YZシリーズ2027年モデルのメディア試乗会、全員が進化を堪能! 今年の新作YZも大豊作!
- 2026年9月25日
今年もこの季節がやってきました! そう、YZシリーズ2027年モデルのメディア試乗会を8月下旬、宮城県のスポーツランドSUGOで開催しました。

今回は、モトクロス&クロスカントリー競技用「YZシリーズ」2027年モデルの中から、全域での出力向上と扱いやすさを進化させ8年ぶりの新作エンジンを投入するなど、フルモデルチェンジを行ったYZ250Fと、

パワーバンドを拡大し全域での扱いやすさを向上させたYZ85(LW)。

さらに、扱いやすさと高出力を備えたエンジン、快適性と高剛性を両立させたボディなど、相反する要素を高次元で調和させたYZ450FXを準備し、国内メディアの皆さまに存分に味わっていただきました。

会場は準備万端! ご覧の通り各モデルの開発スタッフ、総勢約30名がスタンバイ!

開発スタッフは技術説明会を含め、専門の技術情報をメディアの皆さまに提供!

3機種の新旧パーツもたっぷりと準備して、メディアの皆さまをお出迎え。

しっかり準備した甲斐もあり、バッチリ取材していただきました!

逆に、開発スタッフはテスターの皆さまにヒアリング。情報収集にも余念がありません。こうした積み重ねが数年後のYZシリーズの進化へとつながっていくのです。

さて、前置きが長くなりましたが、ここからが本番です!
今回はYZ250F、YZ85(LW)、YZ450FXのプロジェクトリーダーから各モデルに込めた思いを、

テスターの皆さまには、各モデルのインプレッションをお聞きしましたので順次ご紹介していきます。
ぜひ購入検討の材料として、最後までご覧ください!

早速ですが、まずは「YZ250F」の開発チームです。代表してお話しいただいたのは、澤岡穣二プロジェクトリーダー。ライバルに対してさらなるアドバンテージを築くために「チャレンジしたモデル」と熱く語ってもらいました!
「高回転まで使える力強さと、軽快さ・扱いやすさを両立した歴代最強マシン!」

今回のYZ250Fでは、エンジンの「高回転化」を大きなテーマの一つに掲げました。特に、YZF-R1などにも採用しているフィンガーフォロワー式の動弁機構を取り入れることで、より高回転域までエンジンを使えるようにしています。
アメリカでは専門誌が各メーカーのモトクロッサーを一同に集めて比較する「シュートアウト」を開催しています。その中でYZ250Fは高い評価をもらっているため、ライバルはYZをターゲットに開発している状況です。だからこそ、熟成の方向ではなく、アメリカメディアの「高回転の伸びがもっと欲しい」という声を参考に、さらにもう一歩前に進めるための「チャレンジ」として今回、フルモデルチェンジに至りました。

これまでYZ250Fは、エンジンと車体のトータルバランスの良さが高く評価されてきました。そのため、単純にエンジンだけを高めるだけでなく、車体も含めたトータルで性能を引き上げることを目指しています。
まずエンジンは、高回転型になったというよりも、高回転まで使えるようになったことがポイントです。高回転まで伸びる=速いエンジンというだけでなく、低回転もコントロール性を上げているので、例えば、これまでは頭打ちしてしまうところが伸びて使えるとか、ギアを落とさなければいけないところを高いギアのままで走れるとか、下から上まで使える幅が広がっています。

また、エンジンだけでなく車体も進化しています。YZ450Fのフレームをベースに、YZ250Fに合わせて剛性などを最適化。これまで評価されてきた軽快さや操縦性を損なわないようにしながら、エンジンの進化をしっかり受け止められる車体に仕上げています。
さらに、路面からの入力によるライダーへの負担にも着目し、レースを通して疲れにくいバイクを目指しました。疲れにくくなることは、単にレース終盤まで走りやすくなるだけではありません。練習でも長い時間走り続けることができ、ライディング技術を磨く時間を増やすことにつながります。
試乗の際には、ぜひ車体の扱いやすさと、低回転から高回転まで幅広く使えるエンジン特性を体感してください。

それでは「YZ250F」について、メディアの皆さんのインプレッションをご紹介します。
まずは、モーターサイクルジャーナリストの青木タカオさんです!
「パワフルなのに安心して開けられる。新型YZ250Fの進化を実感」
まず印象に残ったのが、全域で感じられる扱いやすさとパワフルさの両立です。荒れた路面でもアクセルを開けていけば力強く乗り越えていける安心感がありました。特にリズムセクションやそり立ったジャンプでは、ガンって当てて乗り越えていける力強さがあったし、そういうシャシーの強さみたいなのは、僕なりに感じることができました。速度域が高くなるほど、新型YZ250Fが持つ安心感が際立っています。

エンジンについては、高回転まで引っ張って走れることに注目。従来であれば早めにシフトアップするような場面であえて引っ張りましたが、パワーがちゃんと上まで伸びていきました。コーナリング中も、シフトアップせずにそのまま走り切れる場面が増えたことから、エンジンの幅の広さを実感しました。
低速での軽快さだけを追求するのではなく、速度が上がったときにもライダーが安心してアクセルを開けられる。これが、新型YZ250Fの大きな進化です。パワフルなエンジンと安定感のあるシャシーを組み合わせることで、ライダーが積極的にアクセルを開け、より高いスピードにチャレンジできる――。新型YZ250Fは、速さだけでなく「安心して速く走れること」を高いレベルで実現したモデルに仕上がっています。

同じく「YZ250F」のインプレッションを、全日本モトクロス選手権やJNCCで多くの実績を持つ渡辺学さん(ダートスポーツ テスター)にお願いしました。
「高回転まで気持ちよくスムーズに回り、かつ力強い! もっともっと攻めたくなる」
YZ250Fに乗ってまず感じたのは、やはりエンジンの進化です。高回転までよく回るだけでなく、回転の上昇が非常にスムーズで、ムラなくリニアにパワーがつながっていくのです。従来なら伸びが止まりそうな場面でも、さらに一歩前へ出ていく力強さを感じました。車速も自然に上がっていくため、乗っていると「もっと攻めてみたい」と思わせてくれるエンジン特性です。

また、このスムーズな回転上昇はトップライダーだけのメリットではありません。ギアを変えた際にもパワーのつながりが自然なので、ライダーがシフトのタイミングをそれほどシビアに意識しなくても、車速を落とさず前に進んでくれます。幅広いライダーがエンジンの力を引き出しやすいのです。パワーが出ているというよりも、スピードが上がっていく感じ、エンジンがきれいに回って前に進む感じが強いのです。

油圧クラッチについても好印象でした。自分は油圧クラッチって切れるタイミングがわかりにくい印象があって、好きではありませんでした。でもこの油圧クラッチは、レバーの遊びの変化が少なく、クラッチが切れる感覚が分かりやすい。熱だれによる変化も全然ないし、安定した制動と操作感が得られました。

コンパクトになったリアブレーキは、サイズが小さくなったことを意識させない十分な性能を確保しながら、車体の軽量化にもつながる変更として評価できます。
トータルパッケージでは、軽さやハンドリングの良さを受け継ぎながら、エンジンの伸びと扱いやすさをさらに高めていてクセがなく、ニュートラルで乗りやすいですね。一般のライダーから全日本を戦うライダーまでパッと乗れて、より速く走ることにチャレンジできるモデルへと進化していると感じました。

続いては「YZ85(LW)」の開発チームです。
代表してお話しいただいたのは、白井利幸プロジェクトリーダーです。
「扱いやすさと信頼性を高め、子どもたちがもっと楽しめるYZ85へ!」

YZ85は、YZ65→YZ125へとステップアップしていく子どもたちを主なターゲットとしたモデルです。今回は、トップライダーをターゲットにした「とがった進化」ではありません。間口を広げる方向、より幅広いライダーに受け入れてもらい、自信を持って走り、楽しめる「扱いやすさ」と、ライダーを支える保護者の皆さんにとって大切な「信頼性」の向上をテーマに開発しました。
特にこだわったのが、コーナー立ち上がりでの扱いやすさです。YZ85にはYPVS(ヤマハ・パワー・バルブ・システム)がありますが、以前はまだピーキーで、速く走るためには半クラッチを使いながら複雑な操作をする必要がありました。新型では、適切な回転数を保っていれば、アクセルワークだけでもスムーズにコーナーを立ち上がれるよう、YPVSのリセッティングなどで低回転域からのパワー特性を徹底的に作り込みました。

これにより、まだ操作に慣れていない子どもたちがアクセルだけでコーナーを曲がれるといったところが、今回の一番の目玉になっています。一方、経験豊富なライダーにとっても、ミスした際のリカバリーがしやすくなり、レース終盤の疲労が溜まった時にミスして、致命的な遅れになるといったところをカバーしてくれる。扱いやすさは、やはり速さにつながっていくと考えています。

もう一つの大きなテーマが「信頼性」です。親御さんがメンテナンスを担うことも多いモデルだからこそ、安心して長く乗ってもらえることを重視しました。各部品の耐久性を見直し、ギアで言えば表面処理を変更したほか、エンジンパワーの向上に合わせてフレームも各部を強化。さらに、ヘッドシリンダーの材質を変更しラジエーターにより温度が伝わるようにして異常燃焼を抑制しています。
今回のYZ85では、多くの部品に細かな変更を加えていますが、それだけ開発に力を注いだ背景には、「子どもたちがモトクロスを楽しいと感じ、もっと続けたい」と思えるバイクにして、「モトクロスやオフロードの裾野を広げたい」という思いを込めています。
未来のモトクロスのために開発チームがYZ85(LW)に込めた思い、いかがでしたか?

それでは現役の国際A級ライダーで、数年前までYZ85を駆っていた髙木碧選手(レーシングチーム鷹)のインプレッションをお届けします。
「低速域の力強さがアップ! コーナーでしっかりと勝負ができる!」
以前乗っていたYZ85では、スピードに乗せてコーナーに進入しようとすると、下が足りないので半クラッチを当てていました。新型では低速域の力強さが増しており、半クラッチを使わなくても前に進んでくれるようになりました。
特にYZ85に初めて乗るライダーや経験の浅いライダーは低いギアで走る傾向がありますが、下が強化されているので、アクセルだけで調整できるという点は扱いやすさにつながっていると思います。

また、全日本を戦うライダーの目線でいうと、レースではコーナーとその立ち上がりで勝負できるようになると思います。下が強いのでコーナーへの進入速度が上がってギアも高くなります。さらに進入時のギアが高いということで次のストレートではさらにギアを上げていけるため、エンジンの伸びを活かしてスピードに乗せていけるのです。
つまり、コーナー全体のスピードを一段引き上げられるモデルで、これをベースにモディファイすればレースで勝つための速さも手に入る。新型YZ85は、そんな魅力溢れるモデルに進化したのではないでしょうか。

最後に登場するのは「YZ450FX」の開発チームです。代表してお話いただいたのは中澤誠プロジェクトリーダー。「扱いやすさを再考し、徹底的に作り込んだ」と力強く話してくれました!
「より扱いやすく、疲れにくい! 幅広いライダーが楽しめるYZ450FXへと進化」

今回のYZ450FXで特に重視したのは、従来のアグレッシブな特性からポジショニングを見直して、「コンフォート」と「扱いやすさ」。より乗り心地がよく、疲れにくく、エンストもしにくい、安心して走れる車両を目指しました。
従来のモデルでも扱いやすさにはこだわってきましたが、クロスカントリーシーンのお客さまからは、「まだパワーがありすぎる」という声があったことから、さらにもう一歩、踏み込んでみました。

そこでエンジンは、まずパワーを抑えて、多少ラフなアクセルワークでも穏やかに出力が立ち上がっていく特性としました。さらに、エンストしにくい安心感も追求したほか、パワーをただ抑えるのではなく、ライダーが意図した通りにバイクを操作しやすくすることで、長時間の走行でも安定して走れることを狙っています。
車体はYZ450Fがベースとなるなかで、コンフォート性や疲労軽減のためサスペンションと懸架を見直しています。450FXは車重があるため前懸架は強くしていく方向でセッティングしていますが、これまであまり手を加えてこなかった上懸架にも着目し、ここを柔らかくして車体の剛性感でコンフォート性を生み出しています。

サスペンションは内山裕太郎さんや鈴木健二さんによる日本専用のセッティングを施しています。今回は、海外仕様でも減衰力やバネレートなどを調整し従来より柔らかい方向にしていますが、日本仕様では、日本人の体格や走り方や好み、走行環境などに合わせリセッティング。減衰力やバネレートを落としてさらに柔らかくし、より幅広いライダーが扱える車体特性を追求しています。

これらを反映し、これまで「450ccは扱いきれない」と感じていたライダーにも楽しんでもらえる、より幅広いお客さまに受け入れてもらえるモデルへと進化させました。450ccならではの力強さを持ちながら、それをライダーが持て余さず、安心して引き出せるYZ450FXです。

さて、開発チームが取り組んできた思いがどれだけ実感としてライダーに届いたのか?
「YZ250F」に続き、ダートスポーツのテスターである渡辺さんに「YZ450FX」のインプレッションを聞きました!
「450ccは程よい力強さを持ちながら、驚くほど乗りやすく進化」

進化がすごい。めちゃくちゃ乗りやすいです。特に印象的だったのがエンジン。低速域では非常にマイルドで、アクセルを開けても急激にパワーが立ち上がることがなく安心して操作できます。さらにトラクションコントロールが効いてきたらもっと扱いやすくなる。一方で、450ccならではの排気量を活かして、高いギア、4速とか5速で回転を上げていけば力強く前に出ていくため、「マイルドなのにパワーがある」という特性が実現されています。

車体についてもかなり作り込んでいると思います。パッと乗って操安がいいというか、初期からサスペンションが柔らかく、でも奥に沈み込んだところではしっかりさせているので、すごい乗りやすいなって感じました。以前の懸架は柔らかくして車体を倒しやすいようにしていたと思いますが、今回は懸架を強くしてサスが奥まで入るようになっているし、だからライダーが「自分の行きたい方向」にバイクを動かしやすいんだと思います。
また、エンストしにくいことも大きなメリット。低速でエンジンが止まりそうな感覚がほとんどなく、低速走行でも、クラッチ操作に頼らず走り続けられます。クラッチ操作が減るので、腕や体への負担も当然軽減され、長時間の走行でも疲れにくくなるはずです。

僕はこのままレースに出たいと思うほどの乗りやすさを感じましたが、一般的なライダーの皆さんはイメージで、今回の450も「乗れない」って思うはずですが、今回はちょっと違います。これに乗ったら、「なんて乗りやすいんだ!」って感じるはず。評価はかなり高い気がしますね。

そして最後は、Off 1.jpのテスターとして参加いただいた和泉拓さんです。ハードエンデューロなどで活躍し、エンデューロを知り尽くしたライダーならではの視点で評価していただきました。
「ライダーが"パワーを使いこなせる"450ccへと、そのキャラクターを変化」
モトクロッサーベースの国内のクロスカントリーマシンと欧州のエンデューロマシンって明確な違いがあると思っています。ピークパワーはもちろん、トルクの出方とかスロットルの開けはじめの優しさとか全然違って、やっぱ普通の人が乗ると欧州車の方がフレンドリーではあるんです。
今回のYZ450FXの第一印象ももちろん「フレンドリー」という感想です。これまでのYZ450FXはモトクロッサーをベースにしたクロスカントリーという印象が強く、正直に言えばパワーが残っていて扱いやすいところまではいってなかった。

でも、新型は明確に欧州のエンデューロマシンに近づきました。一番の変化はエンジンの扱いやすさです。あえてパワーやトルクを抑えることで、アクセルを開けたときの穏やかさを実現しています。トルクがあるから、パワーがあるから扱いにくいっていうのをわかってくれたんだなっていう感じですね。エンストしにくくなったことも大きなメリットです。特に低速走行が多いハードエンデューロでは、この扱いやすさが大きな武器になると感じています。

トラクションコントロールもいろいろ試しました。コーナリングからヒルクライムまで、かなり使えるトラコンです。結構元気でもトラコンの介入を多くすると、全域削られてマイルドになります。セロー的なモードだと、本当になかなか加速しないぐらいになるので、マップ+トラコンをうまく使うことでかなり楽しく乗れるのかなと思いますし、車両のピーク性能を多少抑えてあったとしても、その扱いやすさのおかげで実際にライダーが発揮できる「走りのパフォーマンス」はむしろ高まっていると思います。

これまでハードエンデューロではYZ450FXを選択肢に入れにくかったのですが、今回の進化で「YZ250FXではなくYZ450FXを選ぶ」というほど評価が変わりました。ガード類やタイヤ、スプロケットなどを用途に合わせれば、そのままレースにも使えるほどの完成度です。
以上で、コメントは終了になります。
開発者たちの熱い思い、テスターの皆さまの進化への驚きを感じていただけましたか? それでは最後に、今日ご紹介したニューモデルの試乗ができる「BLU Camp」についてご紹介します。
BLU Camp開催概要

■日程・会場
| 9月26日(土) | : | スポーツランドSUGO(宮城県柴田郡村田町菅生6-1) |
| 10月17日(土) | : | テージャスランチ(広島県安芸高田市甲田町上甲立542) |
| 10月31日(土) | : | プラザ阪下(大阪府河内長野市末広町4-1) |
| 11月21日(土) | : | HSR九州(熊本県菊池郡大津町平川 1500) |
| 11月28日(土) | : | いなべモータースポーツランド(三重県いなべ市員弁町市之原160) |
※荒天により中止となる場合はヤマハ バイク(X)にて告知します。
「BLU Camp」は開催当日、時間内であればいつでも参加申込が可能で、しかも各モデルに複数回試乗ができることが大きな特徴です! ※混雑により試乗回数の制限や一部モデルの試乗ができない場合があります。
さらに、ヤマハファン向けカスタマーポータルサイト「My YAMAHA Motor Web」から事前エントリーし、会場受付にてチェックインいただいた方には、オリジナルステッカーをプレゼントいたします!
↓事前申し込みはコチラから↓
それではまず、「BLU Camp」の会場でお会いしましょう! たくさんのご来場をお待ちしております!

関連リンク
- 2026年9月25日









