初クルーズまでに
初クルーズまでに必要な準備をご紹介します。
航海計画はセーフティクルーズの第一歩。初クルージングの航海計画を立ててみよう。
クルージングをするときは目的なくボートを出すのではなく、航海計画を立て、それに沿って楽しみましょう。
計画コースの水域における航路や水深、危険箇所、それに定置網や標識、さらに気象状況や潮流・潮汐などさまざまなデータを集めていくと、事前に準備しなければいけないことがわかるはずです。これがセーフティクルーズの第一歩です。さあ、初乗りの航海計画をたててみましょう!
船酔いから怪我や病気まで、いざという時のために救急対策を万全にしておこう。
海に出れば船酔いすることや、怪我、熱中症など具合が悪い人がでることもあります。しかし海の上からすぐに病院に行くことは難しく、すぐに救助が来てくれるわけでもありません。そのため予防対策を考え、もしけが人や病人が出た場合には、すみやかに応急処置ができる準備と知識は持っておきましょう。これも大切なセーフティ対策です。
アンカリングやムアリングなど寄港地で必要になる操船技術はひと通り修得しておこう。
目的地についても、必ずしも桟橋が空いているとは限りません。アンカリングなどによってボートを停泊させなければいけないケースもでてきます。アンカリングは水上にボートを浮かべて泊めておく大切な操船技術です。
例えば、エンジンがトラブルを起こしてボートが岩礁など危険な水域に流されていくのを防ぐ時にアンカーを入れて流されるのを止めることができ、浅瀬に乗り上げた場合でも、このアンカーを使って脱出する方法もあります。実際に行う前に投錨から抜錨までの作業をひと通り練習しておきましょう。
定置網や漁船の操業方法など、フィールド周辺の漁業情報を調べておこう。
海は漁師の人たちにとって大切な生産活動の場です。従って周辺の漁業に関する情報やそれに関する正しい知識を知ったり集めたりしましょう。 実際に起こるトラブルの多くは漁網にプロペラを巻き付けたり、漁具に衝突したりというものです。
定置網や海苔網などが、いつどのあたりに入っているのかを確認しておくことが大切です。
また、巻き網や底引き網などを曳いている漁船等の違いも理解しておき、操業中の漁船には近寄らないなどトラブルにならないように注意しましょう。
岸近くには、潜水によって漁をしている人やダイバーが潜っている場合もあるので、航行には十分注意しましょう。
いざという時のために自分でできる範囲のメンテナンスや補修をマスターしておこう。
機械なので故障もする場合がありますが、日常の整備点検をしっかり行っていれば、これらのトラブルの多くは未然に防げます。整備・点検不良や不備がトラブルの最大の原因とならないように自分でできる範囲のメンテンテナンスや応急処置の知識は身につけておきましょう。
もし海上でトラブルが発生した場合、原因が些細なことであっても対処が遅れると座礁や転覆など深刻な二次トラブルを引き起こす可能性があります。その場合、応急処置で対応できるのか、本格的な修理が必要なのか的確に判断して最善の方法を取ることが求められます。もちろんメンテナンスに必要な道具や用具はしっかりと揃えておきましょう。