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CFアルミダイキャスト技術

2011年11月16日

デザイン性溢れる外観ボディに貢献するアルミダイキャスト技術

  背 景  

アルミの比重は鉄比較で約34%と軽量で、また溶かした状態での流れる特性が安定しており鋳造性に優れています。ヤマハはこのアルミの特徴を活かし各製品に織り込んでいますが、アルミ鋳物製造技術として実用化したのが"CFアルミダイキャスト技術"です。この技術は、'03年型の「YZF-R6」のリアアームとリアフレームに初めて採用、設計・デザインの自由度が増し、従来モデルの鉄パイプ製フレームと比較し大幅な部品点数の削減と軽量化を実現しています。
また軽量化や優れた剛性バランスによる、操縦安定性と乗り心地の向上とともに、高いデザイン性による個性的な外観などを実現しています。

  仕組み・特徴  

金型に溶けたアルミを高速・高圧で注入する従来の高圧ダイキャストは、注入条件の限界から鋳物(いもの)の中に空気や酸化物を巻込み気泡が生じ、肉厚や曲面形状の制限となっていました。また内部に気泡が生じるため、溶接が成立しにくい技術的課題も指摘されていました。この改善を図るため、アルミダイキャストの成形に着眼点をおき開発しました。
具体的には、1)金型間に独自に開発したシール材を配し金型真空度を向上させ空気抵抗を低減(従来比6倍)、2)金型温度の制御による溶解したアルミ温度の安定化、3)溶解したアルミを流し込む速度のアップ(従来比5倍)を図っています。こうした組合せにより、気泡含有量は従来の5分の1に削減。その結果、高強度で、しかも相互の溶接が可能となりました。
従来式ダイキャストでは困難であった≪薄肉かつ大物≫のアルミダイキャスト製品の量産を可能とし、また設計・デザインの自由度が増し、部品点数の削減と軽量化、高いデザイン性を実現しています。

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2011年11月16日

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