本文へ進みます

洗剤を使う前には必ずチェックを!

2006年10月5日
こんにちは、ヤマハ発動機販売の小倉です。

9月11日のエントリーでは洗車のポイントについて、ワイズギアの杉本さんに語ってもらいました。
今回は、洗剤を使うときに気をつけたいポイントを教えてもらいます。



こんにちは、杉本です。

皆さん、ビッグスクーターのスクリーンは何でできているか知っていますか?

ガラスじゃありません。プラスチックなんです。
アクリル、ポリカーボネート、ポリカーボネート+ハードコート処理などが、代表的な例です。
プラスチックのなかでもポリカーボネートは伸縮性があり、衝撃に強いので機動隊の盾なんにも使われている素材。ハンマーで叩いても、吸い込むように変形して割れにくいんですよ。ビッグスクーターのスクリーンには最高の素材です。

逆にアクリルは硬質なんですが、ガラスのように割れやすい。もし転倒したときに割れてしまっては危ないので、(少々価格は高いのですが)純正やワイズギアのビッグスクーターのスクリーンにはポリカーボネートを使用しています。

ポリカーボネートは柔軟性があり、もしものときに割れにくいのはいいのですが、柔らかいので、そのままだと砂ぼこりなどでアッという間に傷がついてしまいます。そうならないように表面を薬品でハードコートしています。
ただハードコートはかけてますが、一般的なスクリーンは水道水で砂ぼこりを流しながら、柔らかいウエスでやさしく掃除してくださいね(例外もあります。それは後で......)。
市販品ではアクリルだったり、ハードコートが無いポリカーボネ-トだったりすることがあります。
もし購入するときは、材質も良く確かめてくださいね!

スクリーンを洗うときに注意してもらいたいのは、ガラス用洗剤は絶対に使わないこと。洗剤が強すぎて樹脂が変質する場合があります。
また、撥水剤も要注意です。「水が飛ぶから......」と、四輪用のガラス用撥水剤を使うと......樹脂を溶かして表面が曇ったり、ヒビが入ったりと、大変なことになってしまいます。
基本的に「まぜるな危険」と書いてある洗剤は、スクリーンの掃除には使わないようにしてください。酸性かアルカリ性で樹脂に悪影響を与えます。
台所で使う中性洗剤は大丈夫なんですが、すすぎが悪いんですよ(笑)。
最近は、メーターもポリカーボネートを使っていることが多いので注意してくださいね。

洗い方の例外はミラースクリーンです。このタイプのスクリーンを取り付けている方に、大切なお知らせがあります。

ミラースクリーン
ミラースクリーン

水がついているときはミラーコートされている部分をこすらないでください。
このタイプのコーティングは一般的に濡れていると密着が下がるんです......。
グシャグシャッと取れてしまうことがあるんです。
ヘルメットのミラーシールドやサングラスなども同じです。
このタイプのスクリーンに限っては間違っても濡らしたぞうきんなんかで拭かないようにして下さいね。
掃除はスクリーンが乾いた状態で、めがね拭きクロスなどの柔らかい布で行ってください。



杉本さん、ありがとうございました。
せっかく愛車をキレイにしようとしても、このポイントを知らなかったら
台無しですからね。
私も夏の汚れをしっかり落として、秋のツーリングを楽しみたいと思います!
2006年10月5日

モデル別記事

ページ
先頭へ