本文へ進みます

2026年モデル「シグナス」Xは「赤」を強調した高級感ある外観がポイント! カラーリングデザイン担当者にお話を聞きました

2026年5月12日
こんにちは、ヤマハ発動機販売の山田です。
5月22日に発売される125ccクラスの新型スクーター「シグナスX」。痛快な走りはもちろん、スポーティなデザインとカラーが大きな魅力になっています。フロントカバーの横やマフラーカバーに、鍛造カーボン調のシボをヤマハスクーターで初採用しているのもトピックです。


実は、国内で販売されるモデルは、生産国の台湾仕様とグラフィックやエンブレムなどが異なる日本専用の仕様になっています。その違いや狙いについて、日本と台湾のカラーリングデザイン担当者にじっくりお話を伺ったので、ご紹介します!

カラーリングデザイン:プロダクトデザイン部CMFG Gr. 川島もとみさん

「シグナスX」
・カラーリングデザイン:プロダクトデザイン部CMFG Gr. 川島もとみさん

・カラーリングデザイン:色彩設計課 謝 文川さん

台湾山葉発動機研究開発中心股份有限公司=YMRT(台湾ヤマハ発動機研究開発センター)
・カラーリングデザイン:色彩設計課 謝 文川さん


若者向けの台湾に対し、日本では30~40代後半ユーザーを想定

カラーリングデザイン:川島さん

カラーリングデザイン:川島さん
企画とデザインを進めるカラーリングデザインを担当しました。今回、シグナスXのスタイリングは台湾のYMRTが担当しています。カラーリングデザインに関しても台湾で少し先行して進めていたため、日本側では進捗具合を確認しながら一緒にリレーションを図りました。

デザインは"洗練されたスポーティ感と若々しいライフスタイルの完璧なマッチング"がコンセプトです。キーワードとして、
・ニュースポーティインプレッション(シグナスの躍動感を取り戻す)
・驚きの新鮮さ(ニューシグナスアイデンティティ)
・目に見える敏捷性
といったところを挙げました。

シグナスシリーズは発売してから20年以上経っています。今回はもう一度原点回帰したリニューアルとして、私たちも力が入っていました。

日本仕様の車体カラーは、ブルー、ホワイト、マットダークグレーの3色設定です。

日本仕様の車体カラーは、ブルー、ホワイト、マットダークグレーの3色設定です。いずれも台湾仕様のシグナスXや155ccのシグナスXRに設定されているカラーですが、日本仕様はグラフィックをはじめ、ハンドルカバーやフロントフェンダーの色、ブレーキキャリパーとリヤサスペンションスプリングの色、車体横のエンブレムなどが異なり、品質感を重視した独自の設定となっています。

日本向けのカラーリングコンセプトは「"Re-athletic Cygnus DNA"先進ダイナミックSC」。提案カラーのターゲットカスタマーは"都市郊外在住で、アクティブな生活の中でファンライドを楽しむ30~40代後半男性ユーザー"です。市街地と親和性があり、通勤通学の使用頻度が高い方で、40代前半の層に響くスマートさ、ファッショナブルさを際立たせたいと考えました。
価値観としてはインフルエンサー気質で、都会での通勤にかっこいいバイクを探している、見た目のインパクトが欲しい。そんな人物像です。

台湾市場はバリエーションも違いますし、より若いライダーを想定しています。ユーススポーツ的な部分を重視し、グラフィックで遊んでみる形を取っていたりしますね。日本仕様ではグラフィックを採用せず、落ち着いた印象になっています。


受け入れやすいマットダークグレーと白、エキサイティングな青

マットダークグレーとホワイトは

カラーリングデザイン:川島さん
マットダークグレーとホワイトは"Refined Sporty"をテーマに、受け入れやすいマスカラ―として提案しました。マットダークグレーは「お客様が手を出しやすい」「市場で見かける機会を増やす」「ある意味どんなファッション、環境背景にもなじむヤマハの技術の凄み感」を狙って提案。ホワイトは「受け入れやすいモデルの個性演出」を狙っています。

そして新たにヤマハのカラーブランディングであり、トレンド提案としてのブルーを提案しました。"Pure Athletic Sporty"をテーマに、ヤマハスポーティの系譜を称える、エキサイティングアグレッシブカラーとなり、ヤマハのピュアスピードスポーティ色を表現しています。

台湾チームでモデルの全体像が出来上がった後、私たちで日本仕様のカラーリングコンセプトを固め、台湾チームに協力をお願いしました。台湾側のカラーラインナップを確認しながら、共用できるところは共有しながら、お互いにインプットをしていきました。

シグナスXの歴史を受け継ぐ「赤」を各部に採用

※ブルーイッシュホワイトパール1

※ブルーイッシュホワイトパール1

カラーリングデザイン:川島さん
ここからは各カラーを詳しく解説します。
ホワイトはスタンダードカラーですが、今までのイメージを格段にアップデートさせたい気持ちがありまして、グロスホワイトを採用しました。今のシグナスグリファスで使っていたホワイトより純白の印象があるピュアホワイトになります。

フロントカバー(ハンドルカバー下側の部分)には半ツヤマットのブラック色をコーディネート。さらに日本専用で、前後ブレーキキャリパー、リアサスペンションのスプリング、シートの縫製色を赤にすることで、レーシングイメージを強め、精悍なスポーティさを表現しました。

フロントカバー(ハンドルカバー下側の部分)には半ツヤマットのブラック色をコーディネート。

日本専用でリアサスペンションなどの機能部品に赤を採用したのは、台湾仕様のようにグラフィックを採用しない分、それぞれの機能をしっかり目立たせるためです。旧シグナスXもキャリパーやリアサスペンションを赤で強調してきた歴史があるので、そこはしっかり引き継ぎいであげたいなと思っていました。

なお、台湾仕様はキャリパーがガンメタで、リアサスペンションが黒、シートの縫製色がグレーです。また、日本仕様ではハンドルカバーとフロントフェンダーがボディ同色ですが、台湾仕様は全てブラック。フロントカバーがグロスブラックの車体色もあります。

※マットダークグレーメタリック8

※マットダークグレーメタリック8

続いてブラック系のカラーとなる半ツヤのマットダークグレーです。洗練されたクール感を表現する半ツヤダークグレーをベースに、ツヤのあるブラックをコーディネート。こちらもキャリパーなどに赤を使うことでレーシングイメージを強め、パワフルなスポーティさを表現した提案になります。

※ディープパープリッシュブルーメタリックC

※ディープパープリッシュブルーメタリックC

ブルーは、ヤマハのスポーツ性を強調する色であり、シグナスXの復活を体感させるピュアスポーティ色として採用に至りました。ブルーをベース色に、他の車体色と共通の半ツヤマットブラックをコーディネートしています。こちらにも赤色のコンビネーションを入れ、ピュア、スピード、スポーティを表現した提案です。


日本専用の立体エンブレムで質感を向上

日本専用の立体エンブレムで質感を向上

カラーリングデザイン:川島さん
立体エンブレムは台湾仕様では採用されておらず、日本仕様の大きな特徴です。最初は台湾向けモデルへの使用も含めてデザインしていましたが、結果として日本のシグナスXのみに採用されることとなりました。

ロゴは、スタイリングと連動していまして

ロゴは、スタイリングと連動していまして"アグレッシブパフォーマンススポーツ"を表現しました。シグナスのパワーとスピードを強調するために、シンプルでクリーンなイタリック体のフォントを使用。「X」の文字は車体の空力設定とリンクさせ、空気を突き破るスピードというコンセプトでカットしたデザインになっています。

また、「BLUECORE」のエンブレムは従来、厚みのあるタイプでしたが、今回初めてフラットなタイプを採用しました。

また、「BLUECORE」のエンブレムは従来、厚みのあるタイプでしたが、今回初めてフラットなタイプを採用しました。これはスポーティに見せるのが狙いです。貼付する位置もシグナスグリファスのハンドルカバーから、エアクリーナーカバーに変更し、BLUECOREの機能をより直接的に表しています。


台湾のカラーは"ライトウェイトスポーツ"がテーマ

※台湾仕様のシグナスX125(ABS仕様)は、ライトブルー、ホワイト、ブラックの3色設定。

※台湾仕様のシグナスX125(ABS仕様)は、ライトブルー、ホワイト、ブラックの3色設定。ハンドルカバーとフロントフェンダーが黒で、テール横側に大きく車名グラフィックが入るのも特徴


カラーリングデザイン:謝さん
台湾側のカラーコンセプトについてご説明します。当初から台湾仕様の125と155のカラーディレクションを同時に計画しました。それぞれのモデルに異なるスタイルを与えることで、2つのセグメントを明確に区別し、異なるユーザーを惹きつけたいと考えたからです。

カラーコンセプトは、シグナスXを真のスポーツスクーターへと回帰させることです。市場参入時にインパクトのあるデビューを演出するため、新しいスタイリングを強調し、目を惹くカラーを選択しました。

※台湾仕様のシグナスXとシグナスXR

※台湾仕様のシグナスXとシグナスXR

125は「ライトウェイトスポーツ」をテーマに、ピュアでフレッシュな印象を表現しました。これによってシグナスXのスポーティさを初めて体験する初心者や女性ユーザーを惹きつける、ユニセックスなスタイルとしています。一方、155は「ダイナミックなインパクト」を目指しました。

結果、台湾のシグナスX ABSモデルには、ライトブルー、ブラック、ホワイトの3色を設定しています。

ヤマハスクーター初、鍛造カーボンに見えるシボを採用

ヤマハスクーター初、鍛造カーボンに見えるシボを採用

ヤマハスクーター初、鍛造カーボンに見えるシボを採用

カラーリングデザイン:謝さん
今回、フロントカバーサイドとマフラープロテクターの表面に特殊なシボを施しています。素材はPP(ポリプロピレン)で、新しい価値を表現することが狙いです。PPは安っぽく見えがちですが、この素材と模様を組み合わせることでより高い質感を表現できます。表面には鍛造カーボンをイメージしたパターンを使い、パフォーマンスの機能的な魅力を表現しました。

これは、新しいパターンで"レース"をイメージしています。AXIS ZやJOG125のような実用ユーザー向けではなく、スポーティなシグナスXだからこそできた表現になります。

日本ではハンドルカバーの色とフロントフェンダーの色がボディ同色ですが、台湾では黒で表現しています。

日本ではハンドルカバーの色とフロントフェンダーの色がボディ同色ですが、台湾では黒で表現しています。これは"コンパクト"と"ライトウェイト"を視覚的に表現するためです。台湾では日本よりスポーティさが求められるので、色の面積を減らし、もっとシャープに軽く見せるため、ツートンカラーで表現しました。

日本のユーザーさんには、今回のシグナスXは本当に力を入れて開発したということをお伝えしたいです。

日本のユーザーさんには、今回のシグナスXは本当に力を入れて開発したということをお伝えしたいです。いいモデルを世に出せたと思っています。シグナスXは大切なモデルなので、今後も色々な手法や新しいやり方を提案していきたいです。最後に「Enjoy your ride」というメッセージをお伝えしたいですね。

----------------------------------------------------------------------

いかがだったでしょうか?
日本仕様のシグナスXは、国内のユーザーに合わせたカラーリングデザインが施されていることがよくおわかりになったのではないでしょうか。車体色はもちろん、立体エンブレムやリアサスペンションなど、細部に至るまでこだわりが満載です。
全3カラーとその質感を、ぜひお近くのヤマハバイク取扱店で確かめてみてください!

それではまた。

■製品情報 CYGNUS X

■ヤマハ バイク取扱店検索


2026年5月12日

記事カテゴリー

ページ
先頭へ