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鋳造用語集「な行」

鋳造で用いられる専門用語を50音順で解説します。

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用語 英語 解説
内径ないけい inside diameter 円筒形や球形などの物体の内側の直径。
内部欠陥ないぶけっかん internal defect 製品の内部に、巻き込み巣、収縮巣、ガス欠陥、異物、介在物などが欠陥として存在すること。
中子なかご core 中空部分が必要な製品をつくるとき、鋳型の中に置いて中空部分を形成させるために置くもの。一般的には、鋳型を使い、砂を樹脂で硬化させたものが多く、シェルモールド、コールドボックス、CO2、フランなどの樹脂が用いられている。
中子浮きなかごうき core separation 巾木などにより、所定の寸法に保持されるべき中子が、溶湯など何らかの外力が掛かり、浮き上がり、寸法不良となったもの。
中子砂なかごすな core sand 中子は基本的に樹脂バインダーと砂で構成されており、いろいろな種類があるが、日本ではレジンコーテッドサンドを使ったシェルモールド法が一般的で、用途に応じていろいろな産地の天然珪砂を使用している。また、特殊な用途として、人工珪砂を使用している例もある。
中子ずれなかごずれ core shift 中子の位置が、何らかの原因で正規の位置よりずれていて、肉厚などの寸法不良を起こすこと。
中子造型機なかごぞうけいき shell core making machine 中子を造型するための機械。シェル中子を作るシェルモールド造型機が一般的であり、縦型、横型の造型機がある。
中子用金型なかごようかながた core box 中子を造型するための金型。シェルモールドの場合、ヒーター加熱式、ガス加熱式がある。
中子割れなかごわれ core crack 鋳造不良の一つで、中子が何らかの力で壊れること。運搬中にも起こるが、鋳造中の場合、溶湯圧、熱膨張、外力などによって起こる。
生型なまがた green sand mold 珪砂にベントナイト、水分、でんぷんなどを加え、砂鋳型を形成させるもの。鋳鉄鋳物の量産工法で最も多く使われている生型鋳造法が有名である。
並目ネジなみめねじ coarse screw thread ねじの種類の中で最も多く使われているねじ。メートルねじの場合、ねじ山の間隔(ピッチ)をミリメートルで表し、並目と呼ばれている。他に、ピッチの違いで細目ねじがある。

用語 英語 解説
肉厚にくあつ wall thickness 製品、部品の断面方向の厚さ。
肉盗みにくぬすみ downgage 製品形状で軽量化や加工面積を減らすために、厚肉部の肉厚を薄くし、引け巣を防止すること。
金型では断熱のために、製品形状の裏側の金型を削って薄くし、熱バランスを向上して、引け巣を防止すること。
逃げにげ clearance 金型、砂型などで形状を形成する上で、型合せ面に適当な隙間を作ることにより、寸法精度が最適となる隙間。
荷姿にすがた packaging 製品を輸送のために梱包や収納した状態の外観、形状。
ニッパーにっぱー nipper 電気工事や電気製品の修理に使用し、線材の切断のために使われる工具。
ニップルにっぷる nipple 配管やパイプを結合するための、管状のねじ部品。

用語 英語 解説
抜き取りぬきとり検査けんさ sampling inspection 対象となる製品全体のロットから、一部を抜き取って検査すること。
抜け勾配ぬけこうばい(抜き勾配)(ぬきこうばい) draft angle 型成形品に設ける金型をスムーズに抜くための傾斜のこと。抜け勾配がなければ、金型から成形品を取り出すことができず、抜け勾配が少なすぎても成形品に応力が掛かるなどして、クラックを生じやすくなる。製品工法に適した抜け勾配の設定が重要である。

用語 英語 解説
ネジねじ screw 物と物との締結のために作られ、円筒や円錐の面に沿って螺旋状の溝が切られたもの。
ネジ穴ねじあな screw hole ねじを受ける円筒や円錐の穴の内面に沿って、螺旋状の溝が切られたもの。
ねじ山ねじやま thread ねじ部の山・谷形状の中で、山形状のこと。形状は、JISなどに規格化されている。
ねじり torsion 製品の片側の軸方向に直角な平面に偶力を加えること。
熱脆性ねつぜいせい(熱間脆性)(ねっかんぜいせい) hot shortness 金属材料において、ある温度範囲で他の機械的・物理的性質はあまり変化がないのに、衝撃値が突然小さくなり、脆化する現象。
熱間割れねっかんわれ hot cracking 鋳造欠陥の一種で、凝固中または凝固直後の冷却中に、外部応力または内部応力によって割れが生じること。
熱処理ねつしょり heat treatment 金属を加熱、冷却することにより、素材の性質を変化させる処理。
熱電対ねつでんつい thermocouple 2種類の金属線の先端を接合させて閉回路を作り、接合点に発生する熱起電力を通じて、温度差を測定する温度計。あるいは、その2種類の金属線のことを指す。
熱伝導率ねつでんどうりつ thermal conductivity 物質において温度差がある場合、熱移動が生じるが熱移動のしやすさを表す単位。特に金属は熱移動が生じやすい物質である。
熱疲労ねつひろう thermal fatigue 金属が加熱、冷却などの温度変化を繰り返し受けることで、疲労し、損傷または破壊されること。
粘結剤ねんけつざい binder 鋳型には砂を用いたものが多いが、砂だけでは強度が確保できないため、粘結材(バインダー)を混ぜて鋳型を形成する。生型ではベントナイトが使用され、フラン鋳型ではフラン樹脂、シェル中子ではフェノール樹脂が使用される。
燃焼ねんしょう combustion 可燃物が空気中または酸素中で、光や熱の発生を伴いながら燃えることで、酸素と反応する酸化反応の一つ。

用語 英語 解説
ノギスのぎす slide caliper 長さを精密に測定する道具。バーニャと呼ばれる副尺によって、読み取り精度が向上する。
ノズルのずる nozzle 細いパイプ状のもので、装置の先端に付き、流れる物質の流量、流速、方向、圧力などをコントロールできる。鋳造工程のいろいろな場所で幅広く使用されている。
ノックピンのっくぴん knock pin 部品を組み立てるとき、その位置関係を厳密に保つために、両部品を組み合わせて打ち込むピン。
伸びのび elongation 材料に引張力を加えたときの変形量。
伸び尺のびじゃく shrink scale 金属は、一般的に凝固する際に収縮し、さらに固体になってからも冷却によって収縮する。この収縮分を見込んで型を作らなければ、製品は指定寸法より小さくなってしまう。そのため縮み代を余分に目盛った物差し(伸び尺)を用いて型を作る。現在は、金型の寸法を補正する係数のことをいう。
ノロかみのろかみ slag inclusion 鋳造欠陥の一つで、溶解や溶湯処理で発生する酸化物、炉材、介在物(ノロ)などが、鋳物の表面または内部に巻き込まれた欠陥。

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