テクもバイクもメットも不要! 電車で手ブラで参加OK! のオフロードレッスン&トレッキング
- 2018年4月13日
みなさん、こんにちは。ヤマハライディングアカデミー・YRA事務局です。
先日、「オフロードレッスン&トレッキング」を開催しました。
日ごろ、みなさんのバイク乗車時の不安解消のお助けになればと「大人のバイクレッスン」を開催し、時に公道デビューのサポートをさせていただいていますが
↑レッスン前:みなさんの背後に不安が漂っています......
↑レッスン後:レッスンが進むと、どーです。堂々たる乗車スタイル
同じデビューでも、"未舗装路デビューをサポートするのもアリ?"という軽いノリで昨年試しに「オフロードレッスン&トレッキング」を開催したところ大好評をいただきまして、2018年よりYRAの一つのコースとして本格的に「オフロードレッスン&トレッキング」を開催することになったのです。
今回ご参加くださった"オフロードサイコー!"のみなさん
これのどこがオフレッスン!?
「オフロードに興味があるけど、何をどこから始めたらいいのかサッパリ。オフロードバイクも装具も持っていないし」という声を良く耳にします。
そこで私たちYRAのレッスンでは、テクニックもバイクも装具も一切不要! 普通二輪免許証だけ持っていたら手軽に参加できるという内容を目指しました。
オフロードバイクはもちろん
ヘルメットやグローブ、プロテクターにオフロードブーツまで全て貸し出し。
もちろん、バイク以外は、ご自身のものを使っていただいてもかまいません。ただ、同じ車種でのレッスンの方が、モデル別の差が出にくく指導しやすいので、バイクだけはこちらの車両をお使いいただいています。
オフロードブーツに初めて足を入れるという方も。
またオフロードと言うと郊外のモトクロスコースに出かけるケースが多く、車かバイクでないと出かけられないイメージがあると思います。でも今回の会場・清水公園(千葉県野田市)は、東武鉄道野田線「清水公園駅」下車 西口徒歩10分という立地。
ここで本当にオフロード体験できちゃうの? というアクセスの良さ、手軽さも「YRA オフロードレッスン&トレッキング」のポイントの一つです。
「大人のバイクレッスン」では、レッスンの始めに参加動機といいますか、今日のレッスンでどんな不安を解消したいのか、お一人ずつお話しいただいています。
今回は「ロードバイクに乗っているけれどオフロードは未体験。バイクの楽しさの半分を知らないまま、損しているような気がして......」との声に代表されるように「オフロードの世界に興味があって、ちょっと体験してみたい」と言う方が約半数。
もちろん普段のレッスン同様に「40年ぶりにリターン」「免許を取得したばかりでどんなモデルがいいか検討中」「20年ほどブランクがありまして」といった初心者やライディングテクニックに不安を抱えていらっしゃる方にもご参加いただきました。
「大人のバイクレッスン」は、元スノーモビル全日本チャンピオンの中澤 裕伺(なかざわ ゆうじ)さんや
元全日本レディースモトクロスライダー・伊集院 忍(いじゅういん しのぶ)さんといった経験豊富で指導方法もわかりやすいみなさんにインストラクターを務めていただいているので、安心ですよ。
「今日はバイクの基本、走る・曲がる・止まるに加えて、オフロード走行だからこそ可能な、"転ぶ"を楽しみましょう!」
のかけ声でレッスンスタートです。
☆レッスンスタート!
「オフロードレッスン&トレッキング」と言っても、バイクに乗る基本はオンロードと一緒です。
準備運動して
※「スポーティライフ大賞」を受賞した当社独自のストレッチ「Revストレッチ(レヴストレッチ)」ではなく、一般的な内容ですので、ご安心ください(笑)
乗車姿勢から始まります。
特に今回はオフロード走行を前提としたレッスンなので、悪路で車両がふられた時、いかにニーグリップが重要であるか、膝よりもくるぶしをマシンにくっつけるようなイメージで
またオフロード車はハンドル幅が広く、自由にフロントを動かせるよう少し肘を張ったスタイルになること、などがアドバイスされます
早速、聞いたライディングポジションにチャレンジ。お一人ずつ姿勢をチェックし
低速トルクに厚みのある「セロー」ならではのエンジンフィーリングを確かめたら
ウォーミングアップとして慣熟走行します。
☆安全にバイクを楽しむ基本:路面状況に合わせたブレーキング
安全にバイクを楽しむために、まず習得するのがブレーキングです。
中澤インストラクターがポイントを解説し、伊集院インストラクターが実践して見せます。
パイロンのあるところからブレーキをかけて、どれくらいの制動距離で止まれるか。
【ブレーキレッスンのポイント】
◎未舗装路場面では、フロントよりもリアブレーキを重視
◎ブレーキは3つ。フロントブレーキ、リアブレーキ、そしてエンジンブレーキ
教わったことを念頭にブレーキングの練習です。
未舗装路と
ちょっと登り坂
そして少し下り坂の3パターンをレッスンしました。
アクセル戻して、エンジンブレーキ、そして路面の状況(未舗装路・上り・下り)に適した前後のブレーキをかけて停止。
砂利のところでは、リアタイアが「ザザザザザッ」と滑って行く様子が耳からも感じ取れます。
ロードバイクに乗っている人は、フロント頼みのブレーキングが多いのですが、未舗装路では、リアをしっかり使うほうが安定して止まりやすいことなど、一人ずつの乗り方をインストラクターがチェックし、その場で適切なアドバイス。
☆オフロード走行のためのワンポイントレッスンその1:リーンアウト
つづいて、でこぼこ路面でのコーナリングに欠かせないリーンアウトのレッスンです。
普段のコーナリングでは、たいていリーンウィズ(傾いた車体の中心線とライダーの上半身が一直線上にある乗り方)だと思いますが
オフロードなど滑りやすい路面では、リーンアウト、つまり傾いた車体の中心線よりもコーナーの外側に身体を置いた乗り方の方が、後輪が滑り出しても車体のコントロールがしやすいのです。
中澤インストラクターのアドバイスを聞きながら
「こう?」と思わず身体が動いてしまいます
伊集院インストラクターの見事なリーンアウト
みなさんの姿からリーンアウトしたい気持ちがものすごく伝わってきます
だんだんいい感じになってきました。
上手くできると中澤インストラクターから「グッジョブ!」が飛び出します。
☆オフロード走行のためのワンポイントレッスンその2:スタンディング
最後のレッスン項目は、スタンディングです。
バイクに立って乗るの!!!!って思いますよね。オフロードでスタンディングするのは
◎ 視界の確保
◎ フロント、リアに続く、第3のサスペンション(ひじ、ひざ)の有効利用
のためなんです。
しっかり前を見てニーグリップし
少し前屈みで腰を引く感じなので
上体が起きていたり
足が開いている感じはNG。
上半身がガチガチだと、人間のサスペンションが上手く作動しませんし、ニーグリップが不十分では安定しません。
習うより馴れろ。とにかくやるしかありません。
伊集院インストラクターが、近くでお手本を見せてくれますし
ところどころでワンポイントアドバイスが飛びます。
状況によっては、お一人ずつ具体的に指導させていただく場面も。
午前中のレッスン最後には、路面の違いにも気を配りながら、ブレーキング、リーンアウト、スタンディングと習得内容を確認しながらの総合走行です。
アスファルトの直線ではスピードをしっかり上げ、コーナー手前で速度をしっかり落とし、そこからコーナリング。砂利路面では座ったままの走行でOK。パイロンでは、スタンディングのまま、習ったばかりのリーンアウトで走ります。
午前のレッスン終了。馴れないバイクでの馴れない走行に、少しお疲れの方もいらっしゃったようですが、充実した疲労感とでもいいますか、満ち足りた雰囲気です。
会場内のレストランで、インストラクターもご一緒させていただいて、みんなでランチ。
☆いよいよオフロードトレッキングに出発
午後はゼッケンを外して
マスツーリングの基本、前のライダーの真後ろではなく車両半分くらい斜め後ろ、互い違いに2列で走る"千鳥走行"の説明を受け、いざ、トレッキングに出発!
油断しているとリアが滑りがちな砂利道に
でこぼこした路面状況もなんのその! 午前中のレッスンで習得したスタンディングで、時にリーンアウトで進んでいきます。
ちょっとしたアップダウンの道をトコトコやさしく進んで行くセローの走りと、芽吹き始めた新鮮な緑広がる景色が、とっても気持ちいいんですよ。
途中、難しそうな所はインストラクターがサポートし、みなさん難なくクリア! お見事です。
思わずなんでもないところでコケちゃったりするのですが
それもオフロードならではの楽しさ。
転んでしまった方と一緒に参加されていた方、ちょっと嬉しそうですよね?
どういう操作をするとバイクが転倒してしまうのか、怪我しにくい速度のオフロードで、インストラクターがしっかりサポートしている状況だからこそ、身をもって学べるんですよね〜。
2歳半の頃から幼なじみという3人組(現在オール51歳)。仲良く楽しんでいる姿が印象的でした。
休憩時間を使って、実際に未舗装路を走ってみて気づいた点や疑問をインストラクターに質問する熱心な参加者の方も。
インストラクターや参加されているみなさんと気軽にコミュニケーションがとれる雰囲気も、YRAの特徴なんですよ。
途中、休憩をはさみ往復2時間ほどのトレッキングを堪能したみなさん。
最後にYRA受講証をお渡して「オフロードレッスン&トレッキング」を終えました。
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参加くださった方の感想をどーぞ!
免許を取得して1年半ほどの「TRACER900」オーナーさん
--------参加動機は?
「オフロードに興味がありましたが、周りにバイクに乗っている人があまりいなくて、どうしたらいいのか分からなかったんです。色々調べているうちに大人のバイクレッスンのレポートが目に入り、じゃぁまずスクールに参加してみようと。スクール自体、初参加です」
--------未舗装路を走っての感想は?
「楽しい! 上下に動くバイクの感じが初めてのことで。このまま飛んでみたいなぁ〜なんて。この先、オフロードをもっと走ってみたくなりましたよ」
--------スクールの感想は?
「12、13人の受講者に対して、インストラクター含め10人くらいのヤマハスタッフ。車両もなにもかも貸してくれて、お昼も付いて参加費7,000円。ものすごいコストパフォーマンスの高さですよね。
オフロードの楽しさを伝えたいとか、初心者の不安を払拭したいといったヤマハの姿勢をものすごく感じました。"ヤマハに乗ってて良かった!"って思っています」
つづいて、大学の先輩と後輩とでご参加くださったお二人
左:バイク歴1年で「MT-09」オーナーの学生さん「旅にキャンプとバイクは男のロマンです」
右:今年2月にバイク免許を取得したばかり。バイク歴では学生さんの後輩の大学の先輩(ややこしい......)
--------参加動機は?
学生さん
「オフロードって野性味に溢れているじゃないですか。ロマンですよね〜。それで乗ってみたいなぁと。楽しみにし過ぎて、子どものころの遠足の前日みたいに、昨夜一睡もできなかったんです(笑)」
(バイク歴は後輩の)先輩
「免許を取りたてで、どんなバイクにしようか検討しているところです。色々なバイクに乗りたくて。でも、オフロードバイクって乗れる機会がなかなかないじゃないですか。そういえば、今日初めて、バイクで公道走りました!」
--------未舗装路を走っての感想は?
学生さん
「荒れた道をかくかく進むのが楽しいですね。いやぁ〜セローって軽くてハンドリングが楽! オフロードバイクということで、多少ラフに扱っても大丈夫なイメージがあったので、思い切り走れたのが面白さにつながっているのかもしれません」
(バイク歴は後輩の)先輩
「面白いです! ロードバイクが欲しいなぁと思っていましたが、セローも軽くて良いですね」
--------スクールの感想は?
学生さん
「基本的なライディングテクニックから応用、そしてその場に適した細かいテクニックまで、分かりやすく教えてもらいました。今後のライディングにも役立ちそうです」
(バイク歴は後輩の)先輩
「ライディングの基本が学べて良かったです。オフロード走行に適したライディングテクニックということで、多少、特殊性はあるかもしれませんが、基本はオンロードバイクにも適応できそうです。やっぱり基本が大事だな、と思いました。
それにしてもスクール内容の充実度、すごくいいです。しっかり教えてもらえましたし、コスパが良かったですね」
ご協力ありがとうございました!
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「オフロードレッスン&トレッキング」は、バイク初心者向けの基本的な内容のレッスンです。次回は、5月26日(土)に静岡県の「ATVスポーツランドはるの」で行ないます。
このほか、関西・プラザ阪下(河内長野市)、北海道・栗丘ライディングパーク(岩見沢市)、東北・スポーツランドSUGO(柴田郡)など各地で開催予定です。もちろん、今回と同じ千葉の会場でも9月に開催しますよ。
詳しいスケジュールはこちらからご確認くださいね。
【スペシャル おまけ!】
オフロード未体験のみなさんに、いかにオフロードが楽しいバイク遊びであるかをお伝えすべく、今回参加者くださったみなさんに"今日のレッスン面白かった!"のイメージを全力全身で表現いただきました。
丸々1日、乗り馴れないセロー&スタンディングフォームでの走行を終え、膝が笑って笑って仕方のないみなさんに、ご協力いただいております......。
少しでも興味を持たれた方、手ぶらで気軽に参加いただけますので、ぜひご参加くださいね。
【関連リンク】
・ 大人のバイクレッスン
- 2018年4月13日