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親子二人三脚の歩みをサポート、最高のオフロードライフを子どもたちに!

2024年4月4日

皆さんこんにちは、ヤマハ発動機販売の田中です。

bLU cRUアカデミー集合写真

ヤマハYZシリーズ(オフロード・コンペティションとファンライドのためのモデル ※公道走行はできません)のアマチュアオーナー向けレース参戦サポートプログラム「bLU cRU」活動の一環である「bLU cRUアカデミー」を、3月2日(土)いなべモータースポーツランド(三重県)、3月16日(土)オフロードヴィレッジ(埼玉県)にて開催しました。

そこで、今回は好天に恵まれたオフロードヴィレッジでの開催の模様をレポートします。

YZシリーズ下から撮影

「bLU cRUアカデミー」とは、上手になりたい! 速くなりたい! あるいは、レースでの勝利や上位入賞を目指す高い志を持ったライダーを対象に行うライディング講習会です。

未来のオフロードレースシーンを担うライダー育成

今年からは、未来のオフロードレースシーンを担うライダーの育成と、若年層のレースエントリーの増加を目指して、ジュニア/キッズ世代(JXクラス、K65クラス)に限定して実施しました。

ジュニア/キッズ世代(JXクラス、K65クラス)

参加してくれたのは、地方選手権や全日本に併催されるキッズ&ジュニアクロスに参戦する、幅広いレベルのライダーたち。年齢こそ違いますが、共通点はみんなが「モータースポーツで夢を描いている」ということです!

アドバイザー4名

アドバイザーは、左から元全日本モトクロス選手権のIA2チャンピオンである小島太久摩さん、ヤマハライダーとして全日本モトクロス選手権のIA2に参戦する浅井亮太選手と中島漱也選手、ファクトリーチームの監督経験もある鈴木健二さん。4名ともに子どもたちの高いモチベーションを感じ取り、気合が入っていました。

指導は4グループに分け、それぞれコースの一部を使って実施

指導は4グループに分け、それぞれコースの一部を使って実施。グループ指導ながら、子どもたちの得意不得意に合わせ、マンツーマンの指導も。これが少人数だからできる本アカデミーの大きなポイントです!

ライダーを鼓舞するように大きな声をかけながら指導する小島さん

ライダーを鼓舞するように大きな声をかけながら指導する小島さん。ファクトリーライダーがレースの中で意識してきた「基礎」を叩き込みました。

勇気を振り絞って質問をするレディースライダー

勇気を振り絞って質問をするレディースライダー。これに対し中島選手は「こっちも緊張しました」と言いながら、「わかりやすく!」を最優先に、言葉を選びながら丁寧に回答。

一人一人の走りをじっくりと観察

一人一人の走りをじっくりと観察。敷居を下げることなく、あくまでもプロの視点で気になることが見つかれば、その都度止めてアドバイスをおくり、修正していった浅井選手。

スタートのノウハウを、惜しげもなく注ぎ込む鈴木さん

かつては全日本トップライダー、ファクトリーチームの監督、そして開発ライダーとして培ったスタートのノウハウを、惜しげもなく注ぎ込む鈴木さん。

本アカデミーの特徴

もう一つ、本アカデミーには特徴があります。ご覧のように保護者の皆さんも子どもたちのために真剣ですが、私たちはそこに目をつけました。

バイクのメンテナンス

モトクロス競技においてライダーが未成年の期間は、365日、衣食住という普段の生活から、練習のための移動やバイクのメンテナンス、

ライディングの指導

さらにはライディングの指導までを保護者の皆さんが担います。

子どもたちを支える保護者の皆さんにも知識を「注入」

そこで、子どもたちを支える保護者の皆さんにも知識を「注入」することを意識してレッスン。

休憩時間もアドバイス

休憩時間もアドバイザーの皆さんはパドックを周り、保護者も交えてアドバイスを実施。

保護者と子どもが二人三脚で行う競技

保護者と子どもが二人三脚で行う競技であることを知っているアドバイザーだからこその計らいです。

アドバイザーの指導したのかを聞いています

それでは、アドバイザーの皆さんがどんなことを意識しながら指導したのかを聞いていますのでご紹介します。

アドバイザーの小島太久摩さん

小島太久摩さん
「高度なテクニックはすべて基本の応用です。基本ができていないと無理をしてミスや怪我につながることも。だから小さな子どもでも、全日本のトップライダーでも基本が一番大事なんです。今回はアクセルワーク、体重移動、姿勢などを意識して走ることを徹底して伝えました。素直な子どもたちなので、みるみる変わってきたし、子どもたちも実感したはず。
普段は教えてもらえる機会も少ないと思うので、とってもいい機会になったはずだし、成長を加速するいいきっかけになればうれしいです」

アドバイザーの中島漱也選手

中島漱也選手
「このコースだけでなく、他のコースでも必要になる技術、特にモトクロスの基本となる技術に重点をおきました。一例ですが、ジュニアのグループは、みんな突っ込みを重視するあまりその先が遅くなっていたので、立ち上がりで早くアクセルを開けることを伝えました。キッズのグループは、突っ込みでハードブレーキングになるため、ブレーキを終わらせるポイントを決めスムーズなコーナリングを意識してもらうようにしました。
教えるのは難しかったですが、みんなが少しずつ速くなっていく姿を見るのは楽しかったし、ぜひ僕が現役のうちにIAで一緒に走りたいですね」

アドバイザーの浅井亮太選手

浅井亮太選手
「僕自身が意識していること、必要と思っていることを、子どもたちには伝えました。子どもたちに共通していたのがコーナー中にリアブレーキでコントロールしてしまうこと。それでは上達しにくいため、その意識を変えるつもりで指導しました。みんな素直ですぐに取り入れてくれるのですが、これを一歩にして継続してくれるとうれしいですね。
将来のモトクロスを担う子たちなので、僕らをさっさと追い越してほしいし、それに僕も抗って成長を続けたいと思います。そして、いつの日か、彼らの中から世界に挑戦するライダーが出てきてほしいないと思いました」

アドバイザーの鈴木健二さん

鈴木健二さん
「この世代のライダーは、保護者に教えてもらうことが多いので、ある種自己流で技術を磨いていくこととなります。それを否定するわけではありませんが、トップライダーが実戦で磨いてきた、より正しく専門的な知識や技術を伝え、体感してもらうことが重要です。
すぐにできることではありませんし、最初はこれまでのやり方と異なるため、違和感もあるかもしれません。でも、私たちの言葉を信じて、これからも継続してほしいなと思います」

一方、参加したライダーと保護者の皆さんはどんな感想だったのでしょうか?

高木碧選手(JX)

高木碧選手(JX)
「シーズンオフにニュージーランドに行ってパワーアップできたと思いますが、日本とはまったく違うコースなので先生たちにダメ出しをしてもらって、日本のコースをもっと速く走れるようになるために参加しました。
先生たちからは、コーナー立ち上がりでアクセルをもっと早く開けること。もっとギアの選択を正確に行うこと。フラットなコーナーでの体の使い方など指摘してもらい、早速、効果を感じています。将来はファクトリーライダーになりたいのですが、そのために今年はJXで全勝チャンピオンを目標にがんばります」

高木さん(保護者)

高木さん(保護者)
「全日本のコースを貸し切ってもらい走れるだけでも十分ですが、国際A級で活躍したライダー、現役で活躍しているライダーが指導してくれるとても贅沢な時間になりました。さらにそれぞれが走り方、ラインの選び方など、実戦で投入している技術をいろんな角度で教えてくれるわけですが、子どもたちにとっては、聞いて、経験して身につける、本当に素晴らしい機会となりました。
息子は、普段から中島選手に教えてもらうことがあるのですが、今回は鈴木さん、小島さん、浅井選手から違う視点による指導も楽しみにしていましたが、実際、たくさんのことを学んでくれたと思います。今後の変化が楽しみです」

前原歩叶選手(K65)

前原歩叶選手(K65)
「先生たちは、みんな1から10まで教えてくれ、とてもわかりやすかったです。特にコーナーの突っ込みでバイクを立てることや、立ち上がりのスムーズなアクセル操作ができるようになり、速く走れるようになったと思います」

前原さん(保護者)

前原さん(保護者)
「私自身はジュニアまでモトクロスをしていたのですが、活躍できず辞めてしまいました。息子は私の影響でモトクロスをはじめ、自分からレースがしたいと言ってくれました。でも、まだレース経験が浅いので、いろんな経験をさせて、たくさん勝って欲しいという気持ちから参加しました。
特にすごいメンバーに教えてもらえるのはありがたいし、トップライダーたちの言葉の方が圧倒的に子どもには響くので、早速、乗り方が変わってきましたが、いろんなことを吸収しているので参加してよかったです。今年はK65にエントリー、関東を中心に中部・東北の選手権に出て、なんとしても勝利したいと思います」

川上真花選手(レディース)

川上真花選手(レディース)
「苦手なコーナーについて、ブレーキを離すタイミング、バンクへの当て方、アクセルの開け方、ステップへの体重のかけ方を、アドバイザーの皆さんが教えてくれ、曲がりやすくなった印象です。これまでちゃんと理解できていないことが、理解してできるようになったのだと思います。スタートもいろいろな方法を教えてもらったので、その中から自分に合うものを探し出していきます。
今年は全戦表彰台に立ち、必ず一度は優勝することが目標なので、今日の指導から得たことを活かしてがんばります。そして先輩たちが教えてくれたように、自分もトップライダーになって、子どもたちに教えられるようになりたいと思いました」

川上さん(保護者)

川上さん(保護者)
「いろいろな技術を教えてもらうことだけでなく、それを吸収して使えるようになるのが重要です。今回はアドバイザーが、元ファクトリーライダーであったり、現役のライダーであることからその言葉の説得力も違いますし、素直に受け取っている印象です。また、今回はコースが貸し切りで、スタートやコーナーを重点的に練習できたこともまたライダーの成長につながると思います。そして今回はスタートについて、私たちも話を聞くことができました。これまでは自分たちで試行錯誤しながらでしたが、それとは異なる方法、ヒントをたくさん聞くことができたのは大きな収穫です」

齋藤颯天選手(K65)

齋藤颯天選手(K65)
「コーナーでブレーキを離してパーシャルスロットルをはじめるタイミングや、姿勢について教えてもらいました。とてもわかりやすくて、速く走れるようになった感じがしました。スタートも足台を使った方が、うまく出れることもわかりました。中島選手や浅井選手みたいなすごい選手と一緒に練習できて楽しかったし、また参加したいです。今年はしっかりレースでポイントを取ることが目標で、将来は日本でチャンピオンを獲りたいです」

齋藤さん(保護者)

齋藤さん(保護者)
「こんな貴重な機会はないので、参加しない理由がありませんでした。現役ライダーと監督経験者、元チャンピオンという豪華な体制であり、アドバイザーの皆さんが身近なところで教えてくれることに大きな価値があります。また普段は、自分が子どもに教えていますが、その答え合わせができたことも大きな収穫です。実際、間違ったことは言ってなかったのはうれしかったですね。大切なのはアドバイザーの皆さんが教えてくれたことを教科書として、次の練習でどう活かせるかです。これからも子どもと一緒にがんばっていきます」

子どもたち、保護者の皆さんも「bLU cRUアカデミー」に価値を感じて

子どもたち、保護者の皆さんも「bLU cRUアカデミー」に価値を感じていただけたようです。そして指導にあたってくれたアンドバイザーの4名もまた、子どもたちの成長を実感することができたようです。

雪の降る中でしたがアカデミーの受講ありがとうございました。

いなべ会場にご参加いただいたライダーと保護者の皆さんも、雪の降る中でしたがアカデミーの受講ありがとうございました。

アドバイザーの指導でスキルアップ

アドバイザーの指導があるという普段にはない環境での走行がさらなるスキルアップにつながったと思いますし、よい思い出にもなったハズ... とスタッフ一同思っています。

YZシリーズで戦うすべてのライダーのご健闘を心からお祈りいたします!

さー、全日本、地方選手権が続々と開幕しています。bLU cRUアカデミーに参加してくれたライダーをはじめ、YZシリーズで戦うすべてのライダーのご健闘を心からお祈りいたします!


■関連リンク
・bLU cRU
・YZシリーズ製品情報
・My YAMAHA MotorWeb

2024年4月4日

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