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マリーナの設備と機能を知ろう

安全にボートを保管する為の保管方法やセキュリティなどについてご紹介します。

マリーナの設備を理解しよう

マリーナによって保管機能や設備にも違いがあります。例えば、設置されているクレーンなどの規模によって保管できるボートの大きさが制限されたり、メンテナンスヤードの状況によっては他の上架場所を探して修理を行う必要が出てきます。保管料金が低く抑えられている代わりに必要最低限の設備という保管場所もあれば、十分なサービスを受けられるだけの設備を整えたマリーナもあります。そういった機能の違いや設備内容も理解しておきたいものです。

マリーナの機能

陸上保管と水面係留保管

基本的にボートを保管する場合、水面に係留するか、陸上に上架して保管するかの2つの方法 に限られます。民間のマリーナは法的規制などによって陸上保管を中心にしたタイプか多く、第3セクターなどの公共的なマリーナは、自治体サイドで広い静穏水域の管理が可能なため、必然的に水面係留が中心のマリーナが増えてきています。この水面係留と陸上保管の特徴をある程度知っておくことも大切です。
一般的にボートのメンテナンスを考えると上架して陸上保管した方がいいと言われています。塩害やフジツボなどの付着といった問題、油などによる船体の汚れなどもなく、いろいろな作業がやりやすいなどのメリットがあります。しかし、マリーナによって上下架料というのが保管料と別に必要になってきますし、夏の混雑時には時間帯によって上下架の時間待ちということも考えられます。
一方水面係留はその逆で、入出港がスムーズです。しかも24時間対応のマリーナなどでは、出入港の時間を気にすることはありませんし、海の条件次第では、係留したままで結構快適なボーティング気分を味わうことも可能です。ただし、定期的に上架してメンテナンスをする必要があったり、船底のフジツボ対策も必要にな流場合もあります。 どちらを選ぶかはオーナー次第です。

陸上保管(ヤマハマリーナ浜名湖)
水面係留保管
水面係留保管(新西宮ヨットハーバー)
陸上保管

セーフティ&セキュリティ

マリーナの設備と機能は、このセーフティ&セキュリティのために考えられているといってもいいでしょう。いかに安全にボートを保管し楽しんでもらうかが、マリーナ業務の全てといってもいいでしょう。
まずセキュリティに関してですが、預かっているボートを安全に保管するうえで、盗難や火災、台風時や強風などから、いかにボートを守るかということです。その設備としては、監視カメラや港内定期巡回、夜間ガードマンの配置や桟橋へのロック付ゲートの取り付けなどがあります。また台風や災害時など非常時の完全ワッチ体制のマニュアル化などもしっかりしていれば、マリーナとして問題ないでしょう。
セーフティに関しても、ルールやマナーの指導から安全講習はもちろん、充分な照明の取り付け、滑り止め対策、ポンツーンに内線電話を取り付けるなどの安全対策がポイントです。
また気象・海象の最新データの提示や海上保安庁、漁業組合からの通達告知、また事故や病気が発生した場合の緊急連絡体制のマニュアル化と応急処置などの対処などが安全確保上、 必要となってきます。
ただ、マリーナ側ではボート自体の管理を行わないのが一般的です。あくまでもボートの管理はオーナー自身が行い、マリーナ側はその保管施設を提供するという立場です。

セキュリティーゲート
係留桟橋へのセキュリティーゲート
気象情報
気象情報の提供

マリーナの施設と設備

上下架施設

マリーナには保管施設の他に様々な施設や設備があります。まずボートを揚げ降ろしするための上下架の設備です。マリーナによって設置している設備は異なりますが、大型のクレーンや自走式のホイスト、スロープを使ったリフトなどがあります。基本的に積載重量の問題がありますから、マリーナを選ぶときには確認が必要になります。

大型クレーン
大型クレーン
自走式ホイスト
自走式ホイスト

メンテナンスヤード

ボートの修理やメンテナンスを行うための施設です。マリーナによってその規模は異なりますが、基本的には専門のサービススタッフが対応してくれます。マリーナによっては場所や船台だけを提供し、後は外部のサービスに委託したりDIYで作業行うマリーナもあります。

メインテナンスヤード

給油施設

給油施設は認可事業のためすべてのマリーナに設置されているわけではありませんが、比較的規模の大きなマリーナなどでは、給油施設を備えています。給油施設のないマリーナでは提携の業者に給油車を手配してもらえるなどの対応をしています。マリーナを選ぶときに給油方法を確認するといいでしょう。

給油施設
給油施設
給油桟橋
給油桟橋

クラブハウス/ レストラン

ほとんどのマリーナにはクラブハウスがあります。フロント・受付機能の他にメンバーなどが利用できるオーナーズルームやサロン、またビジターでも利用できる休憩スペースなどに加えて、講習会等で利用する研修ルーム、シャワー室などが確保されています。また、気象に関する情報や無線設備、備品の販売などの機能が集約されています。
さらにマリーナによっては、メンバー以外でも利用できるレストランやマリンショップなどが併設されているところもあります。

メンバーズサロン
メンバーズサロン
レストラン
レストラン

ビジターバース

海の駅ネットワークに加盟しているマリーナやマリーナアライアンスに加盟しているマリーナなどでは、ビジターが利用できるビジターバースを確保しています。短時間の料金設定で一時係留が可能です。

ビジターバース

付帯施設

複合マリーナでは、マリーナの業務とは関連しない付帯施設が併設されるケースがあります。ホテルやショッピングモール、クア施設など様々ですが、これはマリーナの契約ユーザー以外の一般の人を集客するためというケースが 多く、その運営もマリーナと別になっています。ただ、そういった付帯施設が充実していることで、利便性や付加価値が高まるなど別のメリットがあります。

バーベキュー設備
バーベキュー設備
ショッピングモール
ショッピングモール
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