用語集
電子部品実装関連機器・マウンターの用語集をご紹介します。
※用語集の記載は予告なしに変更する場合がございます。あらかじめご了承ください。
印刷機
※50音順
用語 | 解説 |
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3Sヘッド | 業界に先駆けて開発されたサーボモータ搭載によるアタック角度可変なオリジナルスキージヘッド。アタック角度を1°単位で可変可能。ハンダ投入量の削減や清掃作業の短縮化など様々なメリットがある。 |
グラフィック | モニタ画面上で手動で容易に基板とマスクの位置合わせが可能な機能。フィデューシャルマークの座標などが不明な場合においても、短時間で位置合わせが可能。 |
ハンダ | YSP10の自動化機能の1つ。マスクの交換時に、ハンダを一時的に保持し、ローリング形状を維持する。マスク自動交換時だけでなく、手動での交換の際にも有効に使用することが可能。 |
プッシュアップピン | 生産プログラムに基づき、自動でプッシュアップピンの交換を行い、ヒューマンエラーによるピン配置ミスを防止する。同時に2本ずつ装着できるため、段取り替えの時間を短縮することが可能。 |
マスク | マスク金属部を吸着固定することで、マスクフレームの歪みとメッシュ部の伸びの影響を低減すること。基板とマスクを強制的に密着させ、印刷形状の安定化を実現している。 |
マスク | YSP10の自動化機能の1つ。印刷機の背面側へ、次の生産基板で使用するマスクをセットしておくことで、現在の基板の生産終了後に自動的にメタルマスクを交換し、すぐに生産を開始することが可能。 |
実装機
※50音順
用語 | 解説 |
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ALL IMAGE TRACER | 部品認識画像などマウンターで取得可能な画像情報を全て保存する、ヤマハ発動機の機能名称のこと。N点照合等の分析ソフトウェアにて保存画像を活用可能で吸着不良や実装不良の要因調査が直感的に可能となる。 |
ATS | “Auto Tray Stacker”の略称で自動トレイ供給ユニットのこと。ヤマハでは機能や搭載品種数、サイズ別に複数のタイプが用意されている。 |
FMヘッド(フレキシブルマルチヘッド) | 背高部品や異形部品への対応力を重視した5本インライン型ヘッドのこと。YRM20用のFMヘッドでは03015mm~W55×L100mm T30mmまで実装可能かつ荷重制御機能も備え高いユーザビリティを確保。 |
HMヘッド(ハイスピードマルチヘッド) | ワンヘッドソリューションをコンセプトとして、高速性と汎用性を両立した10本インライン型ヘッドのこと。YRM20用のHMヘッドでは0201mm~W55×L100mm T15mmまで実装可能。 |
MACS | "Multiple Accuracy Compensation System”の略。 ヤマハ独自のマウンター搭載精度補正方法の総称。 |
RMヘッド(ロータリーマルチヘッド) | 超高速ロータリー型ヘッドで1ヘッド当たりの世界最速を誇る。(2021年6月時点当社調べ)一方で、□12mmかつ高さ6.5mmまでの部品に対応可能な汎用性を併せ持つ。 |
sATS | "Single Auto Tray Supply"の略。シングルタイプの自動トレイ供給ユニットのこと。 |
フィーダーへのテープ部品のセッティングおよび送りピッチの変更に使用する。マシン本体から電動フィーダーへの電源供給する。 | |
サイドビューカメラ | 部品の吸着状態を側面から撮像するカメラのこと。リード部品の表裏反転やチップの立ち吸着などの吸着異常を検出する。 |
サイドブロー | ノズルシャフトブロー時に、ノズルの先端に側面からもブローを掛けて汚れを除去すること。 |
スキャンカメラ | 部品吸着後、ヘッドが部品搭載位置へ移動する間に吸着中の部品を高速撮像可能なカメラ機構のこと。これによりフィーダー~基板間を最短距離で移動可能となる。 |
スケジュールタスク | スケジューリングされた設定に従い、ノズル清掃ブローや真空圧チェックなどのメンテナンスを定期的かつ自動的に行うシステム。 |
部品切れが発生した際に代替部品設定した別のフィーダーに切り替り生産を継続する機能。取り外したフィーダーの部品補充をしてマシンに再セットすると、再セットしたフィーダーからの部品供給に自動的に戻すことが可能。 | |
ノンストップ | 自動運転を止めずに台車の交換が可能な一括交換台車仕様。 |
バフィング | ノズルやノズルシャフトにばね摺動機構を装備することにより、部品に掛かる荷重および衝撃を低減する機構のヤマハ呼称。 |
ブローステーション | ノズル&ノズルシャフト内部、およびノズル先端に高圧ブローを掛けることにより、 汚れや異物を吹き飛ばして清掃を行うユニット。この動作をノズルシャフトブローと呼ぶ。 |
マルチカメラ | ベース部に固定設置されたカメラのこと。上空をヘッドが移動する際に部品吸着状態を認識する。極小部品から大型部品まで幅広いレンジの部品を認識可能。オプションでコプラナリティチェッカーを取り付けることも可能で、IC部品のリード曲がりや部品平面度のチェックを行える。 |
自動運転を止めずにフィーダー交換をすることができる機能。代替部品設定と併用する事で効果的な運用が可能。 | |
ワンストップカバー | 一括交換台車をセットすべき箇所に、台車をセットせず生産を開始する場合において、台車が無いことによって開いた空間を埋め、生産稼働中に手や体の一部が入らないようにするカバーのこと。 |
検査機
※50音順
用語 | 解説 |
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N | SMT工程における製品が完成するまでには様々な工程を経るが、着目する部品に対して各工程で取り扱った部品画像を並べて照合することで、どの工程で不具合が発生したのかを特定するためのアプリケーション。 SMT関連機器メーカー各社で類似の機能があるが、SMT工程にある検査装置だけを一覧比較するものが一般的。ヤマハのN点照合は印刷・実装・検査の各工程と前後の作業履歴の一覧比較が可能。 |
QA-Option | AOIがNG検出した際、対象の部品を搭載したマウンターを特定してフィードバックし、強制的にサイクル停止及び警告を表示するM2M機能のこと。同一不良の連続発生を未然防止するとともに対象の部品の吸着・搭載位置の確認、部品認識状態の確認などが警告画面から迅速かつ容易に行える。リモート判定機能などで人による二次判定を行う事により過判定を排除し、実不良発生時のみフィードバックする事が可能 |
ソフトウェア
※50音順
用語 | 解説 |
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IT-Option | 生産性や品質向上の為のSMT生産ライン用ソフトウェアのこと。ヤマハ発動機の製品名。生産性向上においては残数カウンター、自動段取、品質向上においては段取りベリファイ、部品ロットトレースなどのソリューションを提供する。 |
POT2 | オートティーチングなど高度なデータ作成支援機能を備えたマウンター用プログラム作成支援ソフトウェアのこと。ヤマハ発動機の製品名。2021年に販売開始したソフトウェア「YSUP-PG」に機能として統合された。 |
P-TOOL | プログラム作成を支援する為のオフラインソフトのこと。マウンター、印刷機、ディスペンサーなどの各種装置に対し共通のUIでのデータ作成が可能。 データ変換・基板エディタ・ビジュアルエディタ・データベースエディタ・ライン最適化などの機能がある。 |
YSUP-PG | YAMAHAの次世代プラットフォーム「YRM」シリーズの性能を発揮する新ソフトウェアプラットフォームのこと。POT2の機能を取り込みつつ、ASCIIデータ変換、標準CAM変換など新機能を搭載することで、全てのお客様へ、簡単で効率が良く、間違いのないデータ作成を行う環境を提供する。 |
インテリジェントファクトリー | SMT工場におけるスマートマニュファクチャリングの実現の為に、インライン、オフラインの支援ソフトウェア及び各機器を最新のIoT/M2M技術により統合させたシステムの名称。機能別パッケージで構成されており、ユーザーの生産形態や予算によって段階的な導入が可能。また、ヤマハが目指すスマート工場のコンセプトそのものを示す言葉に昇華されており、新世代プラットフォームや機能開発などの指標となっている。 |
その他
※50音順
用語 | 解説 |
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SSR | ”Smart Show Room”の略。デモによってお客様から集めた生の声を技術面で商品開発にいかしていく、ヤマハ発動機の取り組みのこと。ヤマハ発動機とお客様の意見を相互に合致させて双方のスパイラルアップを図る取り組み。 |
モジュラーマウンター | ヤマハがフルビジョンマウンターYV100/YVL88の商品開発時に世界で初めて提唱したSMTコンセプト。同じサイズのボディで高速機と汎用機という二つの特性の違うマシンを開発し、マシンを同じスペースの中で短時間で組み替えて、その時の生産に最適なラインを再構成でき、また、生産量の増加に対して必要な能力や予算に応じてモジュラー単位で効率的に増設可能なコンセプト。2000年代になるとモジュラーマウンターのコンセプトは、従来のロータリータレット式大型マウンターを淘汰し、現在では世界の殆どのSMTメーカーがモジュラーコンセプトを採用している。 |
ワンヘッドソリューション | 1種類のヘッドで高速性と汎用性を同時に実現できるヤマハ発動機の実装機のコンセプト。高速ヘッド、汎用ヘッド、異形部品搭載ヘッドなどの専用ヘッドを交換する方式では、高速性と汎用性を両立できず、ヘッド交換ロス、交換用ヘッドの投資ロス、ラインバランスロなどのロスが避けられず、補修部品の種類も増えてしまう欠点があるが、「ワンヘッドソリューション」はそれらのロスを解消して高効率且つコストパフォーマンスの高い装置やラインを実現できる。 |