異口同音に「純粋に楽しかった!」の声が聞かれたWR125Rメディア試乗会レポ
- 2025年12月26日
みなさん、こんにちは。ヤマハ発動機販売の関本です。
新製品「WR125R ABS」のメディア向け試乗会を、初心者やオフロードファン走行にもってこいの「モトスポーツランドしどき」にて開催しました。

原付二種クラスの扱いやすさを備えながら、"WR"シリーズの末弟として、オフロード走行もしっかり楽しめるモデルであることを実体感いただき、その魅力をジャーナリストのみなさんの筆の力をお借りして、広く伝えてほしいという思いから

比較的フラットなコースから、本格的なモトクロスコース

そして林道ツーリングを疑似体験できる林間コースに、コースの外、一般道まで幅広い環境で試乗いただきました。
撮影・取材の合間を縫って、メディアのみなさんに試乗された率直な感想を伺いました。ぜひ参考にしてみてくださいね。なお、インプレッションの詳細は、各雑誌やサイト、番組をじっくりご覧ください。
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ビギナーからオフ好きまで魅了する
扱いやすいエンジンとしっかりした足回りの絶妙バランス


風間さん談:
第一印象は、とにかく「楽しい!」の一言に尽きます。ビギナーの方はもちろん、僕のようにラリーやレース参戦経験のあるオフロード好きまで、幅広い層が楽しめる一台だと感じました。
しっかりした足回りと、125ccの扱い切れるエンジンパワー。この組み合わせが、絶妙なバランスを実現しています。コースでかなり攻めた走りもしてみましたが、足回りが安定しているおかげで、想像以上に思い切り楽しむことができました。
日常使いとしては十分すぎる性能です。高速道路に乗れないという側面はありますが、タウンユースや「ちょっとオフロードまで足を伸ばしてみよう」といったシーンには、これ以上なくマッチします。


風間さん談:
これからバイクを楽しみたい、オフロードに興味があるという若い世代の方々には、間違いなく「ベストバイ」なバイクです。正直、これ以外の選択肢は考えなくてもいい、と言い切れるくらいです。
シート高の数値だけを見ると、足つきが気になりますが、身長170cm・体重60kgの僕でも不安は全くありません。足つきの良し悪しは、シート高よりもむしろ幅。幅があると股関節が開いて足が届かなくなりますが、WR125Rはスリムでスッと素直に足を下ろせます。数値に惑わされず、ぜひ実際に跨ってその扱いやすさを体感してほしいですね。
トータルバランスに優れた完成度の高いトレール車


和泉さん談:
全体として非の打ちどころがない、非常に完成度の高いトレール車だと感じました。特筆すべきは125ccエンジンの粘り強さです。低回転域がものすごく粘るので、初心者の方でもエンストの不安なく、気持ちよく走り出せるはず。125ccクラスゆえにトルクが出すぎることもなく、アクセルを開けていける楽しさがあります。
車体もしっかりしており、「本物のオフロードバイク」として設計されていることが伝わってきます。また、車格がしっかりしているので、タンデム時の安定感にも驚きました。通常、4スト125ccクラスでの二人乗りは発進時にかなり気を遣うものですが、WR125Rは低速時にエンストしない粘りがあるので、さほど意識せずともスムーズに発進できました。このあたりにも作り込みの深さを感じますね。ただ逆にオフロードを一人で攻めるなら、リアサスペンションの硬さが少し気になるかもしれません。好みに合わせて調整したいポイントです。コースを数周全開で走ってみましたが、底付きすることもなく、本当に文句の付けようがないですね。


和泉さん談:
コンペモデルに乗り慣れているので、つい「もっと速くしたい」とパワーを求めたカスタマイズに手を出したくなりますが、WR125Rに関しては、安易にレーサー方向へカスタムしてしまうと、このバイクが持つ絶妙なパッケージバランスを損なってしまう恐れがあると感じました。もし手を加えるなら、リムのカラーを変更したり、ハンドルやホールディングレバーへの交換といった「ドレスアップ」や、体格に合わせた調整に留めるのが、このバイクの良さを活かせるカスタマイズなのではないでしょうか。

※プロライダーによるクローズドエリアでの走行を撮影したものです

和泉さん談:
私はオフロードバイク試乗の際、マシンの素性を知るために必ずウィリーを試すのですが、このバイクは驚くほどコントロールしやすい。過敏すぎないエンジンレスポンスと低速での優しいトルク、そして重心位置や左右バランス。WR125Rは、125ccエンジンでコントロールしやすく、車格の割に相当ウィリーがしやすく、「ちゃんとしたオフロードバイク」という感じですね。
年齢を問わずオフロードを始めたい方に最適な一台です。気になるのは、シート高ですが、ローダウンリンクやシートを活用すれば、さらに多くのライダーに響くはず。車高の高さを気にする方もいるかもしれませんが、それを補って余りある楽しさが、このバイクには詰まっています。
日常の"ちょっとそこまで"が、すごく楽しくなるバイク


難波さん談:
とにかく楽しかった! 最初、実車を目にしたときや跨った瞬間は、正直「車高の高さ」や「押し引きの重さ」が気になりました。でも、トコトコ走り出してみたら本当に楽しくて!もっともっと、いろんな遊び方をしてみたいと思わせてくれるバイクでした。
アクセルを開ければ、開けた分だけ素直に進んでくれる。オフロードバイクらしい「力強さ」がありつつも、125ccならではの「優しさ」もしっかりあって、エンジンを回した感じもすごく軽く、「軽快ってこういうことなんだ!」と心から実感しました。
撮影中、何度かUターンをする場面があったのですが、最初は不安でバイクから降りていました。でも、だんだんクラッチ操作に慣れて乗ったままスムーズにUターンできるように。扱いやすさが抜群なので、「初めまして」の状態からでもすぐに仲良くなれました。


難波さん談:
身長160cmなので、両足をいっぺんに着くことはできませんが、オフロード車に慣れていることもあって足つきは問題ありません。シートの形状が優しいので、足の踏み替えもスムーズです。なにより感動したのは、シュラウドの角です。「ブーツが引っかかりにくい設計」という説明通り、本当にストレスなく足を動かせました。
これで通勤したら、朝からマジでテンション上がると思います(笑)。公道を走るのが楽しくなるし、しっかりアクセルを開けて進む感覚や、自分で操作している手応えがバッチリあります。
仕事終わりにちょっと山へお散歩に......なんて、最高の気分転換になるはず。日常の「ちょっとそこまで」が、すごく楽しくなるバイクですね。


宮崎さん談:
"オフロードの世界に飛び込める青い相棒"というコンセプトに非常に合致しているモデルだと感じました。例えば、ABSの効き方が自然で、初心者の方でも安心感を持って走れると思いました。我々のようにオフロード走行に親しんでいる立場からすると、ABSはない方が慣れているのですが、この自然な動作であれば、コントロールの範疇に収まるので、慣れてしまえば純粋に走りを楽しめますし、初心者には「めちゃくちゃ安心」でしょうね。
今まで「オフロードにABSは不要」と考えてきましたが、ロードバイクから乗り換える人がいきなりオフロードに入るなら、このABSは「あり」だと思います。

宮崎さん談:
また、デザインが面白いですね。フロントが大きすぎず、黒いパーツがメカニカルに構成されていますし、ツールボックスなどの細部もよく考えられています。通常、二輪メディアが写真を撮る際は「マフラー側」から撮るのがセオリーです。でも、このWR125Rに関しては「逆側の方が、かっこいいんじゃないか」と逆側をメインで撮影しました。マフラー側ではない方が、このバイクらしさが際立つと感じたのは初めての経験です。
久しぶりのナンバー付きのヤマハオフロード車として、まさに待望の一台。今後もここからさまざまな派生モデルが登場してほしいですね。
個人的には、若い人がオフロードに踏み出す最初のきっかけバイクとして最適だと思います。125ccのエンジンは速すぎず扱いやすいですし、車体もしっかりしているので、オフロード初心者が安心して楽しめる一台に仕上がっていますよ。

オフロードのヤマハが帰ってきた!


谷田貝さん談:
エンジンに搭載のVVA(Variable valve actuation=可変バルブ)が非常によく効いていますね。これまでの125ccオフロードバイクは、フロントを上げたり、リアをスライドさせようとしても、パワーが足りずにもどかしい思いをすることがありましたが、WR125Rは低速ではしっかりトルクがあってオフロードらしい走りができる一方、高回転域まできれいに伸びてくれます。
また車体も非常に軽く、意のままに操れる感覚があります。従来のトレール車は、保安部品やABSの影響で重くなりがちで、ジャンプの着地で底付きしたり、フロントの動きに違和感があったりしました。ですが、このWR125Rは「本物のオフロードバイク」になっています。「さすがオフロードのヤマハ」と唸らされました。私自身、WR250Rに乗っていますが、ヤマハがこのカテゴリーにようやく戻ってきてくれたことが、本当に嬉しい。これが一番のニュースですね。


谷田貝さん談:
一般道での使い勝手も試してみました。リアのスプロケットが59丁と、加速重視なので、街乗りは厳しいかと思いきや、全くそんなことはありません。最大トルクが低中速寄りに設定されているため、加速もスムーズで、高回転までしっかり回ります。通勤・通学から街乗りまで、全く過不足ありませんね。
足つきについても、ワイズギアからローダウンのリンクやシートが出ているので安心です。かかとが浮くような状態からベタ足になるまで下げられるので、初心者でもとっつきやすいはず。ベテランから見ても、250ccより125ccの方が圧倒的に扱いやすいので、このWR125Rは、初心者がスポーツ走行の入り口として選んでも良いですし、ファミリーバイク特約を使えば維持費も押さえられるので、セカンドバイクとしてもうってつけですね。
唯一の残念な点は、高速道路に乗れないことくらいでしょうか。パワー的には高速走行もこなせそうなポテンシャルを感じるだけに、林道までのアクセスを考えると、やはり155ccや200ccモデルの登場も期待してしまいますね、ヤマハさん!
53万円という価格は少し高く感じるかもしれませんが、それだけの価値がある「本物のオフロードの世界」が待っています。オフロードをちゃんと楽しめる一台です。
「125ccなのに、この憎いやつめ!」
バイクと一緒に成長できる、本格派の相棒


青木さん談:
オフロードコースでハードに攻め込んでも車体がしっかりしており、サスペンションも粘り強く、底付きする不安もありませんでした。フープス(連続した起伏)でも、125ccクラスとは思えない本格的な車体剛性と足回りを感じます。常に車体性能がパワーを上回っているため、ビギナーでも安心してアクセルを開けて楽しめるんです。
アップダウンのあるコースでは、小排気量ゆえの不安もありましたが、全域で粘り強いトルクを発揮し、急勾配も力強く登り切ることができました。横着してシフトダウンをサボっても、高いギアのまま「トコトコ」と粘って登っていけるのは、可変バルブ(VVA)の恩恵かもしれませんね。ワイドレンジで扱いやすく、「125ccなのに、この憎いやつめ!(笑)」と感心してしまいました。
まさに「侮れないバイク」です。例えばエキスパートの走行を参考にしながら、バイクと一緒にレベルアップしていく......そんなビギナーの成長を後押ししてくれる一台。スポーツライディングを真剣に楽しめる「相棒」になってくれるはずです。


青木さん談:
また、取り回しの良さはクラス相応に抜群で、荒れた舗装路や狭い1.5車線道路(車2台がすれ違うには狭く、一方が待避所に寄るなどの譲り合いが必要な道)でもストレスがありません。撮影時の急なUターンやハンドル切れ角が必要な場面でも、その扱いやすさが光りました。景色を楽しみながら田舎道を走るようなツーリングにも最高でしょう。
唯一の課題は、都市部からこうした魅力的なフィールドへ向かう際、高速道路が使えないこと。それゆえに、高速利用が可能な155ccの兄弟モデルを待ち望む気持ちもよく分かります。原付二種の経済性と155ccの汎用性、どちらも共存できる価値があると感じました。
下道だけでSSTRのようなロングツーリングに挑む人も出てくるでしょう。ワイズギアやダートフリークのカスタムパーツを装着した展示車両を見ると、ユーザーがどう遊ぶかのイメージが無限に広がります。多様なストーリーを描けるバイクだと感じました。

125ccの枠を超えた、本格派WRの血統


ノア セレンさん談:
意外にも、かなりの本格派でした。
普段、低重心でのんびりした、常にライダーが主導権を握れる「トリッカー」に乗っているので、今回試乗した「WR125R」は、排気量こそ半分ですけど、腰高なライディングポジションや、前輪荷重が大きかったり、高い車体剛性にハードなサスペンション設定など、まさにWRブランドのモデルなんだなってことをひしひしと感じましたね。バイクから「ちゃんと乗ってくれよ」と言われているようでした。


ノア セレンさん談:
車体が結構しっかりしているので、もう少しエンジンパワーを使って、積極的に乗りたい気持ちになってしまいます。車検のない軽二輪クラス(126cc以上400cc以下)と原付二種クラスでは、実は維持費や税金の面でそれほど大きな差はないので、やっぱり150cc版の登場も期待してしまいますね。
あるいは逆に、トリッカーに乗っている身からすると、車格がフルサイズではなく、前後19/16インチホイールを採用した、もう少しフレンドリーで「WR125スモール」のようなモデルがあっても面白いと感じました。
今後のバリエーション展開にも期待を込めつつ、まずはヤマハのオフロード市販車復活、本当におめでとうございます!
とにかく乗っていて楽しい
「操る楽しさ」が詰まった、満足度の高い一台


岩崎さん談:
若い頃に草レースに出るほどオフロードに熱中していたけれど、子どもができて一度は離れてしまった。そんな僕のような「40代のリターンライダー」にぴったりのバイクだと思います。いきなりハイスペックな車種に乗るのは危ないですし、最近は慎重な方も多いですから。このバイクには、そういった人たちが「これなら安心だ」と思える扱いやすさがあります。価格も54万円と、オフロード車の中では手頃なのも魅力ですね。
最近は、適切なギアを選んで、しっかり操作して走るバイクが増えていますが、このWR125Rも、「自分で操っている感」がすごくあります。これからバイクを始める人が、パワーバンドを意識した乗り方を覚えるのにも最適ですし、ベテラン世代には「あの頃の感覚」を思い出させてくれます。


岩崎さん談:
125ccとは思えないほど低速トルクがしっかりしていて、無理なシフトダウンでエンストしそうになっても、エンジンが粘ってそのまま走って行ける安心感があります。とにかく乗っていて楽しい。これをどう伝えるかが鍵ですね。
高速道路には乗れないものの、都内の幹線道路でも周囲の流れにしっかり乗れるパワーがあります。125cc特有の物足りなさはなく、むしろ「操る楽しさ」が詰まった、満足度の高い一台だと感じました。
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インプレッションをお聞かせくださったメディアのみなさん、ご協力ありがとうございました!
どうです! みなさんも乗ってみたくなったのではないでしょうか?
ヤマハ バイクレンタルでは、年明け1月10日頃から、順次WR125Rのレンタル受付が始まります。
ぜひ皆さんご自身で、WR125Rの楽しさを実感くださいね!
【関連リンク】
・WR125R製品ページ
・ヤマハバイクブログ 2026年モデル「WR125R」の開発こだわりポイントをご紹介
・ヤマハバイクブログ 2026年モデル「WR125R」のデザインをご紹介
- 2025年12月26日








