夏休み、親子でモトクロスの基本を学ぶ、「BLU CRU アカデミー(JX/K65限定)」開催!
- 2026年8月21日
皆さま、こんにちは、ヤマハ発動機販売の田中です。
梅雨も明けて、夏真っ盛り、そして多くの子どもたちは夏休みの真っ最中にあります。そんなパワーを持て余した子どもたちを対象に、「BLU CRU アカデミー(JX/K65限定)」を開催しました。

「BLU CRU」とは、YZシリーズのアマチュアオーナーのレース参戦サポートプログラム。「BLU CRU アカデミー(JX/K65限定)」は、YZ65を使用するキッズ65(K65)やYZ85を使用するジュニアクロス(JX)に参戦するライダーを対象に、

オフロードレースの未来を担う若い世代と、その保護者の皆さまのレース活動を応援するイベントです。

今年は7月18日-19日の2日間、天候が目まぐるしく変化した三重県のいなべモータースポーツランドを会場に、2Daysで開催し24名のライダーが参加しました。

今回もたくさんの応募をいただきましたが、人気の秘密は、「夏休み」でテンションMAXの子どもたちが、保護者と一緒に「旅」をして、全国から集まった「仲間」たちと友情やライバル意識を育み、真剣に大好きな「モトクロス」に取り組んだ結果、「成長」があるというストーリーがあるから!

もう一つは、そのストーリーを彩るアドバイザー(指導者)。全日本のタイトルホルダーであり、現在はYZシリーズの開発に携わって多くの技術と知識を備え、何よりも「若手育成」に熱い情熱を持った小島太久摩さんと富田俊樹さんの存在です。

練習メニューは、小島さんと富田さんが考えていますが、そのほとんどは基礎!

「今回は、実戦的な内容とは異なり、将来につながる"基礎づくり"をテーマに指導しました。フォーム、ステップに足を戻すタイミングなど、どんなレベルのライダーにも共通する基本を伝え、時には一人一人の課題に合わせアドバイスしました。子どもたちは素直に取り組んでくれますが、すぐに効果を実感できるとは限りません。それでも、"あの時に言われたことを試してみよう"と、今後の練習やレースで思い出してもらえるきっかけになればと考えています」と話すのは富田さん。

「BLU CRU アカデミー(JX/K65限定)」の魅力については、「自分が子どもの頃には、ライバルと切磋琢磨しながらトップライダーから直接学べる機会はありませんでした。1日目に基礎を学び、2日目はそれをレースで試すこのプログラムは、身につけたことを競争の中で発揮する難しさまで経験できる貴重な機会」と言います。

さらに、「モトクロスはトップを輝かせるだけでなく、その土台となる競技人口を増やすことが重要です。現役時代は自分の成績だけを考えていましたが、今はモトクロスを未来へつないでいく責任を感じています。子どもたちの純粋な"もっと乗りたい"という気持ちや仲間と高め合う姿を見るたびに、この活動がモトクロスを支える大きな力になると思っています」と、その思いを話してくれたのです。

キャンプ初日は、富田さんの言葉通り、一人一人と対峙して、姿勢や力の入れ方など、入念に指導を行いました。

ライダーたちには、やる気を高める効果も狙ってしっかり評価する一方、間違った時には確実にそれを正していく小島さん。

富田さんも、気になった点はライダーたちとコミュニケーションを図りながら共有して修正。確実な指導でライダーたちを引っ張りました。

重要視したのはブレーキング&コーナリング。その時のフォームと流れを止めないスムーズな走りへの意識。また、異なるラインを探して、変える挑戦的な練習も行いました。

スタート練習でも、やはりフォームを意識して取り組みます。「最初の5m、身体が置いていかれないよう、ふらつくことなく真っ直ぐに出ること」と、アドバイザーからの檄が飛びます。

休憩時間になると、アドバイザーの二人は子どもたちから質問攻めに。指導者と生徒としてちょうど良い距離感があるからこそ生まれる時間です。

2日目は、練習の成果を確認するための実戦です。

ところがご覧の通りあいにくの雨、午前中は一部メニューをキャンセル。これで路面はマディとなりましたが、ライダーたちは「走りたい!」とやる気十分! 午後は10分+1周のレースを実施。

難しいコンディションに悪戦苦闘しながらも、走り続けたライダーたち。後半は路面も乾いてきて、最後まで攻め続け2日間を終了しました。

それでは、参加していただいた皆さんにお話を伺ったので、ご紹介します。
まずはJX65でエントリーした柴田怜空選手とお父様です。

「普段は自分や身近な方からアドバイスがありますが、全日本チャンピオンという実績あるライダーから直接指導を受けられるのは、子どもを安心して預けられる貴重な機会です。また技術面だけでなく、憧れのライダーとのつながりができることも大きな価値です。昨年指導していただいた小島選手とは、その後もレース会場で声をかけてもらうなど交流が続いており、子どもにとって大きなモチベーションになっています。
また、普段は岡山を拠点に活動していますが、"もっと速くなりたい"という思いを持った他のエリアのライダーと交流し、同じ目標を持つ仲間と競い合える環境も魅力で、今後もぜひ継続してほしいです(お父様)」

そして怜空選手は、「今回は富田先生から、ブレーキのときの姿勢や直線を走るときの姿勢について教わりました。実際にコースで試してみると、うまくできた部分もあったけど、まだ完璧ではないので、もっと練習したいです。また、たくさんのライダーと一緒に走れるのも楽しいです。速い人や上手な人を見ると、"自分も負けたくない"という気持ちになります。これから特に頑張りたいのはコーナリング、スピードを落とさずに走れるようになりたいです」と感想を語ってくれました。

続いては、齋藤輪選手、極選手、稀選手という三兄弟で参加してくれた、齋藤家にお話を伺いました。まずはお父様から。
「モトクロスは、さまざまな経験を積み重ねることで成長していく競技だと思っています。そこで、普段とは違う指導者から学べることに大きな価値を感じており、異なる視点や技術を持ったアドバイスを受けることで、子どもたちが新しい発見を得られるのです。

またメーカーが、走行料や指導料の負担なく、トップライダーから直接指導を受けられる活動を継続してくれることも、親として非常にありがたいですね。
私自身も過去にモトクロスに取り組み、全日本選手権にも出場していた経験があります。その経験があるからこそ、子どもたちにはさらに上の舞台、アメリカで走ることを夢として、今は一つ一つ経験を積み重ねてほしい。BLU CRUアカデミーは、その夢に向かう大切な機会の一つです」

輪選手は、「速くなりたくて参加しました。富田さんからは、ブレーキング時の姿勢やライン取り、リアブレーキを使わないコーナリングを教えてもらいました。特に印象に残ったのはハンドルグリップの持ち方で、富田さんに教わった"ドアノブを回すような感覚"を意識すると、腕を動かさないで回しやすい感じでした。
僕は5歳からモトクロスを続けていて、将来は海外で通用するライダーになることが目標です。来年NAに上がり、全国大会で優勝してそのまま2段階昇格し、まずはIA2でチャンピオンを目指したいと思っています。そして憧れのティム・ガイザー選手やルーカス・クーネン選手のように、ヨーロッパの舞台で通用するライダーになれるよう努力を続けていきます」

そして全日本のレディースクラスに参戦した経験もあるという竹内真菜選手とお父様です。
まずお父様からは、「3〜4年ほど前から乗りはじめたのですが、85ccに乗り換えたことで少し伸び悩んでいます。僕が言ってもなかなか入っていかないこともありますが、トップライダーから直接アドバイスをもらうことで、本人の受け取り方が大きく変わると感じました。

実際に参加してみて、基本的な乗り方を学べること、そして全国のライダーたちと走ることが大きな刺激になっているようで、本人のモチベーションにもつながりますし、成長のきっかけになると思います。地元ではなかなかチャンピオンライダーから指導を受けられる機会もないのでとても貴重です。
将来的には全日本で安定して走れる力を身につけてもらいたい。その目標に向かうための良い経験になればと期待しています」

真菜選手は、「小島さんからコーナリングの基礎やフォームとかいろいろ教えてもらいました。実際に走ってみると難しかったけど、アドバイスのおかげでできることが増え、自信にもなりました。また、ラインを変えることをやってみたけどちょっと難しかったです。将来はレディースライダーとして一人前に走れるようになりたいし、川上真花選手のように活躍ができるよう頑張ります」

最後は、JX85の鈴木壱翔選手とK65に出場する歩睦選手のお父様にお話をお聞きしました。
「参加して感じたのは、同世代の子どもたちがたくさん集まって走れる環境が素晴らしいですね。いつもは練習してもみんなバラバラで、ただ走っているだけですが、アカデミーは前のライダーを追いかけたり、負けたくないという気持ちが生まれて、いつもはアクセルを開けないところで開けてフロントを前に出したり、自分の限界をポッと超えてくる。闘争心や向上心が育つ、とても良い機会だと感じています。

また、モトクロスは親子スポーツなので、いろいろな保護者の皆さんと交流ができ、練習方法や整備の工夫などを学べる貴重な場にもなりました。そしてなんといっても一番はライディング指導です。トップライダーから直接指導を受けられる機会はないので、ライディングフォームや基本技術を細かく見てもらえることは本当にありがたいです。できればシーズン前半と後半、2回ぐらいやってほしいなと思います。

壱翔選手は、「小島さんからアクセルの開け方、クラッチの使い方など、すぐに使えるたくさんのことを学びました。教わったことを試してみると、自分でも少し速くなれたように感じています。トップライダーである小島さんの指導を受けられたことが本当にうれしく、もっと頑張りたいという気持ちが強くなりました。
ケガから復帰したばかりなので、まずジュニアクラスでしっかり戦えるようになりたいと思っています。そして、いつか小島選手や富田選手のようにIA1で活躍できる選手になりたいです」

そして小島さんは、「今回、改めて感じたのは、全国各地から集まる子どもたちと保護者の皆さんのモトクロスに対する熱意です。九州や関東など遠方からも参加してくださり、ヤマハへの期待や思いを強く実感しました。その期待に応え、ライダー育成をしっかりと行って、次の世代を指導できるライダーを育てバトンをつないでいくことも、この活動の大切な役割だと考えています。
アカデミーではトップライダーだけではなく、初心者から上級者まで、それぞれのレベルに応じた指導を行っています。ただ一貫して伝えているのは"基本"の大切さです。世界で活躍するライダーほど基本を忠実に実践しており、正しい乗車姿勢やバイクとの向き合い方は、小さい頃から身につけてほしいと考えています。その積み重ねが将来の成長につながるのです。

今回は、転びながら何度も挑戦する子どもたちの姿から、純粋にバイクが好きという気持ちが伝わってきました。その気持ちを大切に育てながら、地方選手権、そして全国大会へと続くシーズン後半も、一人でも多くのライダーが成長し、結果を残すことができるようサポートしていきたいと思います」

今回参加してくれた子どもたちは、将来のモトクロス・オフロード界にとっての宝物。だからこそ、モトクロスを長く楽しんでもらうため、夢や目標を持ってもらうため、小島さんや富田さんの力も借りながら、「BLU CRU」活動そのものを育てていきたいと思います。
さあ、後半戦が始まります。キッズたちの活躍にご期待ください!
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