オートマチック・スーパースポーツ「TMAX560」に、25周年記念モデルが登場。 MAXシリーズの歴史から、その魅力を紐解きます!
- 2025年11月20日
こんにちは、ヤマハ発動機販売の田邉です。
本日、「TMAX560 TECH MAX」と「TMAX560 25th Anniversary」を発表しました。

現在、ヤマハを象徴するシリーズのひとつとなった「MAXシリーズ」のフラッグシップモデルでもある「TMAX560」は、この度25周年を記念した特別なモデルを発売いたします。
今回はこの「TMAX560 25th Anniversary」を、25周年の節目を迎えたMAXシリーズ誕生秘話と共にご紹介します。

ヤマハの中で「MAXシリーズ」は、移動の定義を変えたモデルとして位置づけられています。
TMAX560を筆頭に、XMAX、NMAXのシリーズを日本のみならずグローバルに展開していますが、中でも、2001年に発売され、2026年で25周年を迎えるTMAXは、それまでの実用性・快適性を最優先した「スクーター」というジャンルを革新した特別な一台なのです。
それではさっそく、その歴史を振り返ってみましょう。
TMAXの誕生以前、「スポーツバイク」と「スクーター」は、同じモーターサイクルでありながら、相容れない別々のジャンルとして存在していました。

スポーツバイクは、「走りを楽しみ、ツーリングの相棒になるバイク」
スクーターは「実用性と快適性に重きをおき、日常の足となるコミューター」
同じ二輪でありながら似て非なるものであり、それぞれの目的は両立しないものだったと考えられていました。
しかし、変化の兆しが現われたのは、1995年に日本で発売されたMajesty250でした。

当時の国内のキャッチコピーとして「新スポーツセダン」と銘打ったMajesty250。いわゆる「原付」よりも大排気量で、スポーティなスタイルを持つこのモデルは、「楽しんで乗れるスクーター」として日本のみならず欧州でも多くのオーナー様に受け容れられました。
当時の開発者は「ビッグスクーターには『既存のスクーターの枠を超える可能性』があるのではないか」
「『シティコミューターとしての実用性・快適性』と『ファンライド&ツーリングの夢』は、両立しえるのではないか」と考えたのです。
「便利な実用品であるスクーター」を、「誰もが快適に、安心して、走りを楽しめるスポーツコミューター」へ。
そんな新しいジャンルを生み出すため、TMAX開発において掲げられたコンセプトは「オートマチック・スーパースポーツ」でした。
既存のスクーターがもつイメージに囚われることなく、「スポーツコミューター」として
・磨かれた走り
・所有感を満たすデザインと質感
・先進装備と安全機能
の実現を目指したのです。

スクータースタイルでありながら、発売当初は500ccという排気量から生まれるパワフルさを持ち、スポーツバイクのようなハンドリングと操縦安定性から、高い走行性能を生み出す。
車体デザインにおいても、それまでのスクーターと一線を画したスタイリッシュな鋭さを表現しており、優れた走行性能を感じさせる骨格表現やフロントフェイス周りにその特徴が顕著にあらわれています。

また、MAXを形作るデザインとして、ボディサイドにある傾いた三角形のくさび形状のモチーフを採用したダブルウェッジが効いたスタイリングが大きな特徴です。
既存のスクーターの常識を覆すスポーティな走行性能と、日常使用における利便性を両立したTMAXが世界的にヒットしたことが、2005年のXMAX(日本では導入当初未発売)、そして2015年のNMAXの誕生に繋がっていきました。

いずれも、日常の頼れる足でありながら、余暇を楽しめるポテンシャルを持ったモデルであり、モデルチェンジの都度、ブラッシュアップを重ねながら、オーナー様にスポーツスクーターという新たなジャンルを提案し続けています。

そんな歴史を経て誕生した「TMAX560 25th Anniversary」は、最新の「TMAX560」に、2005年発売の「TMAX SPECIAL」をイメージさせるカラーリングと装備を加えた特別な一台として仕上がりました。

外装は2005年発売の特別モデル「TMAX SPECIAL」を大いにリスペクトしています!

専用表皮を用いたレッド/ブラックの専用シートは赤色ダブルステッチ縫製を用い、専用のシートタグを採用。

レッグシールド中央部には特別感を演出する25周年記念エンブレムをあしらっています。

さらに、起動時にはディスプレイに25周年記念ロゴが表示され思わずニヤッとする仕掛けも。

「TMAX560」は561ccの直列2気筒エンジンが生み出すパワーを受け止め、活かすために、スポーツバイクと同様に倒立サスペンションを装備し、リンク式リヤサスペンション、ラジアルマウントフロントキャリパーなどが採用されています。
安全性を高めるための走行支援アイテムとしては、車両バンク角と連動したABS機能を持つブレーキコントロールを装備。
近年ますます注目度が上がるコネクティビティ、すなわち「つながるバイク」として、豊富な情報を視認性よく表示する大型TFT液晶ディスプレイ、Y-Connectアプリによるスマートフォンとの連携やナビゲーションシステムなども搭載しています。

デザイン面では、頭文字の「T」をイメージさせる新デザインのポジションランプを採用し、TMAXらしい「薄目イメージ」をキープしたまま、レンズ内部構造の質感を高めることで、印象的な眼力を称えたフロントマスクとなっています。

「TMAX560 ABS」の上位モデルである「TMAX560 TECH MAX」にも、高い質感で好評の「クリスタルグラファイト」が新色として登場しました。
「TMAX560 TECH MAX」は、専用装備としてグリップヒーター&シートヒーター、電動調整スクリーン、クルーズコントロール、タイヤ空気圧監視システムなどを搭載しており、ツーリングに欠かせない機能を充実させたモデルになっています。
いかがだったでしょうか。
誕生から25年の時を経て、なお進化を止めることのない、ヤマハのオートマチック・スーパースポーツ「TMAX」。
今回ご紹介した「TMAX560 25th Anniversary」は、来年2月25日の発売です。
気になった方はぜひ、全国のヤマハ スポーツバイク取扱店へお越しください。

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それでは、また。
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