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よりスポーティに原点回帰。2026年モデル「シグナスX」開発陣が語るこだわりポイント【第1回:コンセプト&デザイン編】

2026年4月23日

こんにちは。ヤマハ発動機販売の山田です。
シグナスは、125ccクラスの中でスポーティな走りと実用性を高い次元で両立してきたスクーターとして、長い歴史を積み重ねてきたブランドです。
その中でも、2002年に登場した「シグナスX」は、"速くて楽しい125ccスクーター"というキャラクターを明確にし、日本・台湾を中心に多くの支持を集めてきました。
今回登場する2026年モデル「シグナスX」は、そのDNAに立ち返りながら、スポーティさを研ぎ澄ましつつ、現代のユーザーが求める使い勝手を磨き上げたモデルです。
本記事では、日本と台湾の開発メンバーにインタビューし、「シグナスX」を再びこの名前で世に送り出した理由、そして開発において特にこだわったポイントをご紹介します。

開発において特にこだわったポイントをご紹介します

「シグナスX」
・台湾開発モデル担当:CV開発部 望月 幹さん(写真左)
・商品企画:MC車両戦略部コミューターG 礒崎 祐多さん

「シグナスX」台湾開発チーム

「シグナスX」台湾開発チーム 台湾山葉発動機研究開発中心股份有限公司=YMRT(台湾ヤマハ発動機研究開発センター)のみなさん(写真後列左から)

・車体設計コーディネーター:研究開発本部 藤森拓也さん
・車体実験:統合實驗課 PC Chou Shenghsiang (周 聖翔)さん
・プロジェクトリーダー:PM部 Huang Juihsuan (黄 瑞炫)さん
・電装系 設計:電子系統開發課 PC Lu Hsinghan (呂 星翰)さん
・エンジン設計:PT設計課 PC Liou Chewcherng (劉 秋城)さん 
・車体設計:車體開發課 PC Hsu Jungkai (許 戎愷)さん(写真手前)

※本記事に掲載している担当者情報は、インタビュー当時の所属および役職です。現在とは異なる場合があります。


商品コンセプトは「Refined Sporter」
商品企画:礒崎さん
シグナスブランドは長い歴史がありますが、現在のスポーティ路線のシグナスは2002年に確立されました。
以来、「走りが楽しい125ccスクーター」という価値を磨き続けてきました。
今回のモデルでは、その原点を改めて見つめ直し、走りの気持ち良さを中核にしながら、日常での使いやすさも一段引き上げることを狙いました。
商品コンセプトは「Refined Sporter」。
SportとScooterを掛け合わせた"Sporter"という考え方をより洗練させ、シグナスグリファスに対し、サイズ感や足着きを重点的にアップデートし、敏捷性と安定感、日常の使い勝手をさらに高める方向性で進化しています。

なぜ「シグナスX」の名前を復活させたのか
CV開発部:望月さん
前モデルのシグナスグリファスでは、水冷エンジンの採用など、大きな進化を遂げました。
一方で開発チーム内であらためて市場を整理していく中で、
•よりスリムで軽快
•市街地でもワインディングでも楽しい
という、シグナスに対する期待が非常に強いことが分かりました。
営業・マーケティング・商品企画・デザイン・開発とチーム全体でユーザーの声を整理し、その結果「もう一度、スポーティな原点に立ち返ろう」
という方向性が明確になり、開発の軸は、3つの改善ポイントとなりました。
1.ダイナミックで質感の高いデザイン
2.どんな道でも楽しいライディングフィール
3.街中での使いやすさを高める実用性
その中で原点に戻るという開発コンセプトからシグナスXという名前を復活させることが自然と出てきました。

研究開発本部:藤森さん
企画、開発、営業を含め、通常よりも早いタイミングでモデルの方向性について徹底的に議論を重ねられたことが、特に工夫したポイントですね。皆がこだわりを持って、「良いモデルを作りたい」という強い思いで取り組みました。


デザインと魅せ方:一体感と力強さを磨き上げる

デザインと魅せ方:一体感と力強さを磨き上げる

車体設計:許さん
今回のデザインでは、シグナスらしいスポーティさと力強さを、より立体的に表現することを狙いました。
特徴的なのが、フートボード横のカバー → サイドカバー → アシストグリップまでを一体化したように見せる構成です。面の高さや隙間を極力揃え、「パーツがつながって見える」ことを徹底的に意識して設計しました。
強度が必要なアシストグリップは材質が異なりますが、製造・品質部門とも何度も検討し、デザインと実用性を両立させた形状に仕上げています。


一目で分かる、新しいシグナスX

一目で分かる、新しいシグナスX

電装系設計:呂さん
メーターは、必要な情報を一瞬で把握でき、スポーティな気分を高めるため新設計しました。
高コントラストなVA液晶を採用し、自動調光機能や推定航続可能距離表示も搭載しています。新たに搭載した推定航続可能距離表示機能は、燃料残量と平均燃費から航続可能距離を自動計算するものです。実測平均燃費を基に推定値を更新していくため、常に精度の高い距離を表示できるのが特徴です。

ヘッドランプやテールランプも、一目で新しいシグナスXと分かるデザインにこだわりました。

電装系 設計:呂さん
ヘッドランプやテールランプも、一目で新しいシグナスXと分かるデザインにこだわりました。 フロントには新設計のLEDプロジェクターヘッドランプを採用しています。長寿命かつ安定した輝度をもたらすフルLEDとし、小型化と高輝度を両立させました。車体全体の空間効率を高めつつ、驚異的な明るさを実現しています。従来モデルと比較して明るさは150%と大幅に向上。照射範囲の広さも80%向上し、左右それぞれ5メートルだった照射幅が、左右とも各9メートル、計18メートルへと拡大しました。これにより、ライダーは夜道での安心感と高い視認性を享受できます。
フロントフラッシャーはサイズを小型化しつつ、凹凸のレンズカットで光を拡散させ高い被視認性を両立しています。リアには、歴代シグナスのDNAでもある横基調のテールデザインを復活させました。
ポジションランプはデザインとしてカッコよく見せるために、内部のLEDを17個にまで増やしつつ、LEDの粒感が出ず、一面が発光するよう拡散材を使って工夫しました。商品企画や営業とも相談しながら、完成度を高めるために発光面を作り込み、最終的には納得のいく良いものができました。


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いかがだったでしょうか 。 次回【第2回】では、新型シグナスX最大の魅力である「走りの進化」について、フレームや足回りの徹底的なチューニングに迫ります!お楽しみに!


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2026年4月23日

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