本文へ進みます

モノクロスサスペンション(モノサス)

2014年11月16日

リアのサスペンションのユニットを2本ではなく1本とし、ホイールトラベル増大、乗り心地向上、走行性向上を達成する機構。ヤマハは1973年にレース参加車両でこれを実用化し、現在もスポーツバイクにこのモノクロスサスペンション、またその進化系であるリンク式モノクロスサスペンションを採用している。
 1973年当時のモノクロスサスペンションは、その前端をフレームのヘッドパイプとタンクレールの継ぎ目部分に、後端を三角のリアアーム側に置くことにより、上下動する後輪の動きを前後方向に置きかえてショックを吸収した。1974年の市販モトクロッサーYZ250への採用を皮切りに、その後各モデルに織り込まれた。その進化系である「リンク式モノクロスサスペンション」は、リアアームとショックユニットの間にリンク機構を組込み、ライジングレート効果を引き出すもので、小さなギャップや細かい振動はソフトに吸収し、大きな衝撃や高速の作動時には底づきを抑える。現在ヤマハスポーツ車の多くには、リンク式モノクロスサスペンションが採用されるが、一方でクッション性能の進化を活かしたリンクレスのモノクロスサスペンション採用モデルも健在である。

2014年11月16日

モデル別記事

ページ
先頭へ