば、旅が線から点に変わった感じです(普通は逆?)
フェリーを使用するメリットはいくつかありますが、
・体力温存や回復
・渋滞を避けられる
・目的地によっては自走より早く着く
・目的地までの費用が安くなる場合もある
・ツーリングにメリハリが出る
などなどが挙げられます。例えば関東から九州にツーリングに行く場合、関西まで自走して夕方のフェリーに乗れば、寝ている間も移動できますし、目が覚めたら九州って素敵だと思いませんか?そして関西スタートでも、特に宮崎や鹿児島方面は、自走よりフェリーの方が早く着くのではないでしょうか。
また最後のメリハリですが、走る以外にフェリーに乗るようなちょっとした非日常の移動イベントがあると、そのツーリングの充実度が格段に上がると思いますよ。走るだけがツーリングではないのです。
帰路では体力の回復を図るとともに
どこまでも続く水平線を眺めたり、
海に沈む夕陽を見たりして過ごすと
またツーリングに行こうという気持ちが自然と湧いてきます。フェリーで見る夕陽は格別です♪(私のオススメは日本海航路)
離島はもちろん、本州から北海道に行く場合は、東北まで自走したとしても、どこかで必ずフェリーに乗らなければならないので、自分の住んでいるところから近い航路が便利ですね。降りたら別世界というのも、たまりません。
あと最近では【御船印】なるものも流行っているそうですね。ベテランのライダーはツーリングの目的の一つにしても良いかもしれません。
さて最近の私の失敗では、乗船前にチケットを提示する時、バッグからチケットを取り出そうとして、バイクを傾けすぎてしまい立ちごけ。あらかじめサイドスタンドを出しておけば良かったのですが、横着をしてしまい、荷物満載のバイクが傾いた時の重量に耐えられませんでした・・・・皆さんも気を付けてください。
フェリーの待ち時間が「もったいない!」と思う人もいるかもしれませんが、旅先でゆっくりする時間も良いものです。奄美群島や沖縄などでは、港でも本州とは違う色の海を見ることができ、とても癒されます。
トカラ列島のとある島では、フェリーを待っている時に、港でウミガメを見ることができました!
最後に大切なのが、フェリーに乗る時はヘルメットを被るのを忘れないでください。いつでもライダーはカッコよくありたいですね。
それでは皆さん、フェリーを使ったツーリングにも、どんどんチャレンジして楽しいバイクライフにしてください。
関連リンク
乗らずに学べるバイクレッスン -
バイクスクール
- 2025年8月21日