YCC-AT使いこなし術その2
- 2007年9月25日
私が言うのもナンですが、前回のエントリー(YCC-AT使いこなし術)は非常にタメになりました。
「ASSIST ?モード」じゃないとシフトアップは体感できないとばかり思っていました(汗)。
(※「ASSIST IIモード」は、すばやいアクセル操作により大きくシフトダウンさせた後、自動で有段的にシフトアップしていく加速感が得られる「I-Shift UP(インテリジェント・シフト・アップ)」を備えています)
「ドライブモード(Dモード)」と「ASSIST?モード」でも、I-Sスイッチとアクセルワークを併用することで、シフトアップと同じ効果が得られるんですね。
次に『マジェスティ』に乗る際は試してみようと思います。
さて今回も、実験開発グループの南雲にYCC-ATの使いこなし術をレクチャーしてもらいます。
こんにちは、南雲です。
モード切替ボタンは走行モードを切り替えるほかに、もう一つ役割があることをご存じでしょうか?
取り扱い説明書にも記載されていますが、お気づきになっていない方も多いようですのでご紹介させてもらいます。
I-Sスイッチでシフトダウンしているときと、「ASSIST IIモード」で「I-Shift UP」しているとき、I-Sインジケーターが点灯します。
シフトアップ、シフトダウン、このどちらのI-S変速も“スロットルを閉じる”ことで解除できることはご存じですよね。
実は、他にも I-S変速を解除する方法があるんです。
それが、モード切替ボタン。
「何だ、そんなことか」とお思いの方も多いと思います。
でも、スロットルを閉じずにI-S変速を解除できることを知っているのと知らないのではライディングの快適さに大きな違いがあるんです。
特に、減速しているときに有効なので、是非覚えておいて下さい。
下り坂や赤信号での減速でI-Sスイッチを使うことはよくあります。
「十分減速もできたので、I-S変速を解除したい」
このとき、スロットル操作で解除するとどうしてもマシンに挙動が伝わってしまいます。スムーズに解除したいときは、モード切替ボタンを「カチッ」。
すると、スロットルを操作することなくエンジン回転が下がり、スムーズに操作前の走行モードに戻るというわけです。
これは、タンデムのときにも有効です。
前回のエントリーでご紹介したスロットルワークでのシフトアップ効果はダイナミックなフィーリングを得られますが、I-S変速を解除して再びスロットルを開く際に、パッセンジャーにも挙動が伝わります。
バイクに乗った経験のある人ならオートマチックとは思えない動きを楽しんでくれるかもしれませんが、慣れてない人は怖いと感じてしまうかもしれません。
モード切替ボタンを使えば、パッセンジャーに不安な思いをさせることなくスムーズに変速解除することができます。
アクティブに走行を楽しみたいときも、落ち着いた走りを堪能したいときも、『マジェスティ』はライダーの期待に応えてくれます。YCC-ATを使いこなして極上のビッグスクーター・ライフを楽しんで下さい!
YCC-ATの基本的な操作は、「操作ガイド」をご覧ください。

- 2007年9月25日