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フォースド・エア・インテーク

2011年11月16日

走行風圧をエアボックス加圧に活用した出力向上アイテム

  背 景  

エンジン性能を決定づける要素は、吸排気効率・燃焼効率の向上、および馬力ロス低減の3つがポイントと言われています。そして"より多くの空気を取り入れる"ことはエンジンの出力を引き出す最も大きなポイントです。「YZF-R1」、「YZF-R6」に採用のフォースド・エア・インテーク(エアボックス加給)は、走行中の風圧を利用して空気を多くエアボックスに導き、ボックス内を走行風により加圧し、吸入空気量増による出力アップを狙いとするシステムです。
また、より低温度の空気、密度の濃い空気を吸入できる利点もあり、高速域では数%の出力アップ(当社調べ)が可能となっています。

  仕組み・特徴  

フォースド・エア・インテークはGPレース用ファクトリーマシン「YZR500」に'94年から採用され研究開発が進められたもの。市販ロードレーサー「TZ250」にも採用された実績があります。
市販スポーツ車への採用は'99年型「YZF-R6」が初めて。エア吸入用のダクトがメインフレームの中を貫通するという独特のフレーム設計は、"エアインダクション専用設計"とも呼べるフレームでした。その後「YZF-R6」は熟成を続け、'06年型以降の「YZFR6」では、'05年型MotoGPマシン同様、エア吸入通路がフレームのヘッドパイプ回りを貫通する構造を採用。ラジエター系への構造上の干渉を抑え、優れた冷却性を確保しながら、吸入効率の良さの両立を図っています。同様の構造は'04年型以降の「YZF-R1」にも採用しています。

2011年11月16日

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