bLU cRUで安心してモトクロスを始めませんか? ライダーへの走行アドバイスにマシンセッティングもサポート!
- 2021年8月6日
みなさん、こんにちは。ヤマハ発動機販売 岡田です。
すっかり夏休みですね。
そんな学校が休みのタイミングに合わせて、年に1度開催されるのが、モトクロスの甲子園(!?)とも言われる「モトクロス全国大会」です。各地方選手権シリーズの上位者のみが参加を許され、優勝者には、2階級特進の特典も与えられるなど、未来のトップライダーの登竜門として知られている大会です。
今年は新型コロナウイルス感染拡大による地方選手権の開催中止・延期の影響を受け、シリーズ戦として成立できない地区があることから、地方戦の上位者でなくとも、有効なMFJ ライセンス所持者であれば誰でも参加可能な"フリーエントリー制"にて、8月1日(日)に宮城・スポーツランドSUGOで開催されました。
【bLU cRUアカデミー開催】
ヤマハでは、モトクロス競技用モデル「YZシリーズ」でレースにチャレンジしているアマチュアライダーを対象としたレースサポートプログラム「bLU cRU(ブルー・クルー)」を展開しています。
「モトクロス全国大会」に向けては、スポーツランドSUGO主催で7月30日(金)と7月31 日(土)に行われたモトクロス全国大会出場者限定の有料スポーツ走行会に合わせて、レースサポートプログラムの一環として、bLU cRUアカデミーを開催しました。
今回のbLU cRUアカデミーでは、全日本モトクロスレースでヤマハ専属アドバイザーを務める三原 拓也さんと
2010年全日本モトクロスIA2クラスチャンピオンで現在YZシリーズの開発ライダーを務める小島 太久摩さんをコーチに迎え
まずは、有料スポーツ走行会で練習走行に励む参加者みなさんの走りをチェック。
その後、参戦クラスに合わせて
アドバイスを行いました。
参加された皆さん、アドバイスを一言も聞き逃さぬよう、真剣に聞き入ります。
もちろんライダーからも積極的に質問・相談が寄せられます。
なかにはご家族そろって参加くださる熱心な方も。
【bLU cRUアカデミー総評】
コーチを務めてくださった三原 拓也さんと小島 太久摩さんにお話を伺いました。
ヤマハ専属アドバイザー・三原さん談
「ジュニアクロス(JX)や承認クラスのキッズ65(K65)に参戦する子どもたちには、レースでの成績を重視するだけでなく、モトクロス自体の楽しさを味わってほしいというスタンスで、基本的な内容を中心に指導しました。まずは楽しんでもらって少しずつステップアップしてくれたら嬉しいですね」
三原さん談:
「成績を重視するナショナルクラス(NA)やノービスクラス(NB)のライダーには、限られた時間内ですので、今持っているものをレースですべてを出し切れるよう、個々の目標に合わせ、練習走行、予選、そしてレースまで、どう準備するのかなど、具体的にお話させていただきました」
三原さん談:
「レースですべてを出し切ることは難しい。だからこそレース結果を振り返って考え、今回できなかったことを次回の目標にしてくれたらと思います。
また、今回のbLU cRUアカデミーで接点を持ったライダーのみなさんは、他のレース会場などで僕の姿を見かけたときに声をかけやすくなったと思います。bLU cRUファミリーとして気軽に相談してくれたら嬉しいですね」
YZシリーズ開発ライダー・小島さん談:
「わずかな時間でしたが、bLU cRUアカデミーに参加してくれた皆さん、真剣に取り組み、確実に上達しました。見ていてもその変化がわかるし、おそらくライダー本人が一番実感できていると思います。
ただし、レースでその力を全て発揮しきれるものではありません。レースは生き物。状況は刻々と変わるし、大雨でコース各所に池ができてしまった2ヒート目のように、何が起こるかわかりません。コースや天候によって得意不得意もあります。
でも、今できていなくても、今回のbLU cRUアカデミーで得たことは、確実に残っているものです。今後のレース活動に絶対効いてくると思います」
小島さん談:
「今回アドバイスさせてもらったライダーのみなさんのことは、bLU cRUファミリーとしてこれからも機会があれば気に留めてチェックし、折をみてまたアドバイスやサポートを継続できればと思っています。ちょっとしたことがきっかけで変わる年代ですので、どう成長していくのか、楽しみですね」
小島さん談:
「以前からヤマハは、若手ライダーの育成に力を入れていました。ライダーであった自分が、その流れを汲んで、指導者の立場として若いライダーのサポートができていること、みんなの力に少しでもなれるなら嬉しい限りです」
【bLU cRUはサービスのサポートもやってます!】
bLU cRUのサポートは、ライダー向けのライディング指導だけではありません。
マシンのセッティングや万が一の時の部品貸与などのレーシングサービスも行っています。
ライダーの走行状況を見て、そこからマシンのセッティングについてアドバイスしたり、パーツ不足で決勝レースに出られないというような不測の事態に可能な限りの対応をさせていただいています。
セッティングのやり方については、日頃、整備メンテナンスされているパパ・ママメカニックのみなさんがご自身でも出来るように説明しています。
ライダーに付き添っている保護者の方の中には「お世話になることは滅多にないけれど、ヤマハのサービスの人がレース会場にいるだけで安心(笑)」とおっしゃってくださる方もいるほどです。
【レースに挑戦しているbLU cRUメンバーのご紹介】
全国大会に参戦していたbLU cRUメンバーのライダーを少しご紹介しましょう!
NBクラス#18深澤 翼選手(16歳)&YZ125(レーシングチーム鷹)
※撮影時のみマスクをはずしています(以下同)
モトクロス全国大会では、予選5番手からヒート1とヒート2ともに優勝し、NBクラスで総合1位を獲得した#18深澤選手。
#18深澤選手談:
「前日まで調子が出ていなくて、レースで良い結果は難しいだろうと思っていましたが、bLU cRUアカデミーでのアドバイスが全体的に効いて、両ヒートで優勝を飾ることができました」
#18深澤選手談:
「父の影響で幼稚園の頃にモトクロスを初めて10年ほど。モトクロスの魅力は、レースで結果が出ること。速く走れると楽しいので、週末は練習に励んでいます」
#18深澤選手談:
「ゆくゆくはモトクロスの世界で稼ぎたいし、機会があれば海外のレースにも挑戦したいです」
2021関東モトクロス選手権シリーズではランキングトップの深澤選手(第6戦終了時点)。今後の活躍がとっても楽しみですね。
続いては同じチーム「チームピットイン」に所属してライバル同士、でもとっても仲のいい
NBクラス#87村岡 仁選手(15歳)&YZ250Fと
NBクラス#22齋藤 啓太選手(15歳)&YZ250Fです。
#87村岡選手談:
「モトクロスを始めたのは5歳くらいから。ジャンプしたり、コーナーを気持ち良く曲がれたりするととにかく楽しい(笑)。
今年からNBクラスにステップアップし、マシンもYZ250Fに乗り換えました。以前のYZ85より重さがあるので倒しづらさがあるけれど、マディの時などでも馬力があるのでよく走るし、いろんなことができます」
#87村岡選手談:
「モトクロス全国大会で予選はトップでしたが、ヒート1ではアクシデントがあり6位、ヒート2では序盤に転倒してしまい4位で総合5位。もう少しがんばれたレースでした。シリーズ戦では、現在ランキングトップなので、この悔しさをバネにシリーズチャンピオン目指したいです」
# 22齋藤選手談:
「モトクロスをしていた父の影響で小学校3年生からモトクロスを始めました。モトクロスの魅力は、砂埃を巻き上げて颯爽と駆け抜けるところ。マシンをうまくコントロールできると楽しいですね。
僕も今年からYZ250Fに乗り始めました。サスペンションなど良いものが付いていたり、YZ250Fは性能が良くパワーがあります。車体がYZ85よりも大きい割に曲がりやすいので、すぐに馴染めました」
# 22齋藤選手談:
「bLU cRUアカデミーはとてもわかりやすく、深い轍の攻略法など、実践的な練習内容でした。
全国大会の決勝レースでは、走り自体は良かったのですが、気持ちの面での甘さが出てしまい、不甲斐ない結果となってしまいました(ヒート1で5位、ヒート2は9位の総合6位)。
次のシリーズ戦でのレースでは、今回の経験を生かして勝ちを狙いたいです」
高校1年生の#87村岡選手と#22齋藤選手。同い年の2ライダーが同じチーム内で互いに切磋琢磨しあってメキメキ頭角を現してくる日が待ち遠しいですね。
お次は、今回の全国大会が、誰でも参加可能な"フリーエントリー制"だったからこそ、実現できた親子参加のチーム「野田ジュニアRC馴」のみなさんです。
NAクラスにお父さんの#111 斉藤 寛選手(47歳)&YZ125が、チャイルドクラス(CX)に三男の#88 斉藤 颯天選手(7歳)&PW50が参戦し、日頃、全日本モトクロスIBOPENに参戦している長男の斉藤 銀太さんが、今回はメカニック&ピットクルーを務めていました。
#111 斉藤選手談:
「この歳で若いライダーと張り合うのは正直しんどいです(笑)。
全日本に参戦している長男・銀太が今回はサポート役に回ってくれて、いつものライダーとメカニックの立場を入れ替えての参加。実は、今シーズン怪我で思うように走れていない銀太に、父親のがんばる姿を見せることで、もう一度自分もやってやろう!と気持ちを奮い立たせてほしいとの想いもあって挑戦しました」
#111 斉藤選手談:
「日頃は、対象レースで1~3位を獲得したメンバーにパーツ購入などに使えるクーポンが贈呈されるbLU cRU賞やパーツの貸与制度に助けられています。また、ヤマハの皆さんが、息子の走りを見て、時にアドバイスしてくださるのも嬉しいですね。親の言うことはなかなか聞き入れないけれど、第三者のアドバイスは素直に聞いてくれますから」
CXクラスに参戦した颯天選手は見事、3位表彰台を獲得しました。
続いて、YZ65でK65に参戦した#252 芳賀 慎太郎選手(10歳/チームピットイン)です。
#252 芳賀選手談:
「わだちのでき方とか、同じコースでもモトクロスは毎回コンディションが違うところが、楽しいです。できなかったことができるようになるのも、モトクロスの面白さです。
bLU cRUアカデミーでは、つるつるしているところはていねいになど、アクセルワークの仕方を教わりました」
「予選でトップタイム、レースでも優勝を目指し、いつの日か(チームの先輩であり、現在全日本モトクロス選手権でYAMAHA FACTORY RACING TEAMのライダーとして活躍する)渡辺 祐介さんみたいなライダーになりたい」と話してくれた芳賀選手。
全国大会決勝では、予選3番手からスタートし、トップ奪還を目指し2番手で果敢に追い上げていた最終ラップ、ゴール直前の13ターンで転倒を喫して2位でフィニッシュ。
#252 芳賀選手談:
「目標にしていた1位になれず残念でした。K65に参戦するのは今年で最後なので、今日のレースで調子の良くなかったところを新しい課題として練習し、できるようになりたいです」
10歳にしてこのストイックさ。将来に期待大ですね。
JXクラス2年目、京都から参戦の住友 睦巳選手(14歳)&YZ85LW(bLUcRUフライングドルフィン)です。
住友選手談:
「モトクロスの楽しさは、部分練習をしていて、できるようになった時のスッキリ感かな?
憧れのライダーはジェームス・スチュワート選手。ライディングフォームがきれいでスムーズ、スピードもあってアグレッシブな走りをするんです。攻めてる感じが、関西っぽい乗り方。
モトクロスって、アクセル全開で攻めて走るのが、気持ちいいんです」
住友選手のお父さん談:
「bLU cRUの活動は、他のメーカーにはない取り組みだと思いますね。スタッフの方がYZユーザーを気にかけて、メンテナンスのことなどもアドバイスしてくれるし、心強いです。
子どもに対しても、親やチーム以外の目で見てくれるので視野が広がるのではないでしょうか。 細やかなサポートに、レース会場にいて困ることがないですね」
「全国大会では、ピンピン(両ヒートで優勝すること)取りたい。最低でも1ヒートは優勝」を目指していた住友選手は、ヒート1:6位、ヒート2:2位の総合4位。
住友選手談:
「前日までとセッティングを変えて臨んだヒート1は、そのセッティングが合わずにバイクが進まずスタートで出遅れ、追い上げのレースになってしまいました。ヒート2でセッティングを元に戻し、とにかく何も考えず、集中して走りました。
レース中、なにが起こるかわかりません。たとえ何かがあったとしてもそれなりの順位でレースを終えられるようになりたい」
「速いライダーという評価は周りが決めるもの。自分で速いと思っては慢心してしまいます」と中学3年生とは思えないほどに、しっかりしている住友選手。
「世界に通用するライダーになりたい」という目標に向かって着実に進んでいるようです。
そして、NAクラス#51 井上 虎汰朗選手(17歳)&YZ125(bU LcR Uレーシングチーム鷹)。
#51 井上選手談:
「モトクロスの魅力は、怖楽しい。できないことができるようになる喜びがあるし、マシンの音も好きなんです。
今回のbLU cRUアカデミーでは、とてもわかりやすく教えてもらいました。内容がとても細く、レベルアップできた実感、手応えがあります。アドバイスに沿って少し変えるだけで、次につながる走りができるんです。ある一つのポイントを修正するのではなく、一連の動きとして教えてもらえるのが良かったです」
#51 井上選手談:
「誰よりもかっこいい走りができるライダーになりたい。自分を出せる走りができるライダーに。憧れのライダーはライアン・ビロポート選手です」
ヒート1:7位、ヒート2:5位、総合6位入賞で全国大会を終えた井上選手は「まだまだ努力が足らなかった。もっとがんばります」と厳しく自己評価。
続いては、JXクラスに参戦の#42 川上 真花選手(12歳)&YZ85LW(YSP大阪箕面)。全日本モトクロスIA2にYZ250Fで参戦している川上 龍司選手(bLU cRU YSP大阪箕面)は、真花選手のお兄さんです。
#42 川上選手談:
「モトクロスの魅力は皆と競い合えること。勝つと嬉しいです。
bLU cRUアカデミーの内容はめっちゃ役に立ちました。 自分が気づいていないところを指摘され、修正してもらえたんです。おかげで、スピードがついて走れるようになりました」
#42 川上選手談:
「全国大会は速い人ばかり集まっていて、そんな人の走りをたくさん見ることができて、とても参考になりました。いいところを真似て自分のものにし、上手くなりたいですね」
#42 川上選手のお父さん談:
「bLU cRUのメリットはいくつかありますが、レースは消耗品が多いので、対象レースで1~3位を獲得するとクーポン券がいただけるbLU cRU賞は大変助かります。
またサービスの方がいつも気にかけてくださって、走りをみてもらったり、マシンに不具合があった時に対処していただいたり、レースを続けるならヤマハのバイクに乗っていきたいと思いますね」
「2ヒート目のドロドロはめちゃくちゃ楽しかった!!」と、強気で、前向き、そしていつでも楽しそうにYZに乗る川上選手は、全国大会での経験を全て吸収し糧にしているようでした。
最後にJXとK65クラスに5人のライダーをエントリーしていたレーシングチーム鷹の監督・高木 雄一さんに伺いました。
高木監督談:
「通常は地方選の上位者だけが参加できる全国大会ですが、今年は誰でも参戦可能なので、シーズンを通じてチャンピオンを目指す中で、1度成果を発揮する機会として全国大会を中間目標に掲げ練習に励んできました」
(写真:JXに参戦#38 杉本 大駕選手・11歳)
高木監督談:
「全国各地から集まってくるライダーの中で、自分の実力がどれくらいなのかを知る機会になりますし、全国大会での成果が後半戦の課題に結びつきます」
(写真:JXに参戦#55 髙木 碧選手・11歳)
高木監督談:
「全日本モトクロスIA2クラスに参戦している#10 中島 漱也選手(YAMALUBE RACING TEAM with レーシングチーム鷹)はうちのチーム出身。中島選手のようになりたいとチームに入られる方も多いです」
(写真:K65に参戦#7 杉本 琉駕選手・9歳)
高木監督談:
「中島選手も小さい頃に先輩ライダーやbLU cRUのアカデミーで指導を受けてきたので、今度は中島選手が小さい子たちの面倒をよく見てくれています。チームの子どもたちにとって身近に目標とするライダーがいることは、とても励みになりますね」
(写真:K65に参戦#222 清宮 伊織選手・11歳)
高木監督談:
「とはいえ、JXやK65クラスに参戦しているジュニア世代の子どもたちには、まず、正しく安全にバイクに乗ってもらうことを指導し、その上で、レースで勝つというよりも家族みんなでアウトドアを楽しむ延長線で、モトクロスを楽しんでもらえればと思っています。
もちろん表彰台に乗れるような成績がついてくれば、申し分ありませんが」
(写真:K65に参戦#229 清宮 楓矢選手・9歳)
高木監督談:
「ですので、クーポンがもらえるbLU cRU賞は、良い成績を取りたいというモチベーションに結びつくのでいいですね。
また、うちのチームは一生懸命メカニックしてくださるお父さんも多いので、サービスのサポートにも助けられているんですよ」
家族でモトクロスを楽しむ、いいですよね〜。
大きな目標に向かって真剣に取り組む子どもの姿についつい親の方が夢中になってしまったりして......。
全国大会に出場する年代のライダーは、親御さんのサポートなしには参戦できません。
bLU cRUでは、レーシングサービスを中心に親御さんの不安を少しでも解消できるようなサポートをこれからも続けていきますので、モトクロスにちょっと興味が湧いてきたというみなさん、まずはモトクロス地方選手権でレーシングサービスを担当する下記のショップまで、ご相談してみてはいかがですか?
東北・北海道エリア:エム-Factory(TEL: 022-748-1840)
関東エリア:モトショップ鷹
中部エリア:YSP浜北大橋
近畿エリア:セントラル モーターサークルショップ
中国・四国エリア:SP忠男 広島
九州エリア:BIKE SHOP南くるめ
そうそう、ヤマハでは、補助輪無しの自転車に乗れる小学生を対象に、バイクの楽しさ・面白さを親子で体験いただける「親子バイク教室」を開催しています。まず一度、体験してみてください!
- 2021年8月6日