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めざせ、脱・初心者ライダー 坂道発進を克服しよう!その2(オフロード編) ~

2023年8月2日

ライダーのみなさんこんにちは( ̄0 ̄)/。ヤマハ発動機販売の高島です。
免許を取って、バイクも買ったら、いざ公道へ!だけど公道に出てみると平坦な道ばかりではありません。前回はオンロードでのケースをご紹介しましたが、今回はさらにちょっと難しいオフロード路面での坂道発進の方法について説明していきますよ。ぜひ最後まで読んでくださいね♪

ではオフロードを楽しんでいるライダーの皆さん!坂道発進の前にまず、坂道の停止で苦労していませんか?
上り坂で停止した時に両足を地面につけ、フロントブレーキだけかけて止まってはいませんか?

この写真の様な止まり方だと、傾斜のキツイ場所では、フロントブレーキをかけていても、ずるずると滑り落ちることがあります。

この写真の様な止まり方だと、傾斜のキツイ場所では、フロントブレーキをかけていても、ずるずると滑り落ちることがあります。

両足でバイクを支えるも

両足でバイクを支えるも・・・

ずるずる滑り落ちてしまいます。

ずるずる滑り落ちてしまいます。
これはオフロードの上り坂では、フロントブレーキをかけていてもフロントタイヤに荷重が十分にかからず、タイヤと路面のグリップが不足して停止することができないのです。
「怖いから両足を着いてバイクを支えたい!」と思うことが間違い。
ずるずる滑り出す車体を支え切れずに、自分もバイクと一緒にこけてしまうことになります。(TдT)

停止時の基本姿勢はリアブレーキを踏むこと。

停止時の基本姿勢はリアブレーキを踏むこと。

なぜなら上り坂での停止時には、リアタイヤの方に特に荷重がかかっているので、リアタイヤが路面を押し付けて止まってくれます。

なぜなら上り坂での停止時には、リアタイヤの方に特に荷重がかかっているので、リアタイヤが路面を押し付けて止まってくれます。
あなたの周りでフロントブレーキだけで止まろうとした友人がいたら、ぜひ教えてあげてください。オンロードでは止まれても、オフロードでは同じ様にはいきません。オンロードの坂道の上りで、フロントブレーキだけで止まっていられるのは、タイヤのグリップ性能とアスファルトの路面に、助けられているのだと。

オフロードでの坂道発進はオンロードよりさらに気を使います。それは柔らかい路面の時に発進時の力が強すぎると、リアタイヤが路面を掘ってしまい、上がらなくなってしまうことがあります。
また滑りやすい路面でリアブレーキを一気に緩めると、リアホイールがスピンすることもあります。
それらを防ぐには坂道を上がるための駆動力だけでなく、リアタイヤが路面を掘らない程度に、スピンしない様に、じんわりと発進しなければなりません。
発進時には一気にリアブレーキを緩めるのではなく、リアブレーキを軽くひきずり路面を押さえつつ、気持ち長めの半クラッチと、丁寧なスロットル操作が必要になってきます。

では、以上のことを念頭に置いて、城(たち)インストラクターのお手本で見てみましょう。

では、以上のことを念頭に置いて、城(たち)インストラクターのお手本で見てみましょう。

リアブレーキを軽くひきずり、気持ち長めの半クラッチ、そして丁寧にスロットルを開けて

リアブレーキを軽くひきずり、気持ち長めの半クラッチ、そして丁寧にスロットルを開けて

「城いきま~す!」

ここでもまだ半クラッチです。

ここでもまだ半クラッチです。タイヤをスリップさせない様に。

無事に上れました。

無事に上れました。坂道発進ミッション完了!

もし発進に失敗して路面を掘りすぎてしまったり、スリップして上がれない場合は、安全に再発進できる位置まで下がりましょう。オフロードはオンロードより上りが難しいです。
オフロードを走っている時、勢いでどんどん下ってしまうと、上れる技術がないと戻って来れなくなることもあります。「ここは以前走った場所だから大丈夫」などと油断していると、雨で路面が滑りやすくなっていたりもしますよ。
雨の日や、雨上がりは難易度がぐっと上がります。ですから坂を下る前には、バイクから一度降りて、歩いて下見をして判断することも大切になってきます。

ちょっとでも不安な場合は、引き返しましょう!

迷わず行けよ、行けばわかるさ!

ただ私もこんな時には「迷わず行けよ、行けばわかるさ!」という声が、どこかから聞こえてきて、ひとりで心の葛藤と戦いです。臆病な心と引き返す勇気が、皆さんのバイクライフを【長く】【楽しいもの】にすると私は思います。

それでは皆さん、楽しいバイクライフを!

それでは皆さん、楽しいバイクライフを!

関連リンク
坂道発進を克服しよう!その1(オンロード編)
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2023年8月2日

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