本文へ進みます

残り3会場!2026年モデルYZシリーズが試乗できる「BLU Camp」を開催中 ~気になる2026年モデルYZメディア向け試乗会のレポートをお届け~

2025年11月4日

9月25日より出荷が始まった2026年モデルのYZシリーズですが、早い方はすでにオフロードやクロスカントリーコースを走っている方も多くいらっしゃるのではないでしょうか。
今回は、YZシリーズのメディア向けの試乗会に潜入した様子をレポートします。参加してくださったテスターの皆さん、そして開発ライダーである小島太久摩さんという"乗り手"の皆さんに、モデルチェンジを行ったYZ450Fと、YZ125について試乗インプレッションをご紹介します。

当日は、技術説明会を実施して新型YZシリーズの特徴をメディアのみなさんへご説明し、

当日は、技術説明会を実施して新型YZシリーズの特徴をメディアのみなさんへご説明し、

さらに、手塩にかけて新たに開発した数々のパーツを展示してじっくりご確認いただきました。

さらに、手塩にかけて新たに開発した数々のパーツを展示してじっくりご確認いただきました。

YZ450FとYZ125の開発陣も一堂に揃い

YZ450FとYZ125の開発陣も一堂に揃い、開発秘話などをメディアの皆さんへ懇切丁寧にご説明いただきました。

モデルの変更点やこだわりポイントはこちらのブログでご紹介していますのであわせてご確認ください。

モデルの変更点やこだわりポイントはこちらのブログでご紹介していますのであわせてご確認ください。
「YZ450F開発ストーリー」

YZ125開発ストーリー

「YZ125開発ストーリー」

それでは早速、新型をたっぷり味わってもらったテスターの皆さんの声をお届けします!

それでは早速、新型をたっぷり味わってもらったテスターの皆さんの声をお届けします!

まずは、元ヤマハの契約ライダーとして全日本モトクロス選手権に参戦し、現在もJNCCなどで活躍している渡辺学さん。

まずは、元ヤマハの契約ライダーとして全日本モトクロス選手権に参戦し、現在もJNCCなどで活躍している渡辺学さん。今回は「ダートスポーツ」のテスターとして参加してくれました。

まずはYZ125から! 「キャブセッティングの合わせ込みはすごくわかりやすく、よくなっていることを感じることができました。すごい乗りやすくなっていますね! 今まではエンジンをかけてスタートした直後、グッグッーと溜めがあってキレイに上がってこない、回転がついてこない感覚がありました。これは国際A級レベルのライダーになれば、クラッチワークでその現象を出さないようにすることもできますが、一般的なライダーはそれがうまくできない人もいるので、ミスにつながることもあります。

でも、新しいYZ125は開け始めからキレイに回ってくれて、路面を掴んでグッと出る感じがすごい。

でも、新しいYZ125は開け始めからキレイに回ってくれて、路面を掴んでグッと出る感じがすごい。例えばヒルクライムでは、一瞬でキレイに回転数が上がっていくことで、登っていく時の速度が全然違う。コーナーでの立ち上がりでは、開けた時の瞬間的なもたつきがなくなる(リニアになる)ので乗りやすく速くなる。歩く速度やジョギングの速度からリニアに回転が上がってくるので安心感・安定感にもつながるし、余計はクラッチワークがなくなり、ミスも減っていきます。

今回の改良が全開の領域で速くなってパワーが上がったという話であれば、そこまで使いきらない可能性がある方への恩恵は少ないと思いますが、今回はアクセルを開けた瞬間の話なので、上級から初級者の誰もが体感できる進化です。

今回の改良は、普通に考えれば諦める、妥協するようなとても難しい部分で、ここまで持ってくるにはとても時間がかかっていると思います。

今回の改良は、普通に考えれば諦める、妥協するようなとても難しい部分で、ここまで持ってくるにはとても時間がかかっていると思います。メーカーだからできることですし、加えて車体をさらに作り込めば、もっとトラクションしてもっとバイクが前に出てくるというさらなる進化の可能性を感じました。これからも楽しみなバイクです!」

続けて、YZ450Fについてお聞きしました。「今までもマイルドで乗りやすいパワー感でしたが、パワーバンドが狭く感じて、どんどんギアを変えていく傾向がありました。2026年モデルはパワーの出方が遅いというわけではなくて、パワーバンドがロングなっている感じです。今回の試乗コースはスポーツランドSUGOでは大坂で一回変速するだけで十分だし、スタートについてもイメージでは1速で出て3速ぐらいまで上げる感覚でしたが、新型は2速キープで行けてしまいます。パワーが出続けるのでコーナーまで行き、そのまま大坂に入って3速に入れる感じで、完成度の高さに驚きました。

車体も乗りやすさの向上に大きく貢献しています。

車体も乗りやすさの向上に大きく貢献しています。かつては、多少剛性を落とした車体で、倒しやすさ、曲がりやすさ、軽快さを作ってきました。しかしハイスピードでコーナーに入ってある程度のGがかかるとグニャッとよれて、それでバイクが起き上がったりしてミスにつながる。

ところが新型YZ450は、コーナーに安定感を持たせるためにしっかり感が強くなっています。だから高い速度で入っていけるわけです。重たいという感じもあるのかもしれませんが、最後までしっかりしているので頼れるし、安定しているし、安心感がある。だから乗りやすいのです。今日の路面はカチパン(カチカチの硬い路面)で、スライドも多いですが、コントロール性すごく高いので多少リアが流れても気にせずいけてしまいます。

サスにはカヤバの新しい技術が入ったということですが、個人的にはもう1ノッチ、2ノッチ柔い方が好みだけど、以前の450はもっと硬かくてバタバタして、弾かれる印象がありました。今は落ち着いており、車体の安定感につながっているのだと思います。

作り込んできた時間が相当長いのだと思いますが、買ってからほとんどセッティングする必要がないほどに熟成され完成度が上がっている印象です。

作り込んできた時間が相当長いのだと思いますが、買ってからほとんどセッティングする必要がないほどに熟成され完成度が上がっている印象です。

さらにマップも、ノーマルだとパワフルで450らしさに満ちています。マップにはマイルドなものがあって、スムーズで乗りやすいし、アクセルを開けて楽しく乗れることができます。サイドコースなどでパワフルさがほしいと思えば、スタンダードに戻せばいいし、さらに個人的な好みはスマフォのパワーチューナーを使って変更すればいいのですが、今のマップはとても上手に作られているなと思いますね」

渡辺さんに続いては、全日本や世界選手権で活躍。現在はJNCCなどに参戦している熱田孝高さんのコメントです。

渡辺さんに続いては、全日本や世界選手権で活躍。現在はJNCCなどに参戦している熱田孝高さんのコメントです。

YZ125については、「2スト125っていうとすごいピーキーで、パワーバンドに乗ってからいきなりドカンと来る印象ですよね。でもYZ125は乗りやすいですよ、それに尽きるという感じです。

2025年モデルとの比較で言うと、現行はパワーバンドに入るまでにボコつく感じがあり、正直、コントローラブルではありませんでした。

2025年モデルとの比較で言うと、現行はパワーバンドに入るまでにボコつく感じがあり、正直、コントローラブルではありませんでした。それがスッキリ燃える感じがあってコントロールしやすく、スムーズにパワーバンドまで持っていける。例えば、中速のコーナーの進入でアクセルをパーシャルにしている時に、現行はモタモタしてる感じがあったのですが、それがなくなってコーナーを脱出に向けてスムーズに回転を上げていけるようになっています。

仮に30分のレースだとするとペースは安定しますよね。コーナーのたびに気を遣うとストレスにもなるし、それが体力を消耗させることにもなりますから。でもそれがなくなったと言うことは、戦闘力が確実に上がっているということです」

YZ450Fについては、2025年モデルとの比較をしていないということですが

YZ450Fについては、2025年モデルとの比較をしていないということですが、「純粋にこの車両だけを見ると、まーキレイに回りすぎ! なんのストレスもなく下から上までスムーズに回るなーっていうのが第一印象です。過去は急激にパワーが来たり、落ち込むところがあったりするけど、このYZ450Fはあくまでも一定で、"これどこまで回るんだ"っていう感じでスムーズであり、そこにしっかりとパワーがあるんです。

これはクセがないという言い方もできます。クセがあっても乗りこなせばいいのですが、尖っているという意味では、クセがないものよりも速く走れるかもしれません。でもクセがないということは、誰でもすんなり乗れるということですし、レースで30分乗った時に身体に与える影響も含めて考えると、これはとても重要です。

エンジンはレブが少し上になったということですし、スタートに関しては2速固定でOK。3速に入れなくてもいいのは大きなことで、変速ショックがなくなるのでロスを減らすことができる。それはアドバンテージだと思います。

450は十分すぎるほどにパワーがあるバイクで、それを持て余して制御できずライダーは苦労してきました。

450は十分すぎるほどにパワーがあるバイクで、それを持て余して制御できずライダーは苦労してきました。そして長い年月をかけて、そのパワーをできる限り扱いやすくすることに力を注いできたわけですが、それを突き詰めたらこのYZ450Fになったという感じ、本当に素晴らしい車両ですね」

熱田さんに続いては、なんと現役ライダーに登場していただきます。

熱田さんに続いては、なんと現役ライダーに登場していただきます。「BLU CRU RACING TEAM TAKA」から、全日本モトクロス選手権IBOPENに参戦している髙木碧選手です! 2025年モデルのYZ125でレースをしている現役バリバリの目線で新旧の比較をしてもらいました。

最初に感じたのが1〜2速の時の加速感がめっちゃ強くなっています

「最初に感じたのが1〜2速の時の加速感がめっちゃ強くなっています。現行モデルは1〜2速で加速した時、感覚的ではありますがエンジンが重く感じるんです。回転は上がっていくけれど、前に進んでいる感じがあまりしません。一方の2026年モデルは逆にエンジンがとても軽くて、まるでYZ85に乗っているような感じがします。コーナーでは高いギアも使えし、明らかに速く走ることができるんです。

僕たちの若い年代にとってYZ125はとても重要なマシンです。

僕たちの若い年代にとってYZ125はとても重要なマシンです。中島漱也選手(2024・2025年IA2チャンピオン)も乗っていましたが、ライディングの基礎を作ってくれるバイク。チームの方針もあって、同世代のチーム員も乗っていますが、やっぱりレースでは勝ちたいので、4ストロークが中心にある中で、こうやってモデルチェンジをしてくれるのはとても嬉しいことです。

予定では全日本の終盤には使える予定です。車体が軽くラインの選びやすさがあるし、特に今回は加速がイイので、S字セクションなんかはガンガン攻めることができて、抜きどころになると思います。新型でレースに出るのが楽しみです!」

それでは、最後にYZ450F、YZ125のテストライダーである小島さんのコメントで終わりにします。

それでは、最後にYZ450F、YZ125のテストライダーである小島さんのコメントで終わりにします。

YZ125については、「レースではジュニアからフルサイズに変わる最初のモデルとして機能し、たくさんの学びと成長を提供します。ファンライドも同様に乗り始めになるバイクであり、その後のステップアップも考慮すると、YZシリーズにおいて最も重要で、たくさんのユーザーをモトクロスの世界に引きずり込むモデル。既存も良いモデルという自負はありますが、今回は過去のモデルで見えてきた課題を克服し、さらに良いモデルにすべく取り組んできました。

中でもパワーデリバリーについては大きな進化を遂げています。

中でもパワーデリバリーについては大きな進化を遂げています。現行モデルは、最初の微開、アクセルを開け初めたところでワンテンポ遅れるなどの課題がありました。2026年モデルでは、これをキャブレターセッティングを中心に変更することで改善。1,000mレベルの標高差の中、海外も含むさまざまなコース、路面状況で評価を繰り返して改良し、今回のベストセッティングを導き出して課題を克服しています。

開けはじめのリニアな反応とそれによる扱いやすさの向上は去ることながら

開けはじめのリニアな反応とそれによる扱いやすさの向上は去ることながら、2ストロークは各ギアの瞬発力を使って乗りますが、このモデルはパワーバンドをより広く使えるようにして、ボトムからトップまでつながり良く、全域で凹むこなくしっかりとしたトルク感を発揮してくれます。これによって、コーナー出口などの開けはじめや、車速がのっている時の開け直しについてもモコつくことなく、スムーズに回転を上げながらトルクも同時に供給。本当に自信を持ってオススメできるモデルに仕上がりました!」

そしてYZ450Fについては、「トップカテゴリーに挑むバイクなのでパワフルです。

そしてYZ450Fについては、「トップカテゴリーに挑むバイクなのでパワフルです。ただし、レースでは30分以上で、プッシュすべきときや安定走行など、さまざまな走りが必要な中で、誰もがこのパワーを使い続けることができないため、2026年モデルでも継続して扱いやすさに注目してきました。

加えて、今回はレギュレーションに厳しい音量規制が入りました。パワーダウンが起こりますが、吸気、レゾネーター、セッティングでうまくバランスをとりながら、低速での扱いやすさを実現しつつ、トルク&パワーを削ぎ落とすことなく作り込んでおり、この両立が新型YZ450Fの強みになっています。

車体は接地感、トラクション感を向上させることに注力しました。

車体は接地感、トラクション感を向上させることに注力しました。モトクロスは常にブレーキングからコーナーの進入・脱出を繰り返し、ハイスピードでのギャップに入っていく場面が続きます。その中での扱いやすさや軽快さを残しながらも、スタビリティー(安定感)の向上を達成しました。ブレーキングから脱出まで常に接地感があり、バンプでもバイクとライダーが簡単に分離することなくトラクションを確保できるしっかりした車体を実現しました。

そして、このエンジンと車体のバランスも非常に重要で、これを組み合わせによって扱いやすくて安定感のある車両を実現しているのです」

以上でインプレッションは終了となりますが

以上でインプレッションは終了となりますが、この先は絶賛開催中のYZシリーズの試乗会、BLU Camp(ブルー・キャンプ)を活用し、実際に乗って欲しいと思います。

今後の開催日程
11月8日(土) : いなべモータースポーツランド(三重県いなべ市員弁町市之原160)
11月15日(土) : プラザ阪下(大阪府河内長野市末広町4-1)
11月29日(土) : テージャスランチ(広島県安芸高田市甲田町上甲立542)

きっと新しい相棒が見つかるはずです

きっと新しい相棒が見つかるはずです。BLU Campで、皆様のご来場をお待ちしております!

■関連リンク

YZ2450F

YZ125

BLU Camp

BLU CRU


2025年11月4日
ページ
先頭へ