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セーリングのいろいろ

セーリングの種類と特徴をご紹介しています。

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セイルを操作するメインシート、ラダーを操作するティラー横流れを防ぐセンターボードの操作、体の移動による艇体のバランスがセーリングの基本作業です。ヒール(風圧による艇体の傾き)やリーウェイ(横流れ)、ウェザーヘルム(風上に向こうとするヨットの性質)、沈の対処、方向転換の方法を覚えましょう。

アビーム帆走

艇の真横から風を受けてのアビームでセーリングします。方向を確かめる:セイルをトリムする:コースを維持する:ヒールをコントロールする:自艇の周辺の安全を確認する―といった作業をします。

風向を確かめる
風向を知る手がかりの少ない洋上では、風見や波の立ち方などで風向を確かめます。風を感じとる自分自身の感覚も大切です。
セイルをトリムする
セイルを引きこみすぎるとヒールが大きくなるばかりでスピードアップにはなりません。またセイルがばたつくような状態ではスピードダウンしてしまいます。いつも適切なセイルトリムを心がけましょう。
コースを維持する
始めのうちはバウの延長線上に目標を見定め、それに向かってセーリングするようにします。ティラー操作はウェザーヘルムを修正するために最少限の動きにとどめ、なるべく小さくおこないます。
ヒールをコントロールする
風速によって艇のバランスが変わります。体重を利用してヒールをコントロールしましょう。
周辺の安全を確認する
特にセイルの影となる風下側の水域に気をつけてください。他艇の動きに注意し、漁網には近づかないようにします。

風の方向とセイル

ヨットのどの方向(角度)から風を受けるかによって、セイルの出し方(開き)を調整します。その調整をセイルトリムといいます。
セーリングは、風が唯一のエネルギーですから、風をいかに効率よくとらえるかが大切なポイントになります。セイルトリムは、セーリングの一番の基本ともいえます。
セイルトリムは、メインシート、メインシートトラベラー、クルーアウトホールロープ、カニンガム、ブームバングによっておこないます。
メインシートの引き込みは、風向と進行方向がなす角度のほぼ2等分線上にブームがくるように調整します。

ラフを見ながら徐々にシートを引き込んでいくと、やがてラフに裏風(バックウィンド)が入った状態になります。そこでもう少しずつシートを引き込むと、裏風が無くなりセイル全体がきれいに張ります。

テルテールの見方
風上側のテルテールが乱れる場合は、シートの出しすぎか、ラフしすぎ。風下側のテルテールが乱れる場合は、シートの引き込みすぎか、あるいはベアしすぎです。
風上、風下、両方のテルテールがきれいに流れている状態が、ベストトリムです。

ヒールをおさえる

セイルが風をはらむと、その風の力でディンギーはヒール(傾き)します。ヒールすると艇は風上に向かおうとする力、ウェザーヘルムが発生し、ラダーにも力がかかるため、ヒールを自分の体重でおこし、ウェザーヘルムをおさえなければなりません。
微風のときは、セイルに受ける風の力より乗り手の体重が勝るので、乗る位置を移動してバランスをとります。また風があまりにも弱いときは、自分の体重によって逆ヒールしてしまうことがあります。艇体の中央に位置するか、風下サイドに移動してバランスをとりましょう。
中風から強風へと風速が増すにしたがってヒールも大きくなります。体重をうまく使ってオーバーヒールしないようにコントロールします。

ヒールをおこす

風上側に位置するだけではヒールを抑え切れないとき艇のヒールをおこすために、自分の身体を艇外に乗り出すことをハイクアウトといいます。
フットベルトに両足の甲をかけ上半身を艇外に出します。風の強さによって、乗り出す加減をしますが、お尻も艇外に出してほぼ全身でバランスをとることをフルハイクアウトといいます。
自分の身長に合わせてフットベルトの長さを出艇前に調整し、はずれないように固定されているか確認しておきましょう。
ヒールをおこし切れない状態をオーバーヒールといいます。オーバーヒールになるとウェザーヘルムが強くなり、スピードも落ちます。このような時は、メインシートを除々にゆるめることでオーバーヒールをおさえることができて、ウェザーヘルムも少なくなります。

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