レポート&コラム
日本沿岸で行われるビルフィッシュトーナメントレポートと海外の釣行記です。
チームYBSのJIBT参戦記
2008年7月20日~23日 下田国際カジキ釣り大会
チームYBSはAldila77(EXULT45CONVERTIBLE)で下田国際カジキ釣り大会の第30回記念大会に参戦。カジキ釣りの頂点を目指した大海原での3日間をレポートします。
ビルフィッシュトーナメントのシーズンが始まり、潮岬周辺のすさみや串本大会ではカジキの賑やかな釣果を揚げて盛り上がっていたが、相模湾から下田沖の伊豆七島周辺は冷水塊に覆われていて、クロカジキが回遊する海域ではなかった。
インターネットのNOAA衛星画像や黒潮情報を参考に伊豆海域の海水温の変化を気にしていた。ところが7月15日過ぎから、ようやく黒潮の勢いが増して、その反転流が下田沖に張り出してきた。そのような中で、今年の下田国際カジキ釣り大会は第30回の記念大会を迎え、全国から124チームのエントリー数で幕を開けた。
私は今回はじめてこの憧れのJIBTに参加するチームYBS (船名:Aldila77)に乗せてもらうことになっていた。このボートは今年発表されたEXULT45 CONVERTIBLEで、5月に進水したばかりの新艇でオーナーさんもカジキ釣りは初挑戦という。
7月19日10時30分ホームポートの横浜ベイサイドマリーナを出港した。梅雨明けの真夏の海は湖のような穏やかさで、城ケ島をかわし下田までの回航も約3時間と快調そのものだった。
下田海域に入ると大会無線のチャンネルからは「どこどこでカジキにヒット、ファイト中」とか、「タグを打った」と、そんな声が聞こえてきていた。この海域にいい潮が入り、ターゲットのマーリンが居ることで、期待感にチーム全員の胸が膨らむ。下田港に入港するとすでに各地から集まった精鋭たちが、ボートの係留やタックルのチェック、大会本部への到着申告などであわただしく動いていた。
下田港内の各ボートの係留は通称ヤリ付けという方法で、アンカーを岸壁の沖合いに打ち、後進でボートのスターンを岸壁にもやう方式をとっている。これには操船の技術が要るんだろうと感心した。そして各チームボートはそれぞれボートと岸壁に渡すハシゴまで用意している。さすがはベテランチームが集まる日本一の国際大会であると実感させられた。
19日の夕方6時からは盛大な前夜祭が始まった。漁協の特設会場には600名を越す参加者が集まり、いろいろな模擬店を出店するチームや生バンド演奏などもあり、潮焼けした顔の海の男たちが和気あいあい、一年ぶりの再会で盛り上がった。我チームYBSもオーナーやキャプテンが陸路集合し、明日からの挑戦に備えチーム内全員が打ち解けた。
太陽が沈むと係留された各ボートはライトで美しく飾られ、30回大会を記念して打ち上げ花火もあがった。下田国際カジキ釣り大会は下田市や下田市商工会のバックアップもあり、こうした盛大なイベントが開けるのだと、憧れの大会の前夜祭に参加してあらためて感激した。
YBS(YAMAHA BOATING SYSTEM)
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