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鋳造用語集「や行」

鋳造で用いられる専門用語を50音順で解説します。

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用語 英語 解説
矢(矢板)や(やいた) sheet pile 枠の外側に岩や土砂の崩れ落ちるのを防ぎ、土圧を均等に枠に伝えるため、はさんでおく板。または土砂の崩れ込みを防ぐため、あらかじめ打込んでおく板。土木工事全般に使われ、土止め、締め切りなどの仮設工事または永久構造物として用いられる。
焼入れやきいれ quenching 金属を高温状態から媒体(油や水など)で急冷させる熱処理。急冷によって新たな材料特性が得られる。
焼入れ遅れやきいれおくれ quenching delay 製品を焼入れる際、急冷を行うが、何らかの原因で冷却するタイミングが遅くなり、狙いの特性が得られないこと。
焼付きやきつき seizure; sand burning 内燃機関の故障としてよく使われる。アルミ鋳造では、金型が溶湯の熱により過熱し、金型表面が摩耗、溶損、溶着してしまう状態。鋳鉄鋳物では、鋳鉄溶湯と鋳砂が反応して、鋳物に砂が溶着した状態。
焼付きずやきつききず soldering mark 焼付きにより焼付き部分が磨耗、溶解し傷となったもの。
焼きなましやきなまし(焼鈍)(しょうどん) annealing 加工硬化によって起こった内部の歪を取り除き、組織を軟らかくし、組織の均質化、延性の向上、割れ防止などさまざまな改質ができる熱処理。焼鈍(しょうどん)ともいわれる。
焼ならしやきならし normalizing 鋼、鋳鉄を所定の高温まで加熱した後、空冷して、金属組織の結晶を均一化、微細化させ、残留応力を除去することで、機械的性質の改善や切削性の向上を行う熱処理。
焼きばめやきばめ shrinkage fit 穴に軸を嵌め込む、嵌め合い法の一つ。常温では軸より小さい穴を、加熱膨張させ、軸を挿入し、嵌め合わせ、結合させたもの。
焼戻しやきもどし tempering 焼入れや溶体化処理された金属を適切な温度に加熱後、温度保持することで、組織の変態または析出を進行させて、安定な組織に近づけ、所望の性質及び状態にすること。
やすり file 金属の研削を行う手動工具。棒状、板状のものがあり、鋼の表面に細かい突起(目)を刻むことで、相手物を削ることができる。
やっとこ plier 針金や板金などを掴むためのペンチのような鉄製の工具。鋳造工程では高温の鋳物を掴む目的でよく使われている。

用語 英語 解説
油圧ゆあつ hydraulic pressure 液体(主に鉱物油)をエネルギーの伝達媒体とした駆動源。鋳造工場では鋳造機、造型機、切断機などさまざまな設備の動力源となる。また、鋳造工程では火災発生の防止のため難燃性の作動油が使われる。
有接点回路ゆうせってんかいろ relay circuit 電気回路に接点付きの電磁リレーを使ったもの。接点容量があり、ノイズにも強いため、モーターなどの制御回路など多くの電気回路に使われてきたが、現在は、シーケンサーの普及により電気回路としての利用は少ない。
誘導炉ゆうどうろ induction heating furnace 電磁誘導によって材料に渦電流が流れ、発生するジュール熱で金属が加熱、融解する電気炉。鋳鉄の溶解炉によく使われている。撹拌力の違いで、高周波誘導炉、中周波誘導炉、低周波誘導炉がある。
湯口(方案)ゆぐち(ほうあん) gate system 溶けた金属を鋳型の枠に流し入れる口。高歩留まりで品質の安定した鋳物をつくるために重要。
湯口カップゆぐちかっぷ gate cup 低圧鋳造法で使われる鋳造金型の、湯口に取り付けられたカップ状の部品。湯を保温する目的と消耗品として交換可能な構造となっている。
湯こぼれゆこぼれ spilt molten metal 鋳型から何らかの原因で溶湯が漏れた状態。
湯境ゆざかい cold shut 鋳造欠陥の一つで、鋳型に流し込まれた溶湯が鋳型内で合流する際、溶湯同士が完全に密着せず、境目になって見える現象。表面だけの場合もあるが、断面を貫通している場合もある。原因は鋳込まれた溶湯の温度が低い、表面に酸化膜が多く発生している、中子のガス発生が多い、湯の流れ方が悪く金型内にエアートラップされる場所が多い、などが考えられる。
湯さしゆさし penetration 鋳造欠陥の一つで、中子を使った鋳物において何らかの原因で中子面に溶湯が差し込む現象。
湯じわゆじわ flow line 鋳造欠陥の一つで、鋳型に流し込まれた溶湯が鋳型内で凝固する際、表面にしわができる現象。原因は鋳込まれた溶湯の温度が低い、表面の酸化膜が多く発生している、中子のガス発生が多い、湯の流れ方が悪く金型内で乱流が発生している、などが考えられる。
湯流れゆながれ fluidity 溶湯が鋳型内に充填される様子。
湯回りゆまわり run 溶湯が鋳型内に充填され、形状が形成されること。
湯回り不良ゆまわりふりょう misrun 鋳造欠陥の一つで、鋳型に流し込まれた溶湯が鋳型内で凝固する際、何らかの原因で、溶湯が鋳型の隅々まで充填されないうちに凝固してしまい、形状が形成されない現象。
湯道ゆみち runner 鋳造方案の一部で、湯口から注がれた溶湯が、製品形状に向かって静かにスムーズに流れるために取り付けられた湯の通路。
湯面計ゆめんけい molten metal level gauge 金属溶湯の湯面高さを検知する装置。
湯面検知棒ゆめんけんちぼう molten metal level detect bar 金属溶湯の湯面高さを検知するため、自動給湯機、保持炉などに取り付けられた棒で、2本の棒の間の通電により、湯面高さを確認している。

用語 英語 解説
溶解保持炉ようかいほじろ melting and holding furnace 金属を溶解する機能と保持する機能を併せ持った炉。集中溶解炉を持たずに各鋳造機に設置することができるため、コンパクトなレイアウトが可能で、多材料に対応ができる。その反面、溶湯保持温度の精度や溶湯品質の管理に課題がある。
溶射ようしゃ thermal spray 表面処理法の一つで、溶射材と呼ばれる材料を加熱して、対象部品に吹き付け、皮膜を形成する表面処理法。ダイキャストマシンや金型の鋳抜きピンなどの修理に使用される。最近では、アルミシリンダーブロックの摺動面に施工され、大幅な軽量化に貢献している。
溶接ようせつ welding 2つ以上の部材を熱、圧力、電気などで、溶融、一体化させる工法。
溶体化ようたいか solution treatment アルミ熱処理の中でT6処理と呼ばれる処理の一部で、製品を過飽和固溶体まで加熱すること。
溶湯ようとう molten metal 金属が溶解されて液体となった状態。
横型よこがた horizontal mold 金型の可動方向が左右に開く構造の金型。
横型締よこがたじめ horizontal mold close type ダイキャストマシンの一般的な型締めで、左右方向にダイベースが動き、型締めが行われるもの。
予熱よねつ preheating 金型などを平衡温度に上げるため、ガスバーナーや電気ヒーターで加熱すること。
予熱バーナーよねつばーなー preheating burner 金型などを平衡温度に上げるためのガスを使った燃焼機器。
呼び寸法よびすんぽう nominal dimension 部品などの大きさを表すときに用いる寸法。寸法公差や製作誤差を考慮しないで、標準寸法で表すこと。「呼称寸法」ともいう。

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