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キャブレター

2014年11月18日

ガソリンを霧状にして燃えやすい状態を作り、空気と混ぜるパーツ。
 理論的には、1gの燃料を完全に燃焼させるのに14.7gの空気が必要で、この割合で混ぜればもっとも燃えやすく、ムダのない状態となる。実際は、運転状態や気象条件で若干異なってくるが、キャブレターはこの割合を目安にガソリンと空気を混ぜているのだ。
 4ストローク車のほとんどのモデルは、負圧を使ってこの作業を行なう(2ストロークは構造が少し違う)。負圧とは大まかにいうと空気の流れで生まれる力のこと。キャブレター内を空気が通過する際に、ガソリンを吸い上げる力とそれを霧状にする力が発生するのだ。
 また、スロットルで操作しているのはガソリンの供給量ではなく、キャブレターを通過する空気の量である。たとえばスロットルを「全開」にすれば、空気の通り道に設けられた弁が最大まで開く。すると、空気の通過速度が速くなり、それに合わせて燃料を調節しているピストンバルブが開いていくという仕組み。
 長期間ガソリンが入ったまま放置していると不調の原因になる。ひと冬越す間に、ガソリンが変質して穴をつまらせたり、タンクにたまっていた水が入ってしまってサビたり、最悪の場合はエンジンがかからなくなってしまう。バイクを冬眠させるときは、フューエルコックでタンクからのガソリンの供給を止め、キャブレターのドレンボルト(ガソリンを抜くためのボルト)をゆるめてガソリンを抜いておこう。
 ちなみに最近では、コンピューター制御でガソリンを噴射するフューエルインジェクションという装置が増えてきている。こちらは走行中のさまざまなデータをもとに最適なガソリンの量を自動的に計算して噴射するようになっている。

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2014年11月18日

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