雨にも負けず。YZオーナーがマディで特訓！

↑6月1日、福島県で行った「ヤマハ・ライディングアカデミー・MX・イースト」に続く第2弾として、6月22日、奈良県の「ウッズモータースポーツランドしもいち」で「ヤマハ・ライディングアカデミー・MX・ウエスト」（以下YRA）を開催しました。前回は好天に恵まれましたが、今回は梅雨の影響が......　そうです、雨によりコンディションがマディ（ドロドロの状態）となってしまったのです......

↑でも、さすがはYZオーナーのみなさん、滑ったり、転んだり、アクシデントはありましたが、気合いが違います。この機会を活かそうと、マディのコースを果敢にライディング、しっかりと腕を磨いていました。

↑講師は、前回に続き豪華なメンバーがそろいました。2010年の全日本モトクロス選手権IA2クラスチャンピオンの小島太久摩さん、全日本モトクロス選手権で活躍中のTEAM KOH-Zから、元国際A級ライダーの辻本幸二代表、国際B級の大倉由揮選手、そしてレディースクラスのトップライダーである伊集院忍選手と本田七海選手です。特に現役3選手は、5月の全日本第4戦SUGO大会で超ハードなマディを経験しているだけに力が入っていたようで、生徒さんたちを自らの走りでグイグイ引っ張ってくれました。

↑さて内容はイーストと基本は同じで、コース内のセクション（コーナー、ジャンプ、フープス等）を使ってのライディング指導が中心だったのですが、今回はスタート練習に力を入れました。ここでは、講師からライバルには決して明かさないマル秘テクが伝授されたようで、参加したみなさんも大満足の様子でした。

↑昼食時に、講習中に撮影したビデオを見ながら、自分の走りをチェックしたり、レースで救護活動を行っているJOMOSさんから、熱中症対策や三角巾を使った応急救護の講義も行ってもらうなどのメニューも実施しました。

↑最後は、一日の復習を兼ねて10分＋1周のヒート練習です。生徒のみなさんは疲れた体に鞭を打ち、難しいコンディションの中を最後まで走り切りました。そして、表彰式ではなんと、各クラスのトップ3にTEAM KOH-Zさんから豪華景品が贈呈され、この計らいに疲れ切っていたはずのみなさんにも笑顔が戻ったのでした。

↑講師：小島太久摩さん（元国際A級ライダー、2010年IA2クラスチャンピオン）
「参加したみなさんからは真剣そのものでたくさんの質問もあり、僕としてもそれに応えようと必死でした。だからこそ、もっといろいろなことを伝えたかったし、指導者として勉強しなければならないと感じました。みなさんには、この経験を糧に向上心を持って取り組んでほしいし、これからもヤマハのOBや現役ライダーが講師を務めるこのYRAを活用してほしいと思います。僕も指導者として腕を磨き、機会があればまた参加してお役に立てればと思います」

↑講師：辻本幸二さん（TEAM KOH-Z代表、元国際A級ライダー）
「モトクロスに限らず、あることを一人で追求していくのは難しいことです。今日の生徒さんも自己流の方が多くある種の壁に当たっていました。その壁を取り払ってあげるのがYRAの役目。今回はポジション、フォームなどの基本を中心に指導しましたが、ちょっとの変化で走りが大きく変わることを感じてくれていたようですし、実際のライディングもとても良くなりました。今後は一人で悩むのではなく、YRAなどを活用してどんどん自分を高めてください」

↑講師：伊集院忍選手（現役レディースライダー）
「今回は、講師として参加しましたが、正直、私が参加したいくらいでした。私もそうですが、全日本クラスのライダーにとってテクニックは大切な財産であり生き残る武器なので、ライバルには絶対に教えません。でもYRAの講師は、惜しげもなくそれを教えてくれます。これほど贅沢で貴重な経験ができるYRAはすごい！　だからこそ、上を目指している方はぜひ参加してほしいですね。ただ、YRAに参加すれば速くなるかというとそういうわけではありません。ここで学んだことを日々磨いていくことが大切。ぜひ、これからもがんばってください」

東西2回に渡り開催したYRAは、これで一旦終了となります。参加してくださったYZオーナーのみなさん、ありがとうございました。