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潮流の影響も考慮しよう

風と潮流の影響やアンカーを打つためのポイントをご紹介します。

長いアンカーロープは、潮流の影響を大きく受けることになります。表面的には風と潮流の合わさった力で影響を受けるように見えますが、「水面下の影響(潮流)」と「水面上の影響(風)」の両方を考慮する必要があります。

ポイントを見極める

風と潮流の方向が交差している場合、アンカーは落とされた時点から潮流の影響で潮下に流され、着底時には大きくふけたロープに引っ張られるようにかなりずれてしまいます。
そのずれを予測して潮上にアンカーを打つようにします。風と潮流の影響を計算して感覚をつかんでください。

風と潮の向きが異なる時

アンカーを投下した瞬間からアンカーとロープが潮下に流され①で着底。②アンカーロープの抵抗も手伝ってボートは釣果にも流される。③でアンカーが効き④の位置でボートが安定する。

コマセを使用する場合

コマセ(撒き餌)を使用する場合は、潮流がさらに大きく影響します。
どんな場合でもコマセは潮下に流れます。抵抗の大きなビシ仕掛けも潮に流され、コマセはさらにその潮流に流されていくのです。

コマセの効果を発揮させるためには、ポイントの潮上にボートを停めることが大切です。潮が風上から来ていれば、その分アンカーを風上に打ち、潮が右から来ていれば、その分右に打つ。これだけのことで釣果に大きな差が現れるはずです。

時にはポイントから水深以上の距離にボートを停め、遊泳力のある大型魚を浮かせて狙い撃ちすることも可能です。
ただ、慣れないうちは、魚が釣れるようになるまでこまめにアンカーを打ち直すことが大切です。

コマセを使用する場合には、ポイントの真上にボートを停めると、魚がいるタナにコマセが届くころにはポイントから離れてしまいコマセの効果がない。ボートを潮上に停めることができれば、少々離れていてもコマセ効果で魚が浮いてくる

セカンドアンカーで位置を調整

ボートを安定させるために「セカンドアンカー」を使う方法もあります。前方にV字型に打つ「二錨泊」、前後に打つ「双錨泊」など方法はいくつかありますが、風向と潮流が交差している場合には、真横にセカンドアンカーを打つのも有効な方法です。

セカンドアンカーで完全に固定する

ポイントまでの距離を調整したりボートを安定させるために潮上にセカンドアンカーを打つ方法もあります。よりボートの横揺れが抑えられることになり、細かいポイントを直撃するには効果的です。
ただし、2本のアンカーをきっちり打つには経験が必要なので、浅めの海域でそれなりに練習が必要です。
最初に風上にメインアンカーを打ち、そのまま頂上に移動してセカンドアンカーを打つ。まずメインアンカーを完全に決めてからセカンドアンカーで調節します。

横振れ対策

アンカーリングには程度の差こそあれ、横振れがつきまといます。特に水中抵抗の少ないプレジャーボートは、アンカーが効いていれば、横振れが大きくなります。

  • 振りの程度はアンカーロープの長さや風の強さにより変動します。できるだけ振れを抑えるには、アンカーロープの実質的な長さを縮めます。
  • アンカーモニターなどのウエイトをアンカーロープの途中に入れたり、アンカーチェーンを長くすることで、アンカーの効きを変えずに実質的な長さを縮めることも可能です。
  • セカンドアンカーを活用したり、スパンカーを装備することで、風圧抵抗の中心を後方へ移動させるのも有効です。

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