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「乗らずに学べるバイクレッスン」 ~ ライディングの装具を教えて! その1 ~

2021年8月27日

ライダーのみなさんこんにちは( ̄0 ̄)/。YRA(ヤマハ ライディングアカデミー)事務局の高島です。みなさんはバイクのことであれこれ悩んでいませんか?
今回は改めてライディング時の服装や装具について紹介していきますよ。このテーマは過去にもやっているのですが、YRA受講者の皆様から質問が多いことや、レッスン当日に受講される方の服装を見て、事務局としてもう一度しっかりお伝えしたいと思いました。
バイクに上手く乗るためにも、まずはライディングに適した服装や装具が大切!主な服装や装具について2回に分けて紹介いたします。ぜひ最後までお読みいただき、装具の見直しや購入の検討にお役立てください。

さて、ライディングの装具で最初に取り上げるのはもちろんヘルメット。まずは、これがなければ絶対にバイクに乗ることはできません。被らないと違反だからだけ?ではないですよ。ヘルメットは最も大事な安全装具だからです。
では「ヘルメットなら何でもいいんですか?」と、そんな基本的な質問からお答えしておきましょう。しっかりと規格にあったバイク乗車用のヘルメットを被ってください。そしてヘルメットは大きく分けて125cc以下用と、すべてのバイクに乗車できる2種類の規格がありますよ。

フルフェイス

まずはこのフルフェイスタイプ。最近はこのモデルのように、強い日差しの時に効果を発揮する、シールド内にサンバイザーが付いているモデルも増えています。

ギブソン"

そしてフルフェイスには、こちらの様にオフロードバイクにも良く似合うモデルもあります。オフロードバイクに似合うと言いましたが、もちろんオンロードバイクで使用しても構いませんよ。バイザーがあるので日差しによる目の疲れが少なく、特に日の光に向かって走行する時にとても助かります。
ここでYRAのレッスンでもお話ししているのですが、走行する時は目を保護するため、必ずシールドを下ろしてください。

シールド下ろしての走行

走行中は風や他の車が舞い上げた砂埃等がよく舞っていますし、たまに少し大きめの飛び石なんかもあります。そして、夜間になるとバイクのライトを目掛けて虫も飛んできます。雨が降ると雨粒が目に当たります。これ前方が見えにくくなるだけでなく、雨粒が顔に当たると結構痛いんですよね。
また、オフロードタイプのヘルメットなどでシールドが付いていないタイプのものは、必ずゴーグルをつけてくださいね。中には一般のサングラスで代用されている人もいらっしゃいますが、やはり安全のためにはおすすめしません。
シールド付きのヘルメットやゴーグルでは自分のバイクに似合わない?そんなことはありませんよ。フルフェイスやジェットタイプなど、多くのモデルが販売されていますので、バイク専用品の中に必ず似合うヘルメットはあるはずです。専用品の中から、ご自分のバイクに似合うヘルメットをお選びください。
そして、ヘルメットで最も大事なことは、あごひもをしっかり締めること。あごひもを締めないとヘルメットを被っていないことと同じです。また、あごひもが緩いと、万が一の時に簡単にヘルメットが脱げたり、ずれてしまったりして、まったく頭を守ってくれなくなります。締める目安はあごとあごひもの間に指が一本入るぐらいです。

ダメなあごひも
(ダメな例:衝撃があると簡単に脱げてしまいます)

良いあごひも
(良い例:指が1本程度入る状態)

こちらの写真のように、ヘルメットのあごひもはしっかり締めてくださいね。

次に大事な装具はグローブです。
バイクをしっかりと操作するためにもグローブも必ず着用しましょう。

グローブ1

もし、グローブをしないで素手で操作すると、雨や自分の汗で滑ったり、寒いときには手がかじんでしまったり、そして万が一、転倒した時には大変危険です。なぜなら必ずと言っていいほど、転倒時には手をついてしまうからです。

グローブ2

転倒した経験がある方はお分かりだと思いますが、転倒時は無意識に手をついたと思います。地面には針金や割れたガラスなどの突起物が、いろいろ落ちていますよね。そこに手をついて、路面を滑っていくと考えただけでもぞっとしますよね。また、立ちゴケ程度であってもグローブが無い事で、大きな怪我に繋がる事が多分にあります。
今、二輪の免許取得のために教習所に通っている人も、自分のサイズにあったグローブをすることで、格段にバイクの操作がしやすくなりますよ。ぜひ用意してください。
バイクに乗る時、ヘルメットのあごひもを締めた後、最後に身に着けるのがグローブです。私はグローブを着けた瞬間、いつも不思議と「さぁ行くぞ!」という気持ちになります。
ちょっと近くまでだからとか、スクーターだからとか、乗車する距離や車種・排気量にかかわらず、皆さん必ずグローブをしてくださいね。

シューズ

3つ目はライディングブーツ、又はライディングシューズです。皆さんバイクの操作はどこでしていますか?先ほど述べたグローブを装着した手は、スロットルやクラッチ、前ブレーキや方向指示器などいろいろな操作をしていますが、ギヤチェンジや後ろブレーキは足で操作していますよね?そして停止する時は足を着いてバイクを支えています。ライディングにおいては足も手と同じぐらい重要なのです。ところが意外とライダーの皆さんはライディング時のシューズの重要性を理解されていない気がします。
加減速時や向きを変える時には、バイクをホールドする必要がありますが、この時にくるぶしをバイクに当てて、しっかりホールドするためにもライディングシューズが必要となります。

くるぶしホールド
(くるぶしと車体が接していますね)

また、ほとんどのライディングシューズの左足の甲側には、ギヤチェンジをするためのシフトパッドが設けられております。

シフトパッド

デザイン上、他の部分と一体になっていたりする物もありますが、このシフトパッドがあることで、シフトアップ時の確実性が増します。ジョギングシューズのように足の甲側がやわらかいシューズでシフトアップの操作をすると、シフトペダルに確実に力が伝えられず、次のギヤにきちんと入らない時があります。
また、バイクの取り回しが苦手という人で、ライディングシューズなどを履いていない場合、ひょっとしたらそれも原因の一つかもしれません。バイクを支えたり、押したりする時に足元がふらついていたら力が入りませんし、特に柔らかいスニーカーでは踏ん張ることができません。

押そうとしている写真

そして立ちごけでも足首がバイクと地面に挟まれて怪我をした。なんてことにもなりますので、安全のためにもライディング専用のシューズ(ブーツ)を履きましょう。

ここまでの話、どうでしたか?当たり前だと思っていたこと、自分は違うと思ったことはありましたか?もちろん答えは一つではないのですが、皆さん安全を第一に考えて装具を選んでくださいね。我々YRA事務局では、ライディングの上達には技術だけでなく、自身の安全装具も大切だと考えております。
次回は「ライディングの装具を教えて その2 ジャケット・パンツ・プロテクター」について紹介させてもらいます。

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2021年8月27日

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