確実に2秒タイム縮めます。速くなりたい! の気持ちに応えるbLU cRUアカデミー開催
- 2018年3月19日
みなさん、こんにちは。ヤマハ発動機販売・加藤です。
先日、「bLU cRU(ブルー・クルー)アカデミー」を埼玉・川越で開催しました。これは、モトクロス地方選手権で上位入賞を目指すヤマハオフコンペモデル「YZシリーズ」のユーザーさん向けスクールです。
「bLU cRU」は、ヤマハのバイクでレース活動に励むアマチュアライダーのみなさんをサポートする取り組みで、国内ではオフロードレース(モトクロスやエンデューロ)を中心にレーシングサービスやスクールの実施、好成績を残したメンバーへの賞典設定などを行っています。
↑ヤマハライダーのつなぎや
↑ウエアに付いているワッペンで、ご存知の方もいらっしゃると思います。
そんなレースサポートの一環として実施した今回の「bLU cRUアカデミー」では、関東選手権のコースを使ってコーナリングを重点的にレッスンしました。
↑講師は、おなじみの元ヤマハファクトリーライダー・増田智義さん。
「今日は確実に2秒、タイムを縮めて帰りましょう!」
↑そして、今年の春から大学生、頭も走りもキレッキレの全日本モトクロス選手権IA2クラスに参戦の瓜生大喜(うりゅう だいき)選手(レーシングチーム鷹)と
↑瓜生選手と同じレーシングチーム鷹所属で元全日本モトクロス選手権IAライダー・中島敬則(なかじま たかのり)さんがサポートを務めてくれました。心強い!
↑まずは身体を慣らすために
↑コースを15分ほど走ります。皆さん、なかなかいい走り。
↑その後、2グループに分かれ、早速レクチャースタートです。
↑その日のコースコンディションを知るには......
「実際に地面を触る!」
感触から身体が理解することもあるそうですよ。
本日のポイント その1
【コーナー単体でとらえず、コース全体のなかで、そのコーナー特性を考えよう】
↑増田センセイによると「コーナー前後の直線含め、いかに速く走るかのコーナー」と「コーナー自体を速く走るコーナー」の2種類があるのだそう。
↑コーナーの特性によって、コーナーへのアプローチの仕方、ブレーキングなどなど、全く違うのです
↑さらに同じコーナーでもイン側アウト側の攻略方法で異なります。今回、定石とは異なるノウハウも飛び出してましたよ。
↑いくつかの走り方をマスターしておけば、実践時にライバルの状況を把握した上で、自分に有利な闘い方のバリエーションを増やしておけるというもの。
↑つい、ひとつのコーナーだけで、ライバルを抜こうと思ってしまいがちです。でも、レースも人生と一緒(!?)。
コース全体を理解し、相手を交わすためのベストなポイントは、ラインはどこなのか? コース・レイアウトやレース・ディスタンスを考えた上での戦略の立て方についてもアドバイスが飛んでいました。
本日のポイント その2
【上はぶらぶら、下はかっちり】
↑ブレーキング時のマシンコントロールの際、つい腕に力が入ってしまいがちですが、マシンをしっかりホールドするのは下半身。上半身は力を抜いてリラックスです。
↑ジュニアやNB(国内B級ライセンス)中心のクラスでは、フープス(洗濯板のようなでこぼこが連続するセクション)攻略のヒントもレクチャー。
↑フープスの練習ではありますが、フープスを抜けた先のコーナーは、先に学んだコーナリングのポイントを思い返して走行します。
局部的ではなく、連続してなめらかに走行をつないでいく練習でもあるのです。
↑サスペンションがどう動くのか、だからフープスをリズム良く走るにはどうすべきなのか、マシンを使って分かりやすく説明します
↑疑問はその場で即解消!
↑増田センセイが説明した内容を瓜生選手や中島選手がその場ですぐにやって見せてくれるので理解も進みます。
↑何のための練習なのか、よく考えて走るよう、時々カツ!が入れられます。
↑もちろんスタート練習も。
↑スタート練習の時には、メカニック役を務める保護者の方へも、ちょとしたアドバイスが行われました。
朝から夕方まで、みっちり学んだ最後は、1日を振り返ってのおさらい走行。
コーナリング中心に習った内容を反復し、しっかり身に付けて帰っていただくため
あくまでも1日の総仕上げとして、速さを求める時間ではないですが、
ついついペースが、上がってしまった方も......。
かなり真剣に周回を重ねていましたよ。
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
参加くださった方にお話を伺いました。
今シーズンからYZ85にステップアップ
樋口絆里(ひぐち ばんり)選手(レーシングチーム鷹)
↑春から6年生になる樋口選手の得意な科目は、体育・理科・図工・算数だそうです
--------レースの魅力は?
樋口選手
「友だちと一緒に真剣に戦えるところ。今年からYZ85に乗り替えたら、以前よりもスピードが速いし、できることも色々増えて、バイクに乗っているのがとっても楽しいです」
--------「bLU cRUアカデミー」参加動機は?
樋口選手
「上手くなりたい。友だちよりも速く走りたい。上を目指したいんです」
--------「bLU cRUアカデミー」参加の感想は?
樋口選手
「増田センセイがやり方を教えてくれた後に、瓜生選手がお手本を目の前で見せてくれたのでとても分かりやすくて良かったです。特に課題だったコーナー立ち上がりが、速くできるようになりました」
--------今シーズンの目標と憧れの選手を教えてください。
樋口選手
「今年、初めてのジュニアクロスに参戦しますが、ランキングでシングルを目指したい。
憧れは同じチームで、2017年シーズン関東選手権のジュニア・チャンピオン・中島漱也(なかじま そうや)選手です」
サポートされているお父さんにも伺いました。
--------レースをしている息子さんについて
樋口選手のお父さん
「普段は、なかなか一緒にいられる年頃でもないのですが、レースをしていることで、親子で過ごせる時間が増え、コミュニケーションが深まったと思います。
またライダーとメカニックという立場から、親子の関係では知り得なかった、子どもの新たな一面を発見することもあります」
--------「bLU cRU」のサポートについて
樋口選手のお父さん
「子どもは、友だちの影響でレースを始め、どんどん夢中に。私が追いかける格好でメカニック的なことをやるようになりましたので、レースに不慣れなところもあり、bLU cRUのレーシングサービスはとっても安心です」
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お次は、沖縄からJNCCに参戦中の渡辺学選手のもとにモトクロス留学している
原國 翼(はらぐに つばさ)選手(TWISTER Racing)
↑好きな食べ物は沖縄発祥のタコライス
--------「bLU cRU」のサポートについて。
原國選手
「bLU cRU賞とか、がんばれば、がんばるほどに手厚いサポートをしてくれるイメージです。
また今日のようなスクールでは、同じくらいのレベルのライダーと走るので、負けたくない! という気持ちに火がつきますね」
--------「bLU cRUアカデミー」参加の感想は?
原國選手
「今日は、わだちの攻略を念頭に臨みました。アドバイスに従って、意識をイン側に向けて走行したらスムーズに走れて。とても参考になりました」
--------今シーズンの目標は?
原國選手
「YZ250Fに乗り始めてひと月ほど。少しずつ慣れてきたところです。
今年は関東モトクロス選手権NBクラスにエントリーしますが、沖縄でのレースと比較にならないほどの台数が参戦しているので、がんばらないと。ランキングトップ5を目指したいです」
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そして
崎原太樹(さきはら たいき)選手(TWISTER Racing)
も沖縄から渡辺学選手の元に。
↑とても緊張するけれど、横一線で一斉にスタートするのがモトクロスの醍醐味だそうです。
--------「bLU cRU」のサポートについて。
崎原選手
「bLU cRU賞でパーツが購入できるのはいいですね。
でも、一番はレーシングサービスじゃないでしょうか? 決勝直前の公式練習で万が一何かが起こって手持ちのパーツがなくて出走できずノーポイントで終わるよりも、bLU cRUのレーシングサービスなら部品を貸与してくれるので、とりあえず出走できる安心感がいいですよね。幸い、そういう事態にまだなったことはありませんけれど」
--------今シーズンの目標は?
崎原選手
「YZ85からYZ250Fにステップアップし関東モトクロス選手権NAクラスに出場します。速いライダーが集中していますが、ベストを尽くして毎戦表彰台を狙いたいですね」
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同じく沖縄からモトクロス留学中の
兼城春樹(かねしろ はるき)選手(TWISTER Racing)
↑ジャンプで飛んでいる時やバトルで競り合っている時がレースの魅力と兼城選手。好きな食べ物はマンゴー。
--------「bLU cRUアカデミー」参加の感想は?
兼城選手
「全てがためになりました。なかでもコーナリングが苦手だったので、同じコーナーを何度も繰り返し練習できたことがとても良かったです。確実にタイムを縮めることができたと思います」
--------今シーズンの目標は?
兼城選手
「YZ125からYZ250Fに乗り替えて関東モトクロス選手権NAクラスに挑みますが、YZ250Fはパワーがあってスタートがとてもいい感触。ランキングでトップ3には入りたいですね」
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兄弟でレースに取り組む
笹島義隆(ささじま よしたか)選手(右)と笹島克久(ささじま かつひさ)選手(YSP横浜南)
↑バイクが大好きなお父さん(中央)の影響でモトクロスを始めたという笹島兄弟。弟の克久選手は2017年関東選手権NBクラスのチャンピオン
--------「bLU cRU」のサポートについて。
兄・義隆選手
「今日のような練習の機会はありがたいです」
弟・克久選手
「やっぱり特典ですよね。がんばって走って、好成績を取れば、bLU cRU賞として用品購入に使えるクーポンがもらえるのがいいです。そのクーポンでさらにいいパーツに変えて、また好成績を上げる、の繰り返し。モチベーションアップになりますよ」
--------「bLU cRUアカデミー」参加の感想は?
兄・義隆選手
「普段の走行練習では、15分間ほどの限られた時間内、コース全体をずっと走り続けるのですが、bLU cRUアカデミーでは、セクションごとに区切って、教わった内容を念頭に何度も何度も反復練習ができたので、ものすごく身に付いた気がします。
また、コーナーひとつとっても同じコーナーはなく、攻略方法がコーナーによって異なること、2つの乗り方を学べたのでとても良かったです。
休憩時間には、ほかの同年代のライダーとコミュニケーションできるゆとりがあるのもいいでですね」
弟・克久選手
「教わった内容を、見本として走って見せてくれるのもいいです。やっぱり、増田センセイやA級ライセンス保持者の実力ある現役ライダーのみなさんに指導されると素直に聞くことができますよね。普段の父のアドバイスと違ってね(笑)」
--------今シーズンの目標を教えてください。
兄・義隆選手
「YZ250Fで全日本モトクロス選手権IBクラスに出場しますが、まずは予選突破。そして決勝ではポイント獲得をめざします」
弟・克久選手
「今年から関東選手権NAにステップアップ。マシンもYZ125からYZ250Fに乗り替えての新たな挑戦になりますが、やっぱりチャンピオン獲得を狙いたいですね」
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つづいてYZ85LWで全日本モトクロス選手権レディースクラスに参戦
穂苅愛香選手(中央・TOMOレーシング)
↑2017年シーズンは姉妹で参戦していましたが、今シーズン、姉の彩香さんは妹・愛香選手のサポートに。
--------今回の「bLU cRUアカデミー」参加動機は?
穂苅選手
「私、こけちゃうコトが多いんです。なので、スピードを落とさず、わだちがあっても走りきれるようになりたいと思って参加しました」
--------「bLU cRUアカデミー」参加の感想は?
穂苅選手
「9番ポストのコーナーを曲がるときに、自分が思っているよりも、もっと内側にいくように意識して、という具体的な分かりやすいアドバイスをもらい、イン側を見るように気をつけたら上手く走れるようになりました。
2017年のbLU cRUアカデミーにも参加したのですが雨続きで。今日は、天気にもコースコンディションにも恵まれ、昨年1年分を走ったくらい満足ですね(笑)」
--------今シーズンの目標と憧れの選手を教えてください。
穂苅選手
「今年は、バイクに乗ることだけでなく、身体づくりにも取り組み始めましたので、毎戦、予選突破と、決勝では、ポイントが取れるようにしたいです。
目指すは、もちろん、元全日本レディースチャンピオンの安原さや選手です」
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最後に、レースでは今年からYZ85を駆りジュニアクロスで戦う
佐藤瑞希(さとう みずき)選手
↑ものづくりが大好きで、得意な教科は図工と体育。3人男兄弟の末っ子で、お兄さんたちの影響で3〜4年前からモトクロス始めたそうです
--------「bLU cRUアカデミー」参加の感想は?
佐藤選手
「コーナーでもストレートでも、腕の力を抜いて走るよう指導を受けて、教わった通りに意識してみたら、できるようになり、とっても勉強になりました。100点満点で96点の満足度です」
--------今シーズンの目標と憧れの選手を教えてください。
佐藤選手
「今年からジュニアクロスにステップアップしYZ85で参戦。YZ85は65ccクラス並のサイズ感で乗りやすく、それでいてパワーがあって加速がいいので、まずは予選を通過し、決勝では中盤以上の成績を目指したいです。
目指すは、全日本モトクロス選手権 IA1クラスで活躍する星野優位選手!」
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みなさんにお話いただいたbLU cRUアカデミーのいいところをまとめると
☆ ポイントとなるセクションを繰り返し何度も反復練習できるところ
☆ 指導が具体的で分かりやすいところ
☆ A級ライダーがその場でお手本を見せてくれるところ
☆ 自分と同じようにがんばっている仲間と出会えるところ
「bLU cRU」は、アマチュアライダーのみなさんのがんばりたい気持ちをしっかりサポートします。
こちらからbLU cRUアカデミーなどのイベント情報が確認できますので、YZオーナーのみなさん、ふるって会員登録&ご参加くださいね。
そうそう「bLU cRUアカデミー」は、地方選手権が開催されるコースで開催しているので、今日学んだことがレースで即、実践できるのも魅力ですよ。
【関連リンク】
・bLU cRUアカデミー2017年の模様
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・bLU cRUアカデミー経験者、穂苅彩香さん・愛香さん姉妹が初の全日本決勝へ!
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