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「単気筒」や「直列4気筒」ってなんのこと?

2015年11月18日

バイクのエンジンにはシリンダー(気筒)の数やその搭載方法にさまざまな種類があり、特性もそれぞれ異なります。ここでは現在主流となっている4ストロークエンジンのバリエーションと、その一般的な特徴について紹介します。

【単気筒】

シリンダーがひとつであることからシングルとも呼ばれる。パーツ点数が少なく、軽量コンパクト。また低い回転数でパワーを発揮できるため燃費に優れるというメリットもある。現在は小排気量モデルに採用されることが多い。

搭載モデル:BW'S、NMAX、マジェスティ、セロー250、WR250R、SR400など

【直列2気筒】

単気筒エンジンを横にふたつ並べた構造のエンジン。単気筒と同排気量で比較すると、部品点数が増えるため重くなりますが、ピストンなどエンジン内部のムービングパーツが小さく、よりスムーズに高回転まで回すことが可能になります。

搭載モデル:YZF-R25、MT-03、MT-07、T-MAX

【V型2気筒】

2つのシリンダーをV字型に配置したエンジン。このVの部分の角度をバンク角と呼び、その角度を変えることで様々な特性を与えることができる。一般的に角度を狭くすると振動の大きい低回転型のエンジンとなる。クランクシャフトが短いので、他の条件が同じなら並列2気筒よりもスリムに設計できる。Vツインエンジンとも呼ばれる。

搭載モデル:ドラッグスター250、ドラッグスター400、ボルト

【直列3気筒】

シリンダーを3つ並べたエンジン。4気筒よりも軽く、コンパクトでありながら、2気筒よりもスムーズに高回転まで吹け上がるという、中間的な特性をもつ。

搭載モデル:MT-09、XSR900、MT-09トレーサー

【直列4気筒】

エンジンは一般的に一気筒あたりの排気量が小さくなるほど低速トルクも小さくなるため、4気筒エンジンは主に大排気量クラスのマシンに搭載されることが多い。部品点数が多く、重くなりやすいが、振動が少なく高回転までスムーズに回るのが大きな特徴。そのため高回転化しやすく、高出力が求められるスーパースポーツなどに適している。

搭載モデル:XJR1300、FJR1300AS/A

【Ⅴ型4気筒】

Ⅴ型4気筒エンジンは並列(直列)4気筒エンジンに比べてクランクシャフトが短く、車体をスリムに設計できるのがメリット。その反面、シリンダーヘッドがふたつに分割されているためカムシャフトや吸排気系のメカもそれぞれに振り分けて配置する必要があり、他の条件が同じ場合、並列(直列)4気筒エンジンよりも構造が複雑で重くなる。低回転時の鼓動感と高回転時のスムーズなフィーリングの両立はⅤ型4気筒エンジンならではの魅力。

搭載モデル:VMAX

2015年11月18日

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