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Jr. モトクロスライダー中島漱也選手のワールドジュニア&ロシア体験レポート!

2016年9月6日

こんにちは。ヤマハ発動機販売の落合です。
8月にロシアで開催されました、ジュニアモトクロスのワールドカップとも言える世界的祭典、「FIMワールドジュニアモトクロスチャンピオンシップ」のレポートをご紹介いたします。

↑日本代表として、8月中旬にロシアで開催されたワールドジュニアモトクロスに日本代表として参戦した「bLU cRU」メンバーの中島漱也選手(レーシングチーム鷹所属)が帰国!

YZ85LWを駆り、第2ヒートは転倒により27位でしたが、第1ヒートでは、序盤の転倒から追い上げて9位とし、世界のジュニアのトップライダーを相手に、堂々たる成績を残してくれました! そんな中島選手とメカニックを務めたお父様の鉄也さんに、ロシアの様子を含め、今大会の感想を聞いてきましたのでご紹介します。

ヤマハ「まずは、お疲れ様でした」

鉄也さん「今回はモスクワの南、黒海東沿岸に位置するオリョーノクという都市で大会が開催されました。成田-モスクワが10時間、国内線で2時間、さらに車で4時間。合計16時間の旅でした。日本やアメリカのように、物事がスムーズにはいかないと聞いていましたが、レンターカーの手配、ホテルへのチェックインにも数時間かかり、もうクタクタ。工具もホテルに届くことになっていたのですが、ホテルからのアナウンスがまったくないなど、厳しい洗礼を受けました(笑)」

ヤマハ「気候は、どんな感じですか?」

↑鉄也さん「気候は日本よりもキツイかも。30度を超える暑さで、コースも黒海のすぐ側にありますが、湿度が高く洗濯物が全然乾かない。そういった部分では、キャブセッティングも大変でしたね(笑)」

ヤマハ「言葉はどうでしたか?」

鉄也さん「苦労すると思っていましたが、空港やホテルでは、英語の話せる大学生のボランティアによるサポートがあったので問題ありませんでした。漱也も、2歳から英語の勉強をしていたし、小学3年生からアメリカに毎年1ヶ月ほど滞在しレース参戦してきたので、特に問題はありませんでした」

↑中島選手「父は大丈夫みたいでしたが、僕は食事が合いませんでしたね。独特の匂いがあって、喉を通らなかったんです。最初は日本から持ってきたものを食べていたのですが、チームでお米や味噌汁などを準備してくれていたので、それで凌いでいました。でもレースに向けて体力が心配だったので、少しずつ食べるようにして、体調を崩すことなくレースには臨めました」

ヤマハ「何か、驚いたことはありますか?」

↑鉄也さん「モトクロス人気です。まず、開会セレモニーがド派手で、歓迎ムードもすごかった。それにファンが熱狂的で、チームのパドックを警察がガードするほど。テントから出ようものなら、地元ファンが集まってきてサイン責めです」

↑中島選手「MXGPのオフィシャルサイトをはじめ、たくさんインタービューも受けました!」

↑鉄也さん「漱也は女の子にチヤホヤさてね(笑)。でも、こうした大会への取り組み、ヨーロッパでのモトクロス人気の高さは羨ましかったですね。国家予算で動いているチームもあったようですし、日本もなんとか盛り上げて、状況を変えていければと思いました」

ヤマハ「レースに向けての心境は?」

↑中島選手「日本代表という立場が僕を不安にさせました。メンバーの中では一番格下で、2人の足を引っ張りたくなかったし、もし成績が出なければ、同世代から "なんであいつが代表なんだって"言われることも怖かった。でも最後は父に"この経験を楽しんでこい!"と背中を押され、レース直前には気持ちを切り替えて臨めたし、"日本をなめるな!"という気持ちでグリッドに立てました」

ヤマハ「結果には満足していますか?」

↑中島選手「世界が見えたというと大げさかもしれません。でもそれぐらい大きな自信になりました。また、父も話していましたが、ヨーロッパでのモトクロス人気の高さが印象的でした。僕は将来、国別対抗戦(ネイションズ)で活躍することが目標で、それは、日本の力を世界に示すためでしたが、日本にモトクロスのすばらしさを示す機会になるとも感じ、新しく日本のモトクロスを盛り上げるという目標もできました」

ヤマハ「息子さんの成長をどう感じますか?」

↑鉄也さん「漱也がモトクロスに興味を持ってくれ、3歳の時、PWに補助輪をつけてレースに出場しました。その時から、私たち親ができることは、アメリカに行くなど機会を作ることでした。その中で何を得るかは漱也自身ですが、今回は自分で切り開いて日本代表の座をつかみ、予選通過も難しい中で大満足の結果を残してくれました。表現としては拙いですが、うれしいという言葉しか見つかりません。漱也は天才ではない。人の2倍3倍やる必要があります。だからこそ、この経験を自信に、もっと高く羽ばたいてほしいですね」

フィジカルスポーツ以上に、モトクロスのチャイルド・ジュニア世代は、大人のサポートが不可欠ですが、中島選手が所属するレーシングチーム鷹のサポートに加え、家族が一丸となって、中島選手の目標を支えています。

ヤマハ発動機販売では、こうした「チーム」や「家族」で目標を持ち、レース参戦するYZユーザー様をサポートするために「bLU cRU」を立ち上げました。また、地方選手権などで優秀な成績を収めているジュニア・ユース世代の「bLU cRU」メンバーを対象に、アメリカのAMAでヤマハファクトリーライダーとして活躍したダグ・デュバック氏によるトレーニング「ダグトレ」を実施するなどのサポート・育成プログラムも進めています。

↑さらにヤマハ発動機では、全日本に参戦するユース世代を対象とした「ダグトレ」も実施。若手育成を担うユースチーム「YAMALUBE RACING TEAM」の運営など、中島選手のような若手ライダーたちが、日本のトップ、そして世界へと挑戦できる道筋を作り進めています。

今後も、中島選手をはじめ、切磋琢磨するヤマハライダーたちにぜひ、ご期待ください!

【関連リンク】
YZオーナーサポートプログラム「bLU cRU」
2017年ヤマハオフロードコンペティションモデル製品サイト
日本ジュニアモトクロス界のホープが世界の舞台へ、いざ出陣!

2016年9月6日

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