係船金具編
係船に必要な器具や用品についてご紹介します。
係船金具
- クリート
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プレジャーボートの一般的な係船金具。(船の大きさによって10cm~30cmサイズがある) 船の船首、船尾に施され、両端にツノが突き出た形状の係船金具。
※相当の強度を有しているが、船をこの部分で吊ったり、風速が数10m/secの台風条件下で突発的な衝撃力が掛かると、取付けベースごと外れる可能性があるので、係船ロープの取り回しに配慮すること。
- アイ金具
- 船の船首ステムや、船尾トランサムに取付けられたU字型リング゙金具。
船首ステム部や船尾トランサムという充分な強度を有した箇所に取付けられていることから、曳航時はクリートの使用を避け、この金具に曳航ロープを連結すべき。
- フェアリーダー
- 係船ロープが自由に動くのを抑えるリード金具。
係船中の船の動きに伴い、係船ロープが周辺の艤装品に接触し、破損させることになるのをこの金具で防止している。
- ムアリングホール
- 係船ロープをデッキ面に導く孔形状のリード金具。
コーミング部に取付けられたクリートから出た係船ロープ゚を、デッキ上に施された金枠孔から出し、任意の方向にロープを施すことができる。
- ビット
- 業務艇、大型船、桟橋に取付けられた係船金具。
- ボラード
- 固定桟橋、本船用係船金具。
アンカー
- ダンフォース
- プレジャー艇の一般的なアンカー。
- ブルース
- ダンフォース型アンカーよりも把駐力が幾分高い。
- CQR
- ブルース型アンカーと同レベルの把駐力で、プレジャー艇の大型艇で使用されている。
- ホールディング
- 小型艇に適合。アンカーの効きは適度にあるが、ある風速以上では走錨し易い。
- 唐人錨
- 海底の土質に適切に掛かれば、把駐力は抜群であるが、形状が嵩張ることから、保管に難がある。(小型の組立式が最近重宝されている)
- アンカーチェーン
- アンカー索がロープの場合、アンカー連結部にこの重量を有したチェーンを施すことで、シャンク角度を下げ、把駐力を上げることになる。